比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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人間万事塞翁がウマ

 

 

アルダンside

 

 

八幡「んで?マックイーンの経過はどうなんだ?本来ならトレーナーの沖野さんに聞くのがセオリーだが、身内のお前の方が怪我に対して詳しいと思って聞いてみたんだが。」

 

アルダン「順調に回復していると聞いています。婆やの話では復帰にはまだまだ時間が掛かりますが、最低でも来年の春までには完治していると報告は受けています。」

 

八幡「予想はしていたが、期間がかなり長いな……それだけ重傷だったってのもあるだろうが、将来の事を重視してって事か。」

 

アルダン「えぇ。メジロ家のウマ娘が怪我の悪化で寝たきり、なんて事が世間に知られては大騒ぎになりますから。それにマックもトウカイテイオーさんの有マ記念を見てからは必死にリハビリを頑張っていますよ。」

 

 

チームメイトが、っていうよりもライバルに負けたくないからだろうな。しかし、アイツの『スイーツッ!!』って騒ぐ声が聞こえないのも少し寂しい……ここは1つ、メジロ家に出向いて作ってみるか。ちゃんとカロリーとか考えて。

 

 

八幡「そうか……近いうちに俺もマックイーンの様子を見に行ってもいいか?担当ではないがウチのライスと走ったウマ娘だ、気にはなる。」

 

アルダン「えぇ、勿論です。きっとマックも喜ぶと思います。」

 

八幡「それならいいんだが……それとアルダン、1つ聞かせてもらってもいいか?」

 

アルダン「はい、何でしょうか?」

 

八幡「今俺達はトレーナー室に居るよな?」

 

アルダン「そうですね、その通りです。」

 

八幡「そんで俺の向かい側にお茶を用意してマックイーンの話をしていた、そうだよな?」

 

アルダン「はい、相違ありません。」

 

八幡「なのに何でお前は向かい側ではなく俺の隣に陣取ってさも当然かのようにお茶してるの?普通向こう側に座ると思うんだけど?」

 

アルダン「最近は兄様と触れ合う機会もお話しする機会も少なかったので、この気にと思いまして。」

 

八幡「話くらいは聞くから隣に行ってもいいかくらいの質問はしてくれ。」

 

アルダン「では今後からはそのように。」

 

 

………本当にしてくれるのか不安だ。いやいや、アルダンだからそこんところは大丈夫、な筈。

 

 

アルダン「……兄様、今日のトレーニングはお休みなのですよね?兄様もお休みになられては?」

 

八幡「いやそうもいかない。もうすぐダービーが始まるんだ、シービーの実力なら問題無いって思われるかもしれないが、その油断が大きな命取りになる。出来る事はやっておきたい。」

 

アルダン「兄様のお気持ちは理解出来ますが、『急いては事を仕損じる』という諺があります。気持ちが先行し過ぎてはいけません。兄様も少しお休みになられるべきです。」

 

八幡「………学生に言われちゃ世話無いな。分かった、少しだけ俺も休む事にする。と言っても、今みたいに腰を下ろしてゆっくりするくらいだけどな。」

 

アルダン「それでも良いではありませんか。」コトッ

 

八幡「……俺の肩を枕にするのやめてくれる?」

 

アルダン「ではその代わりに膝をお借りしてもよろしいでしょうか?」

 

八幡「俺のどこかを枕にしないとダメなのか?」

 

アルダン「はい。」

 

八幡「ハッキリ言いやがった………」

 

 

これじゃ俺が休めないだろ……ていうかこの子お茶しに来たんだよね?お茶ほったらかして俺を枕にして寝る気なのか?

 

……仕方ない。あまりこういうのはやりたくないが、俺のリラックスの為だ。アルダンには犠牲になってもらおう。

 

 

八幡「アルダン、これじゃ俺が休む事が出来ないんだが?ちょっと度が過ぎるぞ?」ナデナデ

 

アルダン「っ!」

 

八幡「休む必要があるって言ったのはお前だろう?けどお前はこういう事をされている今、気を休められているか?」ナデナデ

 

アルダン「んっ……ふぅ……んぅ……///」

 

 

一応、誤解しないように言うとだ。俺は今アルダンの耳を撫でている。五指全てを使ってなぞるように。ウマ娘は聴覚が鋭い上に敏感だからな。ASMRなんて使った時にはヤバいだろうな。

 

 

八幡「アルダ〜ン、そろそろ俺の質問に答えてもらっていいか?」ナデナデ

 

アルダン「に、兄様……そ、その……んっんぅ///」

 

八幡「……ふっ、悪い悪い。少しやり過ぎた。けどこれで少しは分かっただろう?」

 

アルダン「………///」トロォ∼

 

八幡「じゃ、俺も今日はのんびり過ごすからお前もそろそろ「もっと……」出て………え?」

 

アルダン「もっと……してほしいです///」トロォ∼

 

八幡「………は?」

 

アルダン「兄様の触り方、囁き方、とても扇情的でもっとしてほしいです……」トロォ∼

 

八幡「いやいやするわけ無いだろ、今のは逆に離れてほしい一心でやったつもりなんだが?そもそもお前、俺に耳を撫でられて嫌じゃないのか?

 

アルダン「兄様でしたら耳を触られるのに抵抗感はありません。寧ろ今のでもっと囁かれながら触ってもらいたくなりました……」トロォ∼

 

 

おいおいおい……嘘だろ?

 

今のは出て行く流れじゃないのか?え、何で俺逆に迫られてんの?

 

 

八幡「これが『身から出た錆』ってヤツか。」

 

 

 




姉の次は妹が………

タイトルお堅いのに内容めっちゃユルユル……
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