比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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記録破りVS探究者

 

 

八幡side

 

 

ーーー京都レース場ーーー

 

 

八幡「………この場所に来るのも1年ぶり、か。」

 

ライス「………」

 

ルドルフ「心配は無いよ兄さん、去年の天皇賞で観客は充分に理解しただろう。それに、またライスを中傷するようであれば、その時は私も共に前へと出よう。もう分かっているかもしれないが、このレース場には母上や祖母上、他のURA幹部職員達も観戦に来ている。」

 

八幡「だろうな、来なけりゃおかしい。」

 

 

去年あれだけの事が起きたレースだ、来ない方が正気を疑いたくなるというものだ。それに今年のライスは去年同様に日経賞からの始動だが、その時は祝福の声を貰った。だが今日もそれが聞けるとは限らない………

 

 

シービー「まぁやってみなきゃ分かんないでしょ。早く行こっ?ライスも準備があるんだから。」

 

八幡「そうだな、じゃあ「おや、比企谷トレーナー君。君達も今来たのか?」…?おっ、ハヤヒデ。それにタイシンとチケゾーも。」

 

チケゾー「やっほートレーナー!!アタシは今日は出走しないけど、ハヤヒデとタイシンの応援をしに来たんだ!!勝ってほしいからねっ!!」

 

八幡「それはどっちが勝ってほしいんだ?」

 

チケゾー「え………そ、そういえばどっちだろう!?ハヤヒデにもタイシンにも勝って欲しいのは本当の事だし、あああぁぁぁ分かんなくなってきたよ〜!!」

 

タイシン「うっさ……どうでもいいでしょそんな事。適当に決めとけばいいって。」

 

チケゾー「そんなのダメだよっ!!じゃああたし、どっちが勝つのを応援するか頑張って決めるからっ!!」

 

八幡「パンクしそうだな、お前のキャパだと。」

 

ハヤヒデ「同感だ。ところで比企谷トレーナー君、そちらのライスシャワーの調子はどうかな?私の方は問題無く仕上げてきているつもりなのだが。」

 

八幡「去年程の仕上がりではないが確実に良い走りを出来る仕上がりにはなってる、とだけ言っておこう。ご期待に添えられるかどうかはお前次第だ。」

 

ハヤヒデ「ふっ、言ってくれるな……では私もその売り言葉を買わせてもらおう。楽しみにしている。」

 

タイシン「まっ、やるからには手加減しないから。」

 

ルドルフ「皆、やる気に満ち溢れているようで何よりだ。私までその気に当てられてしまったよ。だが今はまだその時では無い、来たるべき時まで蓄えておこう。」

 

シービー「ほら皆〜、早く行こうよ〜!」

 

 

アイツはマイペースだな……けどそれのおかげで救われた事があるのも否定は出来ない。まぁ取り敢えず、ライスも準備があるし行くか。

 

 

ーーー観覧席ーーー

 

 

ルドルフ「やはり流石はGⅠと言ったところだ、凄い熱気だな。」

 

シービー「なんかあたしの時よりも凄くない?」

 

八幡「1年ぶりの京都でしかも連覇が懸かってんだ、当然とも言える……って言いたいが、掌返し感がすげぇんだよな。」

 

ルドルフ「それは言わないお約束さ、兄さん。彼等も学んだのだと思う事にしようじゃないか。」

 

八幡「だと、良いんだけどな……」

 

 

実況『そして最後はこのウマ娘!8枠12番、ライスシャワー!堂々の1番人気です!!』

 

解説『シニアクラス最強のウマ娘はやはり彼女でしょう。昨年の天皇賞・春の覇者であり、日本に初めての海外GⅠ勝利をもたらしたウマ娘ですよ。ステイヤーとしての能力は間違いなくメンバー随一でしょう。自慢のスタミナで今回も良い走りを期待したいですね。』

 

 

ルドルフ「1番人気はライス、2番人気はビワハヤヒデ、3番人気はナリタタイシンか……BNWの2人が対抗というところだな。他のウマ娘には申しわけ無いが、相手にならなさそうだな。」

 

八幡「よくてムッシュシェクルだな。人気上位のウマ娘しかライスの相手にならないと思う。けどGⅠに参戦できている時点で実力は備わっているから気は抜けないけどな。」

 

シービー「ねぇ八幡、もしあたしがシニアクラスになったらこの天皇賞に出る?」

 

八幡「あぁ〜どうだろうな……シービーは3,000mなら走り切れるだろうが、3,200mとなると少し微妙だな。けどライスと走って勝てるかどうかって聞かれると、流石にお前が負けるな。」

 

シービー「そっかぁ……じゃああたしのシニアデビュー戦は大阪杯になりそうだね。」

 

八幡「今から来年の話とは気が早いな……けどお前は大阪杯の前にダービーな?」

 

ルドルフ「兄さん、その前にライスの応援だよ。」

 

八幡「……そうだったな。」

 

 

うん、それは間違いない……俺が間違っていた。まずはライスの応援をしないとだよな。

 

 

シービー「けどさ八幡、そろそろライスの所に行ってあげたら?お兄様からの激励、きっとライスは待ってると思うよ?」

 

八幡「じゃあ行ってくる。2人は此処に居てくれ、多分客人が来ると思うから。」

 

 

ーーー控え室ーーー

 

 

八幡「ライス、俺だが入ってもいいか?」

 

ライス『お兄様!うん、どうぞ!』

 

八幡「じゃあ失礼するぞ………ん、大丈夫そうだな。勝負服もしっかりしてるな。」

 

ライス「えへへ、ありがとう。それでお兄様、今日はどうするの?やっぱりビワハヤヒデさんの後ろについて行けばいいのかな?」

 

八幡「いやライス、今日お前がつけるのはムッシュシェクルだ。ハヤヒデはきっと先行だが前目のポジションにつける筈だ。それについて行ってもライスは大丈夫だと思うが、最後の脚で勝てるかどうかは五分五分だ。だから同じ先行のムッシュシェクルの後ろにつけて、3と4コーナーの中間から仕掛けろ。その方がライスの長い脚を活かしやすい。」

 

ライス「そっかぁ……うん、分かった!えっとお兄様、その中間のコーナーの追い出すタイミングは早い方が良い?それともハヤヒデさんの動きを見てからの方が良い?」

 

八幡「(流石だライス、そこにも目が付くとはな。)早い方が良い。ハヤヒデは確かに良い脚を使うが、それは自分が先頭に立っている場合が多い。ライス、その場所をお前が奪ってやれ。」

 

ライス「うん!」

 

 

 




いよいよ天皇賞!!
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