比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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本格始動、の前に………

 

 

ルドルフside

 

 

ルドルフ「さて兄さん、ダービーも終わって6月に入った。兼ねてより計画していたチーム設立の件、覚えているね?私は今か今かと待ち侘びているのだよ。」

 

八幡「……別にチームを作るからといってこれまでとやる内容が変わるわけじゃないぞ?ただ俺達が個としての団体ではなく、全としての団体になるってだけだぞ?そんなに良いもんか?」

 

シービー「何言ってるのさ八幡っ!?チームを作ればネームバリューは勿論、そのウマ娘の強さでも人気や憧れが増すんだよ!そ・れ・に〜、成績によっては人数増員の話が来てもおかしくないんだから!」

 

八幡「うわ……出来ればお前達がトゥインクルシリーズで活動している間は増えてほしくはないな。」

 

ルドルフ「それは私達の成績次第だな。それで兄さん、チーム開設の書類はもう出来ているのかい?」

 

八幡「あぁ、もう書いてあるからこれを駿川さんに提出して理事長の検印貰えば「ならば善は急げだ。兄さん、早速向かおう。」ちょ、おい!」

 

ライス「お、お兄様……リーダーの枠にライスの名前があるんだけど……ホントにライスで良いの?」

 

八幡「寧ろライスじゃないとダメだ。ライス以上の常識人が他に居ない。」

 

 

むぅ……兄さん、それだと私とシービーに対して常識が欠如していると言っているように聞こえるのだが?

 

 

ーーー事務室ーーー

 

 

たづな「はい。では確かに受け取りました。それでは「ねぇたづなさん、それ今すぐに理事長の所に持って行こう?面倒な事は早く済ませよう?ね?ね?」あ、あの……」

 

八幡「すみません気にしないでください。シービー、駿川さんにも仕事があるんだから無理を言うな。」

 

シービー「でもあたし早くチームとしての活動がしたいんだけど〜?」

 

八幡「絶対にやめろ。ライスの指示が絶対だからな?トレーナーの俺が1番上に居てその次にリーダーのライス、その次にお前とルドルフなんだから。なのでライスの指示、もしくは命令に従うように。」

 

ライス「ふぇ!?お、お兄様!ライス2人に命令なんて出来ないよっ!」

 

八幡「いけるいける、ライスなら大丈夫。末っ子の言う事を聞いてくれないお姉ちゃんが居るわけねぇだろ?優しいお姉ちゃんなんだから。」

 

 

………きっと我々の事だな。

 

 

八幡「とにかく、よろしくお願いします。それと全く急ぎませんので。」

 

たづな「分かりました。」

 

 

ーーー校庭ーーー

 

 

八幡「とりあえず提出はしたから後は許可証が検印付きで帰ってくるのを待つだけだ。今のうちに候補を見つけておかないとな。さて、誰にするべきか………」

 

シービー「じゃあ八幡、プラカード作って宣伝「しなくていい、余計面倒な事になる。」ちぇ〜。」

 

ルドルフ「しかし兄さん、アテはあるのかい?」

 

八幡「それをこれから見つけるんだよ。気になるウマ娘の走りを見てからスカウトしようと思ってる。」

 

ライス「じゃあお兄様はトレーニングに参加しない日が多くなるのかな?」

 

八幡「それは追々って感じだな。」

 

 

ーーー部室ーーー

 

 

4人「………」

 

 

私達は程無くして部室に戻った。そしてトレーニングを始める為に準備をしようと思っていたのだが、私達が戻る前に客人が来ていたのだ。まずは無断侵入の事を咎めるべきなのだろうが、兄さんが気にした様子が無かったので私は口にする事をやめた。そしてその客人とは………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「す、済まない比企谷……勝手に入るのは悪いと思ったんだが、ラモーヌが引く様子も無かったから。」

 

ラモーヌ「………」

 

八幡「いや、それはもういいんですけど……それで今日はどうしたんです?また合同トレーニングですか?それともメニューについてですか?」

 

「いや、そうじゃないんだ。実は比企谷に頼みがあって此処に来たんだ。」

 

シービー「?頼み?」

 

八幡「………ライスとルドルフは先にコース場に行ってくれ。時間になっても来なかったらアップだけ始めててくれ。シービーは残っててくれないか?」

 

ライス「ふぇ?何でシービーさんだけ?」

 

八幡「2人はレースを控えてる。あまり時間を無駄にしたくないだけだ。それにライスは今月末の宝塚記念を控えてる。特に調整には気を配りたい。」

 

シービー「そっか………ライス、ルドルフ、先に行っててよ。あたしがちゃんと見てるから。」

 

ルドルフ「あぁ、任せたよ。」

 

ライス「じゃあ先に行ってるね。」

 

 

どんな頼みなのか気にはなるが、兄さんとシービーに任せよう。私達は準備だけしておこう。

 

 

ルドルフsideout

 

八幡side

 

 

八幡「それで、頼みっていうのは何ですか?」

 

「あぁ………【パンッ!!】頼む、ラモーヌの担当になってくれないか!?」

 

八・シ「……え?」

 

ラモーヌ「………」

 

八幡「……あの、どうしてそうなったのか理由を聞いても?流石に理由も知らずにそうですかって言うわけにもいきませんから。」

 

「あぁ。実は俺、今月末で退職する事にしたんだ。あっ、嫌気が差したからとか、辞めたくて辞めるわけじゃないから安心してくれ。一身上の都合ってヤツだ。他の生徒は何とか引き取ってもらえるトレーナーに任せてもらえる事になったんだが、ラモーヌだけはお前が良いって聞かなくてな。それに俺も、ラモーヌを任せられるのはお前しか居ないって思ってたから。」

 

八幡「………」

 

シービー「成る程ねぇ……ラモーヌは?何も喋ってないけど、ラモーヌは何か無いの?」

 

ラモーヌ「私は比企谷さんが引き入れてくれるなら嬉しいけど、無理ならそれで構わないわ。けれど、他のトレーナーの担当になるつもりは無いから比企谷さんがOKを出すまで待つ事になるわね。」

 

シービー「お、おぉ……なんか愛の重い奥さんみたいな事言うね。」

 

ラモーヌ「私は妻ではなく妹なのだけど?」

 

シービー「え、誰の?」

 

ラモーヌ「それは勿論、比企谷さんのよ。」

 

八幡「誰がお前の兄だ。結論から言いますけど、任せてもらえるなら引き受けますよ。実はさっき、チーム設立の申請を出してきたところなんです。なので許可が降りたらウマ娘を探そうと思っていたんですけど、そういう事情ならラモーヌの事は任せてください。」

 

「本当か!?それなら良かった……断られるのが少し憂鬱だったんだけど………そっかチームかぁ、まぁ比企谷なら納得出来る。」

 

八幡「じゃあ許可が降りたらすぐに移籍申請出しますか。ところで、ラモーヌはどうします?俺がすぐに見ますか?」

 

「他の子達も今は他のトレーナーに任せてるから、出来ればそうしてくれると助かる。」

 

八幡「分かりました。」

 

ラモーヌ「じゃあ、これからよろしくお願いするわね。呼び方はどうすればいいかしら?」

 

八幡「……もうこのやり取りも面倒だしこの際だ、お前に任せる。」

 

ラモーヌ「ふふふっ、『あなた』にしようかしら?」

 

八幡「やめろ、さっきのシービーの冗談を真に受けんじゃねぇ。」

 

ラモーヌ「あら、何でもいいんじゃなかったの?」

 

八幡「俺が悪かった、常識の範囲内で頼む。」

 

ラモーヌ「分かったわ、兄様。」

 

八幡「結局その呼び方なのか……」

 

 

まさかチームが出来る前から1人目が決まるとは思わなかったな………まぁでも仕方ない、理由が理由だしな。しかし、こりゃまたすげぇ大物が担当になっちまったもんだな……

 

 

 




ラモーヌさん、担当決定!!
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