比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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夫婦?で買い物

 

 

八幡side

 

 

さて、晩ご飯の買い出しをする為に俺の行きつけのスーパーに行く事にして車を走らせた。そんで目的地に到着したのだが、早くも俺は失敗してしまったと後悔をしている。その理由は俺の隣にある。

 

 

「ねぇ、あのウマ娘……すっごく綺麗………」

 

「うん、おんなじ女なのに見惚れちゃう……」

 

「おいおい、あんな美人なウマ娘この近所に居たか?」

 

「居たら絶対噂になってるだろ。けどめっちゃくちゃ美人だよなぁ………」

 

「おやまぁ、あんなに綺麗な子が居たかねぇ?」

 

「ねぇねぇお母さん、あのウマ娘すっごく綺麗だね!」

 

「っ!!そ、そうね!ホ、ホントに綺麗ねぇ~(見惚れちゃってたわ……)」

 

 

………っと、このように集めたくもない視線を集めてしまう【魔性の青鹿毛】ことメジロラモーヌ。妖艶・美麗を体現したかのような俺の担当は居るだけで周りをこんな風にしてしまう。ホント、罪な奴だ。しかもそんな罪な奴はあろう事か俺の腕に抱き着いているのだ。

 

 

ラモーヌ「今晩は何にしようかしら?お昼が高カロリーだったから、少し控えめにしたいわね。どうかしら、あなた?」ニコッ

 

八幡「(コイツ、絶対分かっててやってるな。)そうだな……サラダは確定として、メイン料理だよな。もうすぐ秋に入るから鮭とかきのこを使うのはどうだ?きのこは低カロリーだし、鮭も皮を剥がせばそんなにカロリーは高くないぞ。鶏ささみも低カロリー高タンパクだ。」

 

ラモーヌ「ふぅん……因みにどんな料理があるのかしら?」

 

八幡「よく聞くのはホイル焼きだな。蒸し焼きにしても美味いぞ。きのこと組み合わせても美味しくなる。きのこだったらソテーだな。海老とか豆腐とかもやしとか、肉・魚・野菜のどれと合わせても、調理次第では美味しく仕上がるぞ。鶏ささみだったらオススメはバンバンジーだ。サラダに和えるだけでも美味しいけどな。」

 

ラモーヌ「色々あるのね。あなたの料理はいつも美味しいから関係無いけれど、今日はついてきて良かったわ。」ニコッ

 

 

……確かにお前が俺の料理を食う頻度は他の奴に比べたら高ぇけど、()()()はおかしいだろうがっ、()()()はっ!!

 

 

八幡「まっ、ゆっくり決めろよ。急ぎは「いいかしら?」しな……何だ?」

 

ラモーヌ「無理難題を言ってもいいのかしら?」

 

八幡「……俺が作れると思ったら作る。」

 

ラモーヌ「じゃあ、ひつまぶしは作れるかしら?」

 

 

『『『『『っ!!?』』』』』

 

 

ラモーヌ「どうかしら?」

 

 

(あの奥さん、分かっているのかしら?鰻の旬は10月~12月。これからが美味しい時期なのに、今からそれを作らせるのっ!?)

 

(何だか少し、旦那さんがかわいそうに思えてきたわ……)

 

(ひつまぶしって高い料亭とかで出されるアレだよな?流石に無理があるだろ………)

 

(あの旦那さんに同情しちゃいます。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「ひつまぶし?そんなのでいいのか?なら鰻使わずに鮭使って調理してやるよ。それでもいいか?」

 

『『『『『えっ!!?』』』』』

 

八幡「えっ!?」

 

 

な、何っ!?そんな『不可能だろ。』みたいな目で見るなよ!

 

 

ラモーヌ「……鮭のひつまぶし、それが作れるの?」

 

八幡「アレンジすればどうとでもなるだろ。どうする?低カロリーは無理だが、一品で結構満腹になるぞ。」

 

ラモーヌ「……じゃあ今日はそれにしましょう。他はあなたに任せるわ。」

 

八幡「ん、じゃあ食材買ってくか。お菓子は無しだからな?」

 

ラモーヌ「あなたが作る物の方が美味しいから要らないわ。」

 

八幡「さいで。」

 

 

その後もラモーヌを引き連れて買い物を続ける。のだが、目の前で大名行列でも起きているのか、前の人は横に避けて道を譲り、後ろの人達は後ろ姿を見つめるか後を追いかけてくる。何これ?

 

買う食材も決まったところでレジに並んでいる時でさえも、存在に気付くと前を譲る始末……君、ホントどうなってるの?

 

 

「こんにちはトレーナーさん!今日は凄いね~!どうして言ってくれなかったんだい?」

 

八幡「……何の事です?」

 

「またすっとぼけちゃって~!こんな綺麗な奥さんが居るのなら言いなさいよ~!いっつも1人だから勘違いしてたわよ~!」

 

八幡「いや、コイツは「ごめんなさいね、主人は秘密が多いから。でも、家ではとても優しいのよ?」おい……」

 

「あらそうなの?今度お話聞きたいわ~。」

 

ラモーヌ「うふふ、今度でいいのかしら?せっかく主人が居るのだから……ねぇ?」ニコォ…

 

「あらそう?なら聞いちゃおうかしら?」ニヤニヤ

 

八幡「悪ノリはやめてください、ほら行くぞ。」

 

ラモーヌ「あら残念。けれど、隠し事が多いのは分かってくれたかしら?」

 

「そうね!根掘り葉掘り聞かないとねっ!」

 

 

……行きつけだけど、もう来るのやめようかな。

 

 

ーーー駐車場ーーー

 

 

八幡「おい、どうしてくれんだよ。殆どの連中が誤解してるぞ?」

 

ラモーヌ「あら、あなたも否定しなかったじゃない。それどころか合わせていたわよね?」

 

八幡「ぐっ……」

 

 

ちくしょう………こればかりは言い返せねぇ。

 

 

ラモーヌ「ただの買い物だと思っていたけれど、存外楽しかったわ。また行きましょう、あなた?」ニコッ

 

八幡「遠慮しておく……」

 

 

次行った時に囁かれたりラモーヌの事を聞かれたら、もう行くのやめよう。うん、絶対そうしよう。

 

 

 




八幡、今回はお前の完全敗北だ。
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