比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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ライスの贈り物

 

 

ライスside

 

 

ライスが天皇賞を勝ってから、ライスの周りがちょっぴり忙しかった。まずはお父様とお母様がおめでとうって言ってくれた事から始まって、表彰式ではお兄様と写真を撮ったんだけど、お母様とお父様も記念にという事で一緒に撮らせて貰っちゃったんだ。そして学園に帰ってからはフランスのカーネギーさんから電話が来て、『レース見てたよ、おめでとう!!私も6月にレースあるから頑張るねっ!!』って言ってくれたんだ。ライスもカーネギーさんのレース見てみようかなって思っちゃった。それからはカーネギーさんに続いてクローネさんからも電話があったんだけど、『直接伝えられないのが残念でなりません。』って言われちゃった……クローネさんならきっと抱き着いてくると思うなぁ。どうしてこんなに気に入られちゃったんだろう?ライス、別に何か特別な事をしたわけじゃないんだけどなぁ~。

 

それで今日はトレーニングがお休みの日だから、久しぶりにお出かけしてるんだ。本当はお兄様と一緒にお出かけしたかったんだけど、ライスはお兄様にいっぱいたくさんの事を教わったり、守ってもらってる。だから、ささやかでもいいからお兄様にお返しがしたいって思ったから1人でお出かけしてるんだ。それでね、今は大きなデパートに来てるんだけど………

 

 

ライス「お兄様の好きなものって何だろう………」

 

 

最初から躓いちゃってるんだ……うぅ~やっぱりこういうところがダメなんだよね。お兄様はダメじゃないって言ってくれるけど。

 

 

ライス「何が良いのかなぁ~………」

 

「何かお探しですか?」

 

ライス「は、はい……えっと、贈り物がしたいなぁって思ってるんですけど、何にしたらいいか分からなくて………」

 

「成る程……お誕生日ですか?」

 

ライス「ふぇ?(た、誕生日?お兄様の誕生日っていつなんだろう?で、でも今は分からないし……)い、いえ、違います。」

 

「でしたら普段使い出来る物はいかがでしょうか?手帳やペンといった文具は贈り物としても扱われていますよ。」

 

ライス「そ、そうなんですね……」

 

 

文房具かぁ……確かお兄様はタブレットよりも手書きでよくメモを取ってたよね。それでも良い気はするけど、贈り物としては軽過ぎるかな?

 

 

ーーー別のお店ーーー

 

 

ライス「よく本も読んでたから書店にも来てみたけど……よく考えたらお兄様ってどんなジャンルが好きなのかな?トレーニングの参考書はたくさん持ってると思うし、もし買って贈ったのが持ってるってなったらイヤだし、うぅ~ん………」

 

 

 

 

 

………

 

 

 

 

 

ライス「お兄様だったらどんなお洋服を着ても似合っちゃうよね、それにライスのセンスで選んだらお兄様がカッコ悪くなっちゃいそうで怖い……」

 

 

 

 

 

………………

 

 

 

 

 

ライス「食べ物ならすぐに決められそうだけど、食べるとすぐに無くなっちゃうから贈り物にはあんまり向かないかも……」

 

 

 

 

 

………………………

 

 

 

 

 

ライス「ラ、ライスが住むわけじゃないのに家具を見に来ても意味無いよね!?どうして来ちゃったんだろう!?」

 

 

ーーー数十分後ーーー

 

 

ライス「はぁ………全く決まんないよぉ~………」

 

 

まさか贈り物を決めるのがこんなに難しいなんて思わなかった……どれを贈るのが正解とか何が喜ばれるとか、それも頭に入らなくなってきた。

 

 

ライス「はぁ………」

 

川崎「あれ、ライスちゃん?」

 

ライス「え?あっ……川崎さんっ!」

 

川崎「1人?珍しいね、比企谷は?」

 

ライス「今日はトレーニングがお休みなんです、それでお出かけに来てるんです。」

 

川崎「ふぅん…それにしてはあんまり元気無さそうだけど?」

 

ライス「えっと、実は………」

 

 

ライスは偶々会った川崎さんに今日の事を説明した。説明しててちょっぴり惨めに思えてきちゃったけど、これはダメなライスのせいだもんね。

 

 

川崎「成る程、贈り物ね……あたしも比企谷の好きなのって甘いのくらいしか分かんないけど、ライスちゃんの用意したのだったらアイツは喜ぶと思うけどね。」

 

ライス「そ、そう…ですか?」

 

川崎「うん。それに贈り物って物も確かに大事だけど、1番は気持ちだからさ。ライスちゃんは比企谷の料理食べた事あるでしょ?比企谷の料理と学園の料理、どっちが美味しい?」

 

 

それは勿論、お兄様の料理。学園の料理もとっても美味しいけど、お兄様の料理はもっと美味しい。味もそうだけど、川崎さんの言ってた気持ちが1番込められている気がする。そうだよね、他の人に美味しいって言って貰えるように作らないと、料理って美味しくならないもんねっ!

 

 

川崎「多分、ライスちゃんの思ってる事が答えだと思うよ。」

 

ライス「はいっ!じゃあライス、またデパートに行ってきます!」

 

川崎「うん、行ってらっしゃい。」

 

 

よぉ~しっ、いっぱい色んなのを見よっと!

 

 

ーーー翌日・トレーナー室ーーー

 

 

コンコンコンッ

 

 

八幡「ん?どうぞ。」

 

ライス「し、失礼します。」

 

八幡「ライス、どうした?何か話でもあるのか?」

 

ライス「え、えっとね……お、お兄様に贈り物があって………」

 

八幡「……俺に?」

 

ライス「う、うん……ど、どうじょ!!」

 

八幡「……手帳に栞、それからこれは……何だ?」

 

ライス「ルームフレグランスだよ。リラックス効果のある香りを選んだんだ。お兄様のお部屋にどうかなって思って買ったんだけど、よかったら使ってみて!」

 

八幡「どれもありがたい物ばかりだな。本は適当な紙を栞代わりに使っていたし、手帳があれば今後は付箋を使わなくて済む。このルームフレグランスがあれば殺風景な自室にも良い香りが広がって良い感じになりそうだ。ありがとうなライス、大切に使わせてもらう。」

 

ライス「う、うん!どういたしましてっ!」

 

 

川崎さんのアドバイスのおかげで贈り物を渡すのに成功しました!ありがとうございます、川崎さん!

 

 

 




八幡良かったね、ライスからの贈り物。(羨ましいっ!!!)
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