比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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視線、再び

 

 

ライスside

 

 

ライス「はっ……はっ……はっ……はっ……」

 

八幡「良い調子だな、ライス。この調子なら宝塚記念でも良い走りが出来そうだ。問題は……距離になりそうだな、これまでは2,000mが最低だったが、去年と今年を合わせて2,500m以下のレースを走ってないからな。そこが心配だ。」

 

シービー「は〜ち〜ま〜ん〜、独り言漏れてるよ?」

 

八幡「えっ、マジか……」

 

ラモーヌ「貴方、変な癖があるのね。」

 

八幡「変な癖があって悪かったよ。長年の癖ってのは抜けないもんなんだよ。ルドルフとアルダンは……うん、あっちも伸びてるな。あの調子ならアルダンも来年デビューが出来そうだ。」

 

シービー「はぁ〜あぁ〜……あたしも走りたいなぁ〜。ねぇ八幡、ちょっとだけでもダメ?」

 

八幡「ダメだ。お前はダービー後だから夏合宿まではトレーニングお休みだ。てか休みって言った筈なのにどうして此処に居るんだよ?」

 

シービー「八幡と一緒に居たいからだけど?」

 

八幡「わー嬉しーありがとー。」

 

シービー「適当だなぁ〜。」

 

ラモーヌ「兄様、私のレースも楽しみにしていてほしいのだけど?」

 

八幡「あぁ、それも分かってる。それに今回のSDTは阪神の芝1,600m、つまりは桜花賞と同じ舞台。桜花賞を制したラモーヌなら得意な舞台だろう。それに阪神は2戦、1,600mは5回も出ている。でもラモーヌとのトレーニングを始めたのはつい最近だ、もしかしたら「その心配は無いわ、その為に貴方とのトレーニングを一緒にしていたのだから。」………お前達、まさかそこまで見越してたってのか?とんだ策士だな、お前もトレーナーも。」

 

ラモーヌ「あら嬉しいわ、ありがとう。」

 

 

ライスの宝塚記念に加えてラモーヌのSDTも控えている。知ったのはラモーヌの元トレー……いや、まだ現トレーナーだったな。その人から知らされた時は少し驚いてしまったものだ。

 

 

ライス「ふえぇ〜……」

 

ルドルフ「ふぅ……流石はライスだ、追い抜くのに一苦労だよ。しかし良いトレーニングになる。」

 

アルダン「私もまだまだです、お2人のスピードについて行けるようになるのはいつになるやら……」

 

八幡「焦る事は無い。アルダンはトレーニングを始めて間も無いんだ、仕方のない事だ。ラモーヌは数ヶ月前から俺達とのトレーニングに加えて、トレーニングメニューにも組まれていたからある程度は順応していたからな。」

 

シービー「そうそう、まだこれからだから安心しなよ。それに最初からあたし達と同じトレーニングについて来たんだから大したものだよ。それと八幡、もう分かってると思うけどさ………見られてる。」

 

八幡「……あぁ、生徒にトレーナーの両方から。」

 

 

無理も無い。俺はこれまで3人だけを見ていたのだが、最近になって2人も増えた。しかもその1人はトゥインクルシリーズでトリプルティアラを達成し、それを含めたGⅠ6勝の成績を収めたメジロラモーヌだ。発表はされていないが、俺がチームトレーナーになった事はもう知られてる事だろう。1人にはもう喋っちまったしな。

 

 

ラモーヌ「……良い機会だわ、兄様。私とシービーが走りを披露してあげましょう?」

 

八幡「ダメに決まってるだろう……お前ならいいがシービーは休養中だ。お前と張り合えるのはルドルフとライスくらいだ。」

 

ラモーヌ「じゃあその3人で併走はどうかしら?」

 

八幡「お前……どんだけ見せつけたいんだよ。」

 

ラモーヌ「兄様が侮られるのは許せないもの。」

 

 

……気遣ってくれるのは嬉しいが、微妙にズレているような気がするんだが?

 

 

沖野「よぉ比企谷、またお前もすげぇ面子を揃えたもんだなぁ〜。」

 

八幡「沖野さん……マックイーンの経過は?」

 

沖野「随分と良くなってきたぜ。まだ走ることは出来ねぇが、順調に行けば来年の春には本来の走りを取り戻せるだろうって事だ。」

 

八幡「それなら良かったです。」

 

沖野「にしてもお前は何処に居ても注目されるなぁ。1年目でライスシャワーとGⅠ初制覇、3年目には日本初の海外GⅠ初制覇、今年は天皇賞連覇に加えてミスターシービーの2冠達成、そして……チームトレーナーの噂は本当なんだろう?」

 

八幡「えぇ、そうですよ。なるつもりは無かったんですけど、辞令が出てしまったので。」

 

沖野「何だよ、言ってくれれば良かったのによ〜!見れば見る程、豪勢なメンバーだよな……」

 

 

まぁ、ですよね……

 

 

八幡「それで、周りの生徒やウマ娘達がどうして居るのか分かります?」

 

沖野「そりゃお前、お前達目当てだろうな。お前の担当は3人と知られたのもいつの間にかだったが、5人に増えたのもいつの間にかだったしな。」

 

八幡「………そうでしたね。」

 

沖野「んでよ、奴も居るぜ。ほらあそこ。」

 

 

 

 

先輩2『………』

 

 

 

 

八幡「……ホントですね。別に良いですけど。」

 

沖野「次の宝塚記念、楽しみにしてるぜ。ウチからは誰も出ないから競う事は出来ないが、ライスシャワーの走り、期待してるぜ。」

 

八幡「ありがとうございます。」

 

 

頑張ってライスを仕上げてやらないとな。

 

 

 




やはり注目されてしまう八幡………
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