比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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悲劇

 

 

八幡side

 

 

実況『ここまで9レースを終えました京都レース場。次はいよいよメインレース、宝塚記念の発走です。今回は大替開催となりましたが、レースの内容は同じ右回り2,200mの中距離勝負!!このレースを勝って春のグランプリウマ娘に輝くのは一体誰なのか!?17人の選ばれしウマ娘達が既に本バ場入りが完了してゲート前まで待機しています。注目はどのウマ娘でしょうかね?』

 

解説『一際目立つのはやっぱりライスシャワーですよね。何と言っても他のウマ娘達とは格が違いますからね。世界を制しているわけですから、ここは勝ってもらいたいところですけど、今年に入ってから4戦して3勝しているダンツシアトルも雰囲気良いですよ。』

 

実況『そうですか。さぁいよいよゲート入りが始まるようです!このグランプリを制して春の王座に着くのは誰か!?そして、秋に向けての大きなステップを踏むのは誰だ!?上半期レース総決算、宝塚記念のファンファーレです!!』

 

 

♪〜♪〜♪〜

 

 

今のコンディションは……曇りの稍か。この前の天皇賞と同じ条件だな。この状態なら例え位置取りが後ろになったとしても勝機は見出せるな。前が壁にならないように気を付けながら走れれば大丈夫だ。

 

 

実況『淀に鳴り響くファンファーレが終わり、ウマ娘達がゲートへと向かっていきます!2番人気サクラチトセオーが我先にとゲート入りを果たして次々と体勢が整っていきます。』

 

解説『今回の宝塚記念は京都ですから坂の下りと上りがあるのでスタミナの使い方も大事になってきますよ。上手く自分のスタミナと相談しながらレースを進めないといけませんからね。』

 

実況『成る程、確かに京都のコースはトリッキーですからね〜勝負の分かれ目にもなりますね。ライスシャワーも難無くゲートに入りました。残りのメンバーも次々と入って行きます!順調に進んで最後に大外17番インターライナーも嫌がる事なく入りました!!さぁ参りましょう!!春の王者はこの私だ!GⅠ、宝塚記念………』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガッコン!!

 

 

実況『スタートしました!!17人が綺麗に横一線です!ハナに立とうとするのはタイキブリザード、トーヨーリファール、ダンツシアトルの3人が行きました!後ろからネーハイシーザー、ダンシングサーパスも行こうとしています。間も無く1コーナーを曲がって行きます!』

 

 

ライスは……やっぱり後ろの方になったか。この短い直線じゃ前に行くのは難しかったみたいだな。まぁでも外ではなく中の位置に付けられたのは良かった。

 

 

実況『2コーナーを曲がって向正面を向きました!先頭から見て行きましょう!先頭はトーヨーリファール1バ身半のリード。タイキブリザードがその後ろで内にダンツシアトル。その後ろにネーハイシーザーと1バ身差でダンシングサーパス、その外にエアダブリンとフジヤマケンザンの2人。1バ身半離れた位置にインターマイウェイ、アイルトンシンボリ、インターライナーこのグループ。チョウカイキャロル、ゴーフォーゼット、トミシノポルンガが並んでいる!今回は後ろになったライスシャワー!ここからどういうレースをするのか!?外からサクラチトセオー、内にナリタタイシン。最後方にハギノリアルキングの体勢で3コーナー手前、上り坂を登って行きます!』

 

 

よしライス、そこから仕掛けろ!

 

 

実況『さぁ次は下り坂、各ウマ娘が仕掛け始めて一気にペースが上がってきました!!』

 

 

ライス(よぉし、この辺りから前にーーー)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実況『さぁ各ウマ娘が差を詰めてきました!!後ろからあっ!!!なんという事だっ!!!ライスシャワーがっ!!!ライスシャワーが転倒っ!!!ライスシャワーが転倒っ!!!故障発生!!!!

 

 

……………は?

 

 

実況『々€$○☆¥^×=^°>々☆×÷#$%!!!』

 

 

頭の中には雑音しか入ってこなかった………目の前に起きた事が信じられない………っ!!!!!

 

 

八幡「ライスッ!!!!!

 

マンノウォー「お、おい八幡!!」

 

タリアト「………」ギリッ

 

 

ーーーコースーーー

 

 

「うおっ!!?おい誰だってあの人、ライスシャワーの!?」

 

「ライスのトレーナー!?しかも速ぇ!!」

 

「す、すげぇ!でも今は………」

 

 

レースの事なんてどうでも良い!邪魔にさえならなければ芝の横断くらい許せっ!!

 

 

八幡「ライスッ!!!

 

ライス「………」

 

 

俺の目の前にはコースのラチ沿いでグッタリと横たわっているライスが居た。

 

 

八幡「ライスッ!!!おいライスッ!!!しっかりしろっ!!!ライ……っ!!

 

 

俺はライスの事にしか気が向いていなかったからか、ライスの状態に気付いていなかった……いや、気付けなかった。ライスは……骨折していた。それもただのじゃない、見ただけでも重度なのは明らかなくらい折れている。その上にそれだけじゃない………

 

 

八幡「解放……脱臼………」

 

ライス「お、兄………様ぁ………」

 

八幡「っ!!ライスッ!!おいライスッ、しっかりしろ!!

 

ライス「ご、ごめん……なさ、い………ライ、ス……走り、きれな……くて………」

 

八幡「そんな事はいいっ!!今は気をしっかり持て!!おい救急車まだかっ!!?

 

「す、すみません!今こっちに走って向かって来ています!!」

 

 

俺は少しでも後遺症が残らないように呼びかけをしながら患部の応急処置を行って、救急車に乗せたライスと同行して病院へと向かった。

 

 

 




前から考えていた内容ではありますけど、いざ書くと涙が出てきちゃいました………(ガチ)
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