ライスside
八幡「どうだライス、痛くはないか?」
ライス「気持ち良いよお兄様ぁ〜。」
シービー「やっぱ八幡のマッサージを受けると脚がふわふわになるよね〜。」パタパタ
ライス「はふぅ〜……」
お兄様のマッサージ、力加減が絶妙でライスがやって欲しい箇所をほぐしてくれるからとっても気持ち良いんだ〜。お粥を通り越して重湯になっちゃうよぉ〜。
ルドルフ「そうだな、兄さんのマッサージはとても気持ちが良い……それが故に声を我慢出来ないという欠点もあるのだがね。」
八幡「ルドルフは声を我慢してるからな。シービーはその反対で正直に出す、ライスは……やっぱり溶けてるんだよな。身体は固そうなイメージなんだが、いざこうして施術してみると雲みたいな柔らかさなんだよな……雲の柔らかさなんて知らんけど。」
シービー「ルドルフも声を出してみれば良いのに……我慢したら余計に力入りそうだけど?」
ルドルフ「………それでも私は遠慮しておこう。」
会長さんが声を出しながらマッサージを受けるって全く想像出来ないなぁ。
八幡「……よし、こんなもんか。ライス、他にやって欲しいところは無いか?気になる箇所があるなら遠慮せず言ってくれ。」
ライス「えっと……じゃあ腕の付け根って出来る?」
八幡「肩周りだな、じゃあ少しほぐすぞ。」
ーーー数十分後ーーー
ライス「ただいま、ロブロイさん。」
ロブロイ「あっ、ライスさん。お帰りなさい。今日もトレーニングお疲れ様です。」
ライス「うん。ロブロイさんも確か今日は図書委員で最後まで残ってたんだよね?」
ロブロイ「はい。あっ、今日はビワハヤヒデさんが来てましたよ。何でも天皇賞・春に向けての対策で色々な本を読み漁っていましたよ。」
ライス「そうなんだ……あっ、でもそれをライスに言っちゃっていいの?」
ロブロイ「大丈夫ですよ、私はライスさんを応援していますから。」
ライス「……えへへ、ありがとう。」
ロブロイ「ライスさん、私達も食堂に行って晩ご飯を食べに行きませんか?」
ライス「うん、じゃあ行こっか!」
よぉ〜し、今日もいっぱい食べるぞ〜!
ライスsideout
八幡side
タリアト「……こうしてお前の家で飲める日が来るとはな、私の夢が1つ叶ったよ。」
八幡「そんな安い夢ならいつでも叶えてあげますよ。ですがこうしてお会いするのも去年の天皇賞以来ですね、それからはプロフェッサーと一緒にアメリカに帰って天皇賞の事を教訓にアメリカの方々にあるトレセン学園に触れ回ってたんですよね。」
タリアト「あの一件は無視していい事では無いからな。おかげで日本に帰ってくるのがこんなにかかってしまった。しかし八幡、連絡をした時はいつの間に部屋を借りたのかと思ったぞ。」
八幡「あはは……すみません、言ってなくて。けどお店を予約する前に先生が言ってくれなかったらこうしてゆっくり飲めてませんから、改めて感謝です。」
タリアト「ふっ、もういい。しかし師も勿体無いな、今回また日本に来ていれば孫弟子の家で語らいながらゆっくりと話が出来たというのに。」
八幡「お忙しいのですか?」
タリアト「お前も知っているだろう?5月には師の名前から取ったマンノウォーSが開催される。去年は日本の天皇賞の観戦をする為に日本に来ていたから不在だったが、今年は逃すまいと学園の理事長や運営母体の役員達が必死に止めていた。それに根負けして今年は向こうのレースの来賓として参加する事になったというわけだ。」
八幡「そういう先生も8月のセクレタリアトSの来賓として呼ばれているのでは?去年帰ったって事は参加したんでしょう?」
タリアト「察しが良いな、まぁその通りではある。だが私は参加するかどうかは私の意思に任せる、というのを事前に決めていたから呼ばれる事は無い。まぁ、去年の参加があるから今年も何かしらの動きはあるだろう。」
やっぱり先生達は忙しいみたいだ。こうして日本でのんびりしていてもいいのかと思ってしまうんだが、この自由さも強さが故なんだろうな。
タリアト「まぁ今は私の事よりもお前とライスの事だ。今年もまた天皇賞が開催されるが……もし去年のような事になれば八幡、私はお前をアメリカに勧誘するつもりだ。」
八幡「………」
タリアト「今に始まった話ではないだろう?ヨーロッパのアイルランド、フランス、イギリス、ドイツから始まって、オーストラリア、香港、ドバイ、トルコ、カナダ、そしてアメリカ……これだけの国からお前は必要とされている。お前が与えた影響というのは日本だけで無く世界にまで響き渡っている。」
八幡「聞いてはいましたが、そんなに多くの国から勧誘を受けていたのは知りませんでした。」
タリアト「そうだろうな、何せ水面下で行われていたからな。だから次の天皇賞次第では移籍の事も視野に入れておいてほしい。まぁ流石に去年と何も変わっていないという事は無いとは思いたいがな。」
八幡「俺がアメリカに、ですか………あんまり想像つきませんね。それにしても、俺が日本に残るには日本の観客に左右されるって事ですかね?」
タリアト「そういう事だ。ライスとお前に向ける声、その両方を聞いて決めようと思っている。」
八幡「分かりました。ですが一応俺の意思も考慮してくださいよ?拒否権が無いとかそういう強引なのはやめてくださいね?」
タリアト「八幡、私はそこまで横暴では無いぞ。」
天皇賞次第で八幡が移籍?