ライスside
八幡「ルドルフのデビュー戦、見てくれたか?」
ライス「うん、凄かったね!後ろをあんなに引き離して1着を獲っちゃうんだから凄いよ!」
八幡「お前のデビュー戦をを彷彿とさせる走りだったが、ライスでもあんなに引き離してなかったからなぁ……まぁじっくり鍛えたからってのもあるけど。」
ライス「それで、次はどうするの?」
八幡「ルドルフの次はサウジアラビアRCだ。1,600mのレースだが、スピード勝負ってのもルドルフには必要だと思ってな。今回は距離の適性もあったから楽に勝てたが、今後はそう言ってられない場合も少なからず出てくる。だからマイルを走らせる。」
ライス「そっか……えへへ。」
八幡「?何かおかしかったか?」
ライス「ううん、ごめんね?お兄様ってライスにはマイルのレースを走らせなかったのに、会長さんには走らせるんだなぁ〜って。」
八幡「あ………」
ライス「大丈夫だよ、分かってるから。」
八幡「……1本取られた。」
お兄様、前よりも明るい顔になってる……良かった。ライスが京都に居た時はちょっと暗かったから。あっ、ライスはちょっと前に京都から東京の病院に移動したんだ。
ライス「あっ、そうだお兄様。イギリスのレースって見られないかな?グッドウッドCっていうレースがやってたと思うんだけど………」
八幡「イギリスの長距離レースだな。何でそのレースが見たいんだ?」
ライス「クローネさんが出るって言ってたんだ。ライスが故障しちゃってから塞ぎ込んでるって聞いたけど、出てるのか気になっちゃって。」
八幡「………ウマTubeにレース映像が投稿されてる。テレビに接続して見てみるか。」
ライス「うん。」
レース映像は英語だったからライスには何を言っているのか少ししか分からなかった。心配していたクローネさんは出走していた。ライスと走ったロワイヤリュー賞の時と同じで逃げている。3,200mのレースだけど、大丈夫かなぁ?
ライス「……クローネさん、大丈夫なのかな?」
八幡「このレースの結果を見てから電話でもしてみたらどうだ?幸いにも今は10時で向こうは夕方辺りだ。運が良ければ通じるだろう。俺、クローネの連絡先なら知ってるから。」
ライス「そうなの?」
いつの間に交換してたんだろう?
八幡(ライスの写真を渡す為に交換したとは言わないでおこう。)
八幡「思いの外逃げてるな……パーマーよりも飛ばしてるんじゃないか?」
ライス「ホントだね、これで逃げ切れるのかな?」
そしていよいよ終盤の直線に入ったんだけど……ライス達は驚いた、後ろのウマ娘達も伸びて来ると思っていた。ううん、実際には伸びていたと思うんだけど、クローネさんの独走が続いていたの。
そして………1番にゴール板を過ぎた。
ライス「………凄い、逃げ切っちゃった。」
八幡「あぁ、凄いな……まさかあんな風に逃げ切るとは。かなり強い勝ち方をしたな。2着と5バ身差か。」
ライス「………」
八幡「電話、してみるか?」
ライス「っ!いいの?」
八幡「あぁ、勿論。」
お兄様は携帯を操作して電話をライスに貸してくれた。
prrr…prrr…っ!
クローネ『もしもし、ライスさんのトレーナーさんですか?クローネです。』
ライス「え、えっと……ライスです。こんばんは?」
クローネ『っ!!ライスさんっ!!その声はライスさんですよねっ!!?そうなのですか!?そうなのですよね!?トレーナーさんの悪質なイタズラではありませんよね!?』
ライス「ほ、本物だよ……ごめんね、連絡が出来なくて。クローネさん、グッドウッドC見たよ。優勝おめでとう。」
クローネ『……ライスさん………良かった、本当にっ!本当によくご無事でっ!』
ライス「うん……心配させちゃってごめんね。」
クローネ『いえ、ご無事なだけでも良かったです。』
ライス「今はライスも復帰に向けて頑張ってるから、クローネさんもレース頑張って。」
クローネ『今の一言で100倍元気になりました。次のレースも大丈夫です。』
ライス「因みに次のレースは何に出る予定なの?やっぱり長距離のレース?」
クローネ『まだトレーナーと相談中です。ですがロワイヤリュー賞に参戦するかもしれません。ライスさんの次の覇者が私というのも良いと思うのですよ。』
ライス「レースが決まったら教えてね。」
クローネ『はい、この携帯に次走を伝えます。ライスさんも怪我の治療、頑張ってください。』
ライス「うん、クローネさんもね。」
そして電話が終わった。クローネさんとお話できて良かった。カーネギーさんとクラウそんともお話したいなぁ〜。
八幡「良かったな、話が出来て。」
ライス「うん、嬉しそうにしてた。ライスも頑張ろうってなったよ。」
八幡「無理は禁物だからな、今は脚が治す事だけ考えろ。リハビリはそれからだ。」
ライス「うん。」
八幡「そういやライス、何か欲しい物とかあるか?絵本でも果物でも買ってくるぞ。」
ライス「ありがとうお兄様。けどロブロイさんとウララちゃんに頼んであるんだ。」
八幡「そうか、それならいい。けど何かあったら言うんだぞ。」ナデナデ
ライス「うん、ありがとうお兄様。」
クローネさん、5バ身差の圧勝。