比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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トレーナー捜索とオーラ

 

 

エアグルーヴside

 

 

ーーートレーナー寮ーーー

 

 

此処に居る筈だ、奴もこの記事は目を通しているに違いない。こんな事を書かれて黙っていられるわけが無い!!

 

 

沖野「ん?お前は確か……比企谷の担当ウマ娘のエアグルーヴか?」

 

エアグルーヴ「貴方は……沖野トレーナーか。済まないが比企谷トレーナーを呼んできてはもらえないだろうか?奴に……いや、トレーナーに話があるのだ。」

 

沖野「あぁ~……実は俺……つぅよりも俺達も探しに行こうとしてたところなんだ。」

 

エアグルーヴ「何?」

 

沖野「お前が此処に来た理由って今日の新聞の事だろ?アレ見れば誰だって同じような行動取るに決まってる。だから俺達トレーナーもアイツを探しに行くところだったんだ。部屋に行ってみたら、比企谷の奴居なくてよ………」

 

エアグルーヴ「……そうだったのか。」

 

 

まさかもう寮から出ていたとは………まさかこの事を予測していたのか?いや、それはあり得ない。だとしたらどうしてこんなにも行動が早い?

 

 

黒沼「沖野、待たせ……エアグルーヴか。お前も新聞の件だな?」

 

エアグルーヴ「はい。」

 

南坂「流石にあの記事は黙ってはいられません。」

 

沖野「とにかく比企谷を探すぞ!とにかく広い敷地だ、先ずは奴の行きそうなところから当たってくれ。エアグルーヴ、お前は部室から見ていってくれ。俺達が入るわけにはいかないからな。」

 

エアグルーヴ「承知した。」

 

黒沼「なら俺はコースの方から回って学園に向かっていく。南坂、お前は桐生院と東条が来たら3人で学園内を頼む。」

 

南坂「分かりました!」

 

沖野「よし、じゃあお前等頼んだぞ!」

 

 

こんなに大勢に迷惑を掛けおって……見つけた時は少し灸を据えてやる。

 

 

ーーー数十分後ーーー

 

 

あれから奴の行きそうな場所をしらみ潰しに行ってみたが、奴の姿は何処にも無い。全く、一体何処に行ったというのだ?

 

 

エアグルーヴ「……今度は向こうを「エアグルーヴ!」っ!!か、会長!?」

 

ルドルフ「やはり君も出ていたか。その様子だと比企谷トレーナーは見つけられていないようだね。」

 

エアグルーヴ「はい。あのたわけは………これだけの人々に迷惑を掛けおって。」

 

ルドルフ「私は迷惑になど思ってはいないさ。問題は今回の記事だ。君もあれは問題だと思ったのだろう?」

 

エアグルーヴ「えぇ。見た目は確かに相応しいとは言えませんが、奴の素質は高いものだと判断しています。」

 

ルドルフ「私も同感だ。」

 

 

………?何だ、この音………車のエンジン音?

 

 

ルドルフ「校門の方向だ、行くぞ!」

 

エアグルーヴ「はい!」

 

 

ーーー校門前ーーー

 

 

ルドルフ「はぁ……あの車は秋川理事長が外出する際にお乗りになる車、こんな朝早くから?」

 

エアグルーヴ「……っ!!」

 

 

中からは秋川理事長に駿川氏、そして私の担当トレーナーである、比企谷が出てきた。

 

 

エアグルーヴ「おい貴様、今まで何処に行っていた!!?今他のトレーナー達が必死になってお前を探しているのだぞ!!」

 

八幡「え、そうなのか?じゃあ連絡して……あそうだ、携帯部屋だった。じゃあ今から寮に行って連絡するか。では理事長、駿川さん、自分は他のトレーナーに会わなくちゃいけないようですので、失礼します。」

 

エアグルーヴ「あ、おい待て!全く、2人をほったらかしにするとは………」

 

ルドルフ「……どうかされたのですか、理事長?」

 

エアグルーヴ「……?」

 

 

目の前に居る理事長と駿川氏は車から降りて以降、一言も喋ってはいなかった。それに……顔色も少しだけ悪かった。

 

 

ルドルフ「理事長、理事長!」

 

秋川「っ!!せ、生徒会長か……」

 

たづな「すみません、少しだけ意識が飛んでいました。」

 

ルドルフ「お2人が意識を飛ばすなんて………何かあったのですか?もしや……比企谷トレーナーの事で?」

 

秋川「肯定、なのだが……より詳しく言えば彼の在籍していた大学の恩師、とでも言うのだろう………そこに居る彼の恩師とお話をしていた。」

 

エアグルーヴ「……しかし、何故それだけでお2人はそのような、その……衰弱したような状態に?」

 

たづな「比企谷さんの恩師ですが、結果から言えばウマ娘の方でした。その事は私も知っていましたが、まさか………あれだけの強いオーラを真正面で受けたら………」

 

 

それ程のオーラを?

 

 

秋川「至急!たづなよ、我々は少し休息を取ろう。今の状態では業務に支障をきたす。万全な状態になるまでは業務をする事は許可出来ない。」

 

たづな「……はい。」

 

 

そうして2人は学園の方へと向かって行ったのだが、とても普段のような調子では無かった。

 

 

ルドルフ「一体、何を見たと言うのだ?」

 

エアグルーヴ「私のトレーナーの恩師と話をしていたと言っていましたが、どのような会話だったのでしょう?」

 

ルドルフ「……いずれにせよ、我々も気を配らねばなるまい。駿川氏が居ない状態だ、不審に思う生徒も出て来るだろう。エアグルーヴ、済まないがバンブーメモリーとサクラバクシンオーに朝の挨拶を頼めないだろうか?2人ならば引き受けてくれると思うのだが。」

 

エアグルーヴ「分かりました、では今から寮に向かって聞いてみます。」

 

ルドルフ「あぁ、頼む。」

 

 

エアグルーヴsideout

 

秋川side

 

 

ーーー理事長室ーーー

 

 

秋川「………仰天、現役を引退してもあれだけの迫力と存在感、出そうとして出せるものではない。」

 

 

ーーー回想ーーー

 

 

『あの作戦を指示したのは私だ。彼には……八幡には何の責任も無い。直前の作戦変更は確かに不審に思われるだろう。だが……だからといって特定の者を誹謗中傷していい理由にはならない………』

 

『それも………よりにもよって私の愛弟子を侮辱するとはな、良い度胸をしている。その記事を書いた者達は遠回しに私の事も侮辱したのだ、今回の事は私にも一端の責任がある。そのケジメはつけようと思っている。今回のこの記事の件は任せていただきたい。』

 

 

ーーー回想終了ーーー

 

 

秋川「………名を聞けなかったのが惜しい。一体、どれだけの場数を踏んで来たのだ?」

 

 

 




八幡の恩師は理事長とたづなさんを放心させる程のオーラ……
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