八幡side
シービー「は〜っちまん、遊びに来ちゃった♪」
八幡「そうですか、じゃあ回れ右「しないからね?」……遊びに来たって、本当は何しに来たんだよ………ていうかその荷物は何?」
シービー「ん?これ?凱旋門賞見る為のお泊まり道具。夜中1人で帰るのは危ないからね〜。」
皆、聞いたか?俺、泊めるなんて一言も言ってないのに泊まるのが決まってるみたいな流れになってる事について問い正したい。まさかとは思うがルドルフ達もそのつもりとかじゃないよな?
八幡「泊めるなんて一言も言ってないんだが?」
シービー「優しい八幡なら泊めてくれるでしょ?」
八幡「ヤダよ。ていうかトレーナーだからって男の家に平然と泊まりに来るのはどうなんだ?」
シービー「えぇ〜?あたしは八幡だったら全然オッケーなんだけどなぁ〜。お願い、ね?お願いっ!」
八幡「………はぁ。取り敢えず中入れ。」
シービー「やったぁ!1名様ご案内〜!!」
八幡「泊めるなんて言ってねぇよ。」
ーーー居間ーーー
シービー「ほうほう、これが八幡の家かぁ〜……良いねぇ♪これはお泊まりに最適っ♪」
八幡「だから泊めないって、お前も粘るな。」
シービー「えぇ〜良いじゃ〜ん!泊めてよ〜!」
八幡「水も電気も止まってないのにお気軽に女を自分の家に泊めてたまるか!」
シービー「じゃああたしで練習しよう!」
八幡「俺の話聞いてた?泊めないって言ったよな?」
この自由人め……何でこうなんだ?
ピンポーン!
八幡「ん?」
シービー「おりょ?」
八幡「……ちょっと出てくる。お前、喋るなよ。」
シービー「はぁ〜い♪」
ーーー玄関ーーー
八幡「は~い、どちらさ………何で?」
ラモーヌ「メジロ家の力を使えば、兄様の家を調べる事くらい簡単な事よ。」
アルダン「突然の訪問、申しわけございません。」
八幡「なぁアルダン、今お前の姉は人の家を特定するくらいなんて事無いみたいな発言してたぞ?ていうか俺の家を調べてまで何の用だ?」
ラモーヌ「今日は凱旋門賞、兄様のあの熱の入り方から見て中継を見るのでしょう?なら私も少し興味があるわ。ここまで言えば、分かるわよね?」
八幡「………ノーとだけ言っておこう。」
アルダン「だから言ったではありませんか、姉様。兄様なら間違い無くこう仰ると。」
ラモーヌ「やっぱり貴方は良いわね。私にノーと言える人はまだ少ないから新鮮だわ。」
八幡「煽てれば泊めてくれると思うなよ?」
ラモーヌ「……強情ね。」
八幡「いや普通だから。人の家特定して来るお前達が「はちま〜ん、まだぁ〜?」………はぁぁぁぁぁ。」
シービー「あっ、ラモーヌにアルダンも来たんだ。」
ラモーヌ「………兄様?」
八幡「先に言っておく、シービーはついさっき来たばかりで目的はお前達と同じだ。」
ラモーヌ「あら。じゃあ私達もよろしいのではなくて?1人だけというのは逆に疑われるわよ?」
八幡「シービーにもノーって言ってるんだよ。」
アルダン「姉様、あまり兄様にご迷惑をかけるのはどうかと思うのですが……あの、兄様?今夜のご予定はどうされるおつもりなのでしょうか?」
八幡「俺はそれを1番に聞かれたかった。」
俺は大雑把に今日の予定を話した。大雑把にだがこんな感じの予定だ。
・今日の飯の食材の買い出し
・トレーニング・リハビリメニューの作成
・ライスの1日外出の許可(無茶振り)
・凱旋門賞観戦
聞いているのは俺の担当3人だが今はアルダンだけが望みだ。アルダン、俺はお前を信じてるからな?
アルダン「成る程……であれば私も協力致します。」
八幡「……お前が?どうやって?」
アルダン「兄様もお聞きになっていると思いますが、ライスさんが入院している病院はメジロ家が所有している病院です。私からも院長に掛け合ってみます。」
八幡「っ!………アルダン、成功報酬として今日の宿泊を許可しよう。」
アルダン「っ!!最善を尽くしますっ!」
シービー「ちょっ、ズルいアルダンだけっ!」
八幡「それに見合う報酬を出しただけだ。それに成功報酬だから失敗したら1つの得も無い。」
アルダン「でしたら兄様、【善は急げ】です。早速病院に赴き、院長に確認を取りましょう。」
八幡「………え?」
ーーー病院・院長室ーーー
院長「成る程、1日だけ外出の許可を……」
アルダン「はい。外出と言っても体を動かすわけではありません。隣にいらっしゃいます担当トレーナーのご自宅でレースを観戦するだけなのです。」
院長「ほう、レースの?それなら院内でもテレビでご覧になられるのでは?」
アルダン「そのレースが欧州フランスの凱旋門賞というレースで、生中継で放送されますので夜中の23時に放送されますので、院内では消灯時間の関係で見る事が出来ないのです。」
院長「ふむ………」
アルダン「ライスさんのご友人がレースに出るとの事なので、出来ればその勇姿を見届けさせたいのです。院長に無理を言っているのは承知しております。ですが何卒、ご理解の程をお願いしたいのです。」
院長「………」
アルダン「………」
院長「アルダンお嬢様、申しわけありませんがお断りします。」
まぁ、そうだろうな………
アルダン「……そうで「と、本来であればそう申し上げています。」っ!本来であれば?」
院長「……そちらの比企谷トレーナー様にはとてもお世話になっております。」
アルダン「え……兄様が?」
院長「はい。ウマ娘を専門としている病院なので、ウマ娘の患者が多いのは否めません。しかしトレーナー様はその患者達への効果的なリハビリ内容や食事内容を担当医に提案してくれたりしているのです。それも1人ではなく重軽傷関係無くです。今回はそのお礼という形で許可致しましょう。」
アルダン「ありがとうございます!」
院長「いえいえ。」
八幡「ありがとうございます、院長。」
まさかの許可が降りた……これでライスにもあの3人の走る姿を見せられる。早く知らせてやらないとな。一先ず、アルダンには感謝だな。
アルダン、大仕事を達成しましたね!