シービーside
シービー「おぉ〜い八幡〜!!!」ブンブンッ‼︎
八幡『………はぁ。(やっぱりやりやがった、皐月、ダービーと来て菊花賞でもまたやりやがった。君ね、ホントそれやめてよ!?注目されんのは俺なんだけど?頼むからレースする前からケンカ売るような事しないでくれよ。)』
シービー「気付いてる筈なのになぁ〜。」
エース「あたしがトレーナーの立場でも同じ事をするぜシービー。」
シービー「えぇ〜……そう?」
エース「まぁお前のトレーナーへの懐きっぷりを見たら、それも当然だって思っちまうけどよ……」
シービー「じゃあエースも一緒にやる?」
エース「やらねぇよ!!何であたしまでお前に付き合わなきゃならねぇんだよ!!?」
やっと思い切り走れるよ〜!今日はクラシック最後の菊花賞なんだ。楽しみだなぁ〜早く走りたいなぁ〜♪でもさ、1つだけいいかな八幡?何でラモーヌと腕組んでるのかなぁ?あたしすっごくおかしいと思うんだけど?
ーーー控室ーーー
シービー「それで?説明してくれるんだよね?」
八幡「控え室に来て一言目がそれかよ……何が?」
シービー「ラモーヌと腕組んでたよね?」
八幡「俺からやった事じゃねぇよ、アイツからやった事だ。俺を責めるのはお門違いだと思うんだが?」
シービー「むぅ……八幡、あたしが菊花賞勝ったら耳を撫でてよ!アルダンとラモーヌにやったの!」
八幡「えぇ……アレやるのか?てかいいのか?耳触られるの嫌じゃないのか?」
シービー「八幡だったら何でも来いだよ!」
八幡「………そうですか。」
八幡、約束だからね♪
ーーー向正面ーーー
実況『遂にこの日がやって参りました!18年間もの長い年月を経て何人ものウマ娘が夢を追いかけました。その手が目の前に、2冠を制したのは僅か4人だけ。今年はどうでしょうか!?夢半ばで終わるのか?それとも19年ぶりの偉業を達成するのか!?今から楽しみであります!!』
あたしも楽しみ〜♪
実況『さぁ今、全てのウマ娘がゲートへと収まりました!!最後の栄冠を掴み取るのは誰だ!?3冠か、奪還か!?クラシック最終レース菊花賞……』
ガッコン!!
実況『ゲートが開いた!少しバラついたスタートになった!ミスターシービーは後ろの方!ミスターシービーはやはり後方からのレースを選択しました!後ろから2番目くらいに位置を取りました!先頭はアスコットエイトが飛ばします!2番手にリードホーユー外からシンブラウン、カツラギエースも4番手に上がって行きました!』
おぉ〜飛ばすね〜ならあたしもっ!
実況『正面スタンド前に来て、1コーナーへと向かうところですが、ミスターシービーは今殿です!最後方!この位置で大丈夫か!?ミスターシービー最後方となりました!!』
ルドルフ「兄さん、いいのかい?まだ1コーナーとはいえ最後方だ。」
八幡「問題無い。寧ろシービーにはこれまでの常識ってのをぶち壊してもらう。」
ラモーヌ「それはどういう意味かしら?」
八幡「まっ、見てたら分かる。」
実況『さぁこれから3コーナーに向かうというところでありますが、少しスローペースになったか?坂の登りという場面ですこしスピードが落ちましたが、後ろから何と!!後ろからミスターシービーが凄い脚で上がって来る!!3コーナーの登りでスパート!!これは史上初めて見るロングスパートです!!大丈夫なのか!?直線最後まで持つのか!?』
エース「嘘だろ!?あんなとこからっ!?」
「もう隣にっ!?」
「いや、もう抜かれてる!?」
シービー「まだ行くよぉ〜!」
ライスとたくさん走ったおかげでスタミナは君達よりも自信あるからねっ!!
実況『止まらないっ!止まらないっ!!ミスターシービー止まらないっ!!4コーナーに入る前から独走体勢!!さぁ後ろからは誰が来るんだ!?このウマ娘に食らいついていけるウマ娘はいるのか!?さぁ4コーナーを抜けたぞミスターシービー!!最後の直線だ!!』
アルダン「3コーナー手前の登り坂からのロングスパート……これが兄様が先程仰っていた常識を壊す、ですか?」
八幡「そうだ、今まではタブーとさえ言われていた。けどシービーならその凝り固まった常識を壊せると思ってな。見事にやってくれたよ。」
実況『さぁミスターシービー1人旅!!19年ぶりの3冠ウマ娘になるのか!?大地がっ!!大地が弾んでいるっ!!ミスターシービーだっ!!後ろからは誰も来ないっ!!これは決まりか!?ミスターシービーこれは決まったか!?19年ぶり3冠達成ミスターシービー独走で今ゴールインッ!!!3冠達成です!!これは驚いた!凄いレースをしてくれましたミスターシービー!!驚きのロングスパートを披露して圧巻の走りをしてくれました!!』
シービー「んんぅ〜走ったぁ〜!!」
エース「はぁ……はぁ……あたしには長過ぎたぜ、3,000mは。」
シービー「エース、お疲れ様。」
エース「お前もすげぇじゃねぇか、3冠だぜ?もっと喜べよ、史上2人しか居なかった3冠ウマ娘が今日1人増えたんだぜ?」
シービー「あたしは普通に走っただけなんだけどね〜。あっ、早く八幡の所に行かないとっ!!」
エース「何かあんのかよ?」
シービー「八幡に耳を撫でてもらうんだ〜♪」
エース「はぁっ!?お前正気かよ!!?」
シービー「うん、正気♪」
よぉし、早く控え室に行って撫でてもらお〜っと♪
八幡……今日だけは目一杯撫でてあげて。