比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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もう1人のお見舞い

 

 

ラモーヌside

 

 

ラモーヌ「あら兄様、ご機嫌よう。」

 

八幡「ラモーヌか。此処で会うのもなんか当たり前みたいになったな。」

 

ラモーヌ「それは遠回しに私が食いしん坊だと言いたいのかしら?」

 

八幡「そんな意図は全く無いんだが、料理を強請られたのは事実だからな。他のメンバーは………ってお前が知るわけ無いか。」

 

ラモーヌ「えぇ、知らないわ。ところで今は何を作っているのかしら?」

 

八幡「メロンのスイーツを試作している。」

 

ラモーヌ「確かに旬は今だけれど、少し遅いのではなくて?もう8月に入るのよ?」

 

八幡「そうだな、それに関しては失敗だと思ってる。だがその心配は要らんだろう。」

 

 

………どういう事かしら?

 

 

pipipipipipipi

 

 

八幡「ん、時間になったみたいだな。」

 

 

兄様はそう言って冷蔵庫の中からトレイを取り出した。トレイの上には緑色の球状の何かが容器に入っていたわ。これは何かしら?

 

 

ラモーヌ「これは何かしら?」

 

八幡「メロンのゼリーだ。見て分かると思うが、赤肉メロンとマスクメロンを使ってる。」

 

ラモーヌ「……貴方は本当に多才なのね。」

 

八幡「仕込まれたからな。さて、後はアレだな。」

 

ラモーヌ「それが完成ではないの?」

 

八幡「1品料理としてなら完成だろうが、途中段階だ。まだ用意しているのがあるからな。」

 

ラモーヌ「………」

 

八幡「……ゼリー食うか?」

 

ラモーヌ「では1つずつ頂いてもよろしくて?」

 

八幡「あいよ。」

 

 

兄様からゼリーを頂いたけれど、とても美味だったわ。去年も苺のデザートを食べたけれど、フルーツをこんなにも生かせるのね。

 

 

八幡「よし、じゃあ出来たし行くか。」

 

ラモーヌ「?行くって何処に?」

 

八幡「メジロ家。」

 

 

ラモーヌsideout

 

アルダンside

 

 

ーーーメジロ家ーーー

 

 

執事「お待ちしておりました比企谷様、アルダンお嬢様。比企谷様におかれましては先日のシンボリルドルフ様のデビュー戦の勝利、ラモーヌお嬢様のSDT優勝、おめでとうございます。」

 

八幡「ありがとうございます。」

 

アルダン「ふふふっ。では兄様、厨房へご案内します。こちらへ。」

 

八幡「あぁ。」

 

 

この度、兄様にはメジロ家にお越しになっております。理由はマックのお見舞いという形で来ていただいております。兄様は荷物を用意しているみたいですが、何をお持ちになっているのでしょうか?

 

 

ーーー厨房ーーー

 

 

アルダン「成る程、その為にクーラーボックスをご持参されていたのですね。」

 

八幡「そういう事だ。さて、じゃあ行こうか。」

 

アルダン「えぇ。ですが兄様、マックの前でそれをご自分で食べたりはしませんよね?」

 

八幡「流石に今回はしない。」

 

 

準備が終わったので、私は兄様を連れてマックの自室へと向かっています。マックの経過も順調なので、今は全力までとは行かずとも走れるようにまでなっています。このまま行けば来年には復帰出来ると主治医から聞いています。

 

 

コンコンコンッ

 

 

アルダン「マック、アルダンです。入ってもよろしいでしょうか?」

 

マック『アルダンさん?どうぞ。』

 

アルダン「ありがとうございます、では失礼しますね。ふふふっ。」

 

 

八幡(アルダン、少し楽しんでるな。)

 

 

ガチャッ

 

 

アルダン「失礼します。」

 

八幡「お邪魔しま〜す。」

 

マックイーン「えぇ!?ト、トレーナーさん!?」

 

八幡「久しぶりだなマックイーン、経過は順調だって聞いたぞ。」

 

マックイーン「わざわざ来てくださったんですの?ありがとうございます。」

 

八幡「軽くでも走れてるんだろ?」

 

マックイーン「えぇ、ランニング程度であれば走る事は可能ですわ。トレーナーさんもライスさんの事、残念に思います……」

 

八幡「あぁ。けど今は復帰に向けて療養している。お前もよかったらライスの見舞いに行ってやってくれ。きっと喜ぶと思う。」

 

マックイーン「えぇ、分かりましたわ。」

 

アルダン「んんっ、それでですねマック。本日は兄様からマックにプレゼントがあるみたいですよ。」

 

マックイーン「私に?」

 

八幡「あぁ、お前が喜びそうなものだ。」

 

マックイーン「……まさかとは思いますけれど、スイーツだったりしますの!?」

 

八幡「ん?そうだと言ったら?」

 

マックイーン「………いいえ、トレーナーさんの事ですわ。ティラミスやコーヒーゼリーのような苦味を使った物に違いありませんわ!」

 

八幡「そっかぁ〜……じゃあせっかく俺が作ったこのメロンパフェはお預けか?」

 

 

兄様、マックから言い出した事とはいえイタズラをしているではありませんか。

 

 

マックイーン「なっ!!?そ、それはっ!!?」

 

八幡「作ってきたんだが、じゃあこれはアルダンに「ま、待ってくださいまし!!」ん?」

 

マックイーン「適当な事を言ったわけではありませんが、謝罪します!申しわけございません!ですので没収だけはっ!!没収だけはやめてくださいまし!!」

 

八幡「……大丈夫だ、今日は元からこのパフェはお前の為に用意した。リハビリ頑張ってるという事でプレゼントだ。グラスやスプーンはこの家のを使ってるから、食べ終わったら執事さんに言ってくれ。」

 

マックイーン「ありがとうございますっ!!」

 

アルダン「あら、兄様は行ってしまうのですか?」

 

八幡「まだ仕事あるからな、一緒に帰るか?」

 

アルダン「でしたら私はマックの傍に居ます。今日のトレーニングはお休みですから。」

 

 

それにしても……ふふふっ、泣いて食べていますね。ちょっと面白いです。

 

 

 




マック、めっちゃ嬉しそうでしたね。
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