ライスside
はふぅ~……今日のトレーニングも終わったぁ。けれどお兄様とのトレーニングは楽しいなぁ~。お友達にも聞いてみたんだけど、やっぱりお兄様のトレーニングは通常のトレーニングとは全く違うみたい。どうやって考えてるのかな?今度聞いてみようかな……それでね、アルダンさんとラモーヌさんがお兄様の担当になってくれたおかげで、チームとして活動できるようになったんだ。リーダーはライスなんだけど、上手くやっていけるかどうか不安です。でもでも、ライスはダメじゃなくなる為にも頑張らないとっ!今では5人でトレーニングする事が当たり前になってきたから、追い越されないようにしないとだよねっ!
ライス「ただいまぁ~。」
ロブロイ「あっ、ライスさん。お帰りなさい。今日もお疲れ様です。」
ライス「うん、ロブロイさんもお疲れ様。」
ロブロイ「今日も凄かったですね、コース場。寮に帰る際に少しだけ見えたんですけど、3人で併走してましたよね。ライスさんと会長さんとラモーヌさんで。」
ライス「うん。ライスは宝塚記念、会長さんはデビュー戦、ラモーヌさんはSDT、それぞれレースを控えてたから、ライスとラモーヌさんは追い切り、会長さんは追込で3人併走したんだ。」
ロブロイ「凄いですね~ライスさんは。」
ライス「ね、ねぇ、ロブロイさんも今度一緒に併走してみる?」
ロブロイ「えぇっ!?わ、私じゃライスさん達に敵いませんよ!」
そ、そうかな?ロブロイさんとなら良いトレーニングが出来そうなんだけどなぁ……あっでも、まずはお兄様と相談しないとダメだよね。ライス1人で勝手に決めたらダメだよね。
ロブロイ「そ、それよりもライスさん、先程海外の方からお電話がありましたよ。えっと、イギリスのクローネさん、という人からです。お知り合いですか?」
ライス「うん、ライスがフランスに行った時のレースで一緒に走ったんだ。だからライスの友達なの。でもどうしたんだろう?ありがとう、電話してくるね。」
ーーー廊下・電話前ーーー
ライス「うぅ~ん……何かあったのかな?わざわざ電話をして来るなんて……」
『おはようございます。こちらアスコット学園寮です。』
あっ、そっかヨーロッパは今の時間は朝なんだよね。
ライス「お、おはようございます。日本から電話をかけてます、ライスシャワーです。えっと、クローネさんから電話があったって聞いて掛けてみたんですけど……居ますか?」
『クローネですね、少々お待ちくだぎゃいっ!!?』
ライス「っ!?」
クローネ『もしもし、お電話変わりましたクローネです。ライスさんですか?』
ライス「ク、クローネさん?」
クローネ『はい、貴女のクローネです。お声を聞けて良かったです。』
ライス「えっと、なんか凄い音が聞こえたんだけど……大丈夫?」
クローネ『大丈夫です、何も起きてませんので。』
ライス「そ、そう?なら良いんだけど……それで、どうかしたの?わざわざ電話まで。」
クローネ『そうでした。ライスさん、まずは前走の天皇賞連覇おめでとうございます。レースを見ましたがとても見事でした。』
ライス「う、うん……ありがとう。」
クローネ「私も負けていられないと思い、同月の天皇賞の翌週にレパーズタウンレース場で行われたレヴモスSで勝利を収めました。GⅢとライスさんが勝ったGⅠには及びませんが、ライスさんの力のおかげで勝つ事が出来ました。』
ライス「そうなのっ!おめでとうクローネさん!そのレース、後で見てみるね!」
クローネ『はい、感想お待ちしてます。』
………え?また電話してほしいって意味なのかな?
クローネ『それとライスさんの次走は宝塚記念と聞きましたが、その後はこちらに来る予定はあるのでしょうか?』
ライス「えっと、今のところは考えてない、かな。海外に行くって話も聞いてないし、お兄様の担当も増えたから、そっちに行くのは難しいかな。」
クローネ『………そうですか。』
あわわわ……クローネさん、トーンダウンしちゃった!
クローネ『仕方ありません、私が日本へ遠征するしか無いみたいですね。』
ライス「ふぇっ!?」
クローネ『……冗談です。』
全く冗談に聞こえなかったよ!?ホントに冗談なんだよね!?
ライス「あ、あんまり無理しないでね?」
クローネ『ありがとうございます。今回は勝利報告と祝辞という形でお電話をしました。次の宝塚記念、頑張ってください。』
ライス「うん、ありがとう!あっ、クローネさんの次走は?」
クローネ『グッドウッドカップを予定しています。』
ライス「グッドウッドカップ……うん、分かった!そのレース、ライスも見るからね!」
クローネ『はい、お互い頑張りましょう。』
グッドウッドカップ……このレースも長距離のレースだよね。ライスも次の宝塚記念、頑張るぞー、おーっ!
「あの~ライス先輩?」
ライス「えっ?あっ、どうしたの?」
「さっき英語で話してましたけど、誰と話してたんですか?」
ライス「えっと、イギリスのお友達だよ。去年ライスがフランスのレースに出た時に一緒に走った人で、それから仲良くなったんだよ。」
「凄い……世界に友達が居るんですね……」
ライス「う、うん……向こうには2ヶ月くらい滞在してたから。」
「しかもあんなに英語ペラペラだったよ?」
「やっぱり世界を勝った人って違うなぁ………」
ライス「え、えぇっと~……」
お、お兄様、こういう時ってどうすれば良いの!?
クローネさん、絶対ライスを抱き着きたかったでしょうね。