比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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ビッグチャンス!だが……

 

 

八幡side

 

 

今年最後のGⅠレースの有マ記念とホープフルSが終わり、今年のレースは全て終わりを迎えた。といってもトレーナー業に休みなんて無い。今も俺はトレーナーとしての事務作業に追われている。もうすぐしたらエアグルーヴが来るから、それまでにデスクの上とか片付けておかないとな。アイツ少しでも散らかってたら掃除したがるんだよなぁ。その内俺の部屋にまで来たりして………やめよう、ホントに来たらシャレにならん。

 

 

エアグルーヴ「失礼する。」

 

八幡「おう、お疲れさん。」

 

エアグルーヴ「あぁ。」

 

 

俺達にこれといって会話は無い。必要最低限だけ、それだけを会話としている。後はトレーニングやレースの事のみにしている。

 

 

コンコンコンッ

 

 

八幡「?どうぞ。」

 

たづな「失礼します。あら、エアグルーヴさんも居らしてたのですね、ちょうど良かったです!」

 

エアグルーヴ「駿川氏、ちょうど良かったとは?」

 

たづな「はい。実はこの度、エアグルーヴさんが最優秀ジュニアクイーンに選ばれた事をご報告しに参りました!本当におめでとうございます!!」

 

エアグルーヴ「私が……ジュニアクラスのクイーンに?」

 

たづな「はい!それも満場一致での選出でした!やはりエアグルーヴさんの圧倒的な実力だと思われます。それにジュニアの戦績だけで3戦3勝。強い以外の言葉は見つかりません。委員会の方々も候補には出していたみたいなのですが、エアグルーヴさんのパフォーマンスに比べると、見劣りするとの事でしたので。」

 

 

おい、そんなんでいいのかよ………確かに無敗のままジュニアシーズンのレースを突破したけど、他にも居たんだろ?選択の余地は無いって事なのか?いや、別にエアグルーヴがダメって言ってるわけじゃねぇけどよ。

 

 

たづな「つきましては、年末の31日に行われる表彰式に参加していただきのですが、どうでしょうか?」

 

 

年末の表彰式か………俺自身特に予定は無いが、別に行く理由も無い。それにこの前の記事の件もある。

 

後日談になるが、あの後先生があの文を書いた記者達に強く迫ったらしい。その迫力に圧されたからか、記者達は謝罪したらしいのだが、その結果先生はさらに激怒。その理由は『謝る相手は私じゃない、君達が記事にして散々貶した私の愛弟子に対してだ。』と言ったらしい。その後、本当にあの時の記者の人達が俺の元に来て謝罪をしてきた。それも震えながら。まぁそうだろうな、怒った先生を更に怒らせたらマジで怖い。

 

 

まぁそれよりも、今は表彰式だ………

 

 

八幡「エアグルーヴ、お前参加したらどうだ?他のウマ娘達も参加すると思うし、何よりティアラ路線をより注目対象として見せられる起爆剤にもなるかもしれない。」

 

エアグルーヴ「私は構わんが、貴様はどうするつもりだ?貴様は出んのか?」

 

八幡「俺が出て何になるんだよ。周りには有名トレーナーや名家の当主や有名ウマ娘で溢れてる中、新人の俺が入ったらどうなる?絶対に厄介者扱いされんだろ。そんなんだったら行かない方がマシだろ。」

 

たづな「ですが比企谷トレーナーさん、トレーナーさんにもインタビューがありますので、悪い印象を払拭させる事も出来るかもしれませんよ?」

 

八幡「別にいいですよ、そんな面倒な事。世間では俺がもう無能なトレーナーだと思われてるわけですし。既に解が出てるのなら、それを受け入れるだけですよ。それに俺が居たらエアグルーヴが映えなくなるでしょう?なら俺は参加を見送りますよ。」

 

 

それに、輝くのはウマ娘で俺達はそれを支えるだけだ。別に俺の評価なんてどうでもいい。まぁ、仕事に支障は出るかもしれないけどよ………

 

 

エアグルーヴ「……おい、今回は私も不参加にする。」

 

たづな「えぇ!?どうしてですかっ!?」

 

エアグルーヴ「私はまだその場に立つには力が足りません。その力が備わってから、その地に立ちたいと思いました。なので今回の表彰には参加しません。せっかくのお話ですが、申しわけありません。」

 

たづな「そうですか……分かりました。ではエアグルーヴさんの最優秀ジュニアクイーンの賞状とトロフィーに関しては、後に送らせていただききますね。」

 

八幡「はい、よろしくお願いします。」

 

たづな「はい。URAには不参加だとお伝えしておきますね。では、失礼します。」

 

 

そうして駿川さんは部屋から出て行った。しかしエアグルーヴの奴、こんなチャンスを棒に振るなんてな………知名度を上げるまたと無い機会だったのによ。

 

 

エアグルーヴ「……勘違いさせない為にも言っておくが、決して貴様の事を思っての行動ではない。あの言葉は私の本心だ、あの場に立つのはまだ相応しくないと思ったからだ。いいな?」

 

八幡「そんなの疑ってねぇよ。それに参加するしないは当人の自由だ、俺があーだこーだ言っても仕方ねぇ事だしな。お前の好きにすればいい。」

 

 

こうして俺達のジュニアシーズンは幕を閉じたのだった。次からは益々勢いの増すクラシッククラスだ、気を抜いてはいられない。

 

 

 




エアグルーヴのジュニアシーズンが終わりました!

戦績はこちら!

メイクデビュー 1着
サウジアラビアRC GⅢ 1着
阪神JF GⅠ 1着
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