比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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経過順調と陥落

 

 

八幡side

 

 

八幡「ライス、入ってもいいか?」

 

ライス『あっ、お兄様!どうぞ〜!』

 

八幡「失礼する。容態は………どうも、また来てくれたんですね。」

 

「えぇ、月に1〜2回はライスさんの所に来て少しでも励ましになればと思ってるんです。ご迷惑かもしれませんけどね。あはは……」

 

ライス「め、迷惑じゃないよ!お友達と一緒に来てくれた時も、ライス、すっごく嬉しかったんだよ。」

 

八幡「ライスもこう言ってるので、よければこれからも顔を見せてあげてください。まだ1人で出歩けない分、こうやって話相手が出来るのが余程嬉しいみたいなので。」

 

「はい、分かりました。」

 

 

もう知ってるとは思うが、この人はライスのファンの人でフランス遠征の時にも応援に駆けつけてくれた人だ。あれ以来、多少話す仲にもなっていて、今ではちょっとした顔見知りだ。あっ、因みにこの人に聞いたんだが、ライスのファンクラブは本当に存在していて、正式名称は【青いバラの会】というらしい。

 

 

「それで、トレーナーさん。ライスさんって今はどんな感じなんですか?」

 

ライス「あっ、ライスも聞こうと思ってたんだ。お兄様、どうなのかな?」

 

八幡「11月末の手術が成功して少しは動けるようになっただろ?定期検診の結果、骨折は殆どの部分が癒合してきているってよ。だから骨折はあともう少しだ。開放脱臼はまだ時間が掛かるみたいだが、それでも良い方向に進んでるってよ。2〜3ヶ月後の検診次第ではリハビリも検討するって担当医から聞いた。」

 

ライス「ホント?リハビリが出来るの?」

 

八幡「検診の結果次第だけどな。」

 

 

ライスが怪我をしてから7ヶ月目の今は1月。ライスの怪我が順調に回復しているのもカーネギー達のおかげだ。あの手術が無ければ、もっと時間が掛かっていただろう。

 

 

「そうですか……!じゃあその頃にはライスさんのリハビリが始まるかもしれないんですね。」

 

八幡「そうですね。まだ可能性の話ですけど、これまで悪い経過の事は聞いてないのできっと大丈夫だと思います。」

 

ライス「そっかぁ……早くレースに復帰したいなぁ。リハビリも頑張って走れるようになりたい!」

 

八幡「そうだな。」

 

 

ーーー数十分後ーーー

 

 

八幡「じゃあライス、また来るからな。」

 

ライス「うん。お兄様、今日もありがとう♪」

 

 

……じゃあ俺もリハビリのメニューを何か考えておくか。恐らく病院側もメニューは用意しているだろうけど、きっと安全面にマージンを取ったメニューを組むと思う。箇所によっては負荷をそんなに掛けずに鍛えられる部分もあると思うから、調整しながらメニューを組んでみるか。

 

 

八幡「今から2〜3ヶ月後だとちょうどクラシックシーズンか、ルドルフのトライアルレースが始まる頃だな。それとシービーの宝塚記念。まぁシービーに関してはリフレッシュ期間として休みにさせるのもありなんだが、アイツが真面目に休むとは到底思えないしなぁ。」

 

 

♪〜♪〜

 

 

八幡「ん?」

 

 

シービーから?『八幡〜、今から学園に来れる?ちょっと話があるんだけどさ〜。』………何だこれ?別に大丈夫だけど、今日は日曜だから休みだぞ?

 

 

八幡「まぁいいや。『了解、今向かう。』っと。」

 

 

……あっ、すぐ既読付いた。てか返信も早いな……『じゃあカフェテリアで待ってるから〜!』カフェテリアか。じゃあ行くとするか。

 

 

ーーートレセン学園・カフェテリアーーー

 

 

八幡「………シービーは何処だ?」

 

シービー「おぉ〜い八幡っ、こっちこっち〜!」

 

アヤベ「………」コクリッ

 

八幡「……アヤベ?」

 

 

見た事の無い組み合わせだな……

 

 

八幡「待たせてしまって悪いな、アヤベ。もしかしてウチのシービーが何かしたか?」

 

アヤベ「……別に。」

 

シービー「ねぇちょっと?何であたしが何かした前提になってるのさ!」

 

八幡「いや、何となく。」

 

シービー「もうっ……」ムスッ

 

八幡「それで、何でアヤベが居るんだ?」

 

アヤベ「……シービーさんから聞いたわ。貴方の家に触り心地の良いクッションがあるって。」

 

八幡「え?あぁ〜確かにあるけど……」

 

アヤベ「………」ウズウズ

 

八幡「触ってみたいのか?」

 

アヤベ「……まぁ、そうね。」

 

八幡「なら来るか?触るくらいなら構わないぞ。」

 

アヤベ「……じゃあ、お邪魔するわ。」

 

シービー「ん、じゃあ善は急げだからすぐに行こ「お前はお喋りしたから連れて行きません。」えええぇぇぇ!!?」

 

 

まぁ、相手がアヤベだけだからまだマシな方か。

 

 

ーーー八幡の家・居間ーーー

 

 

八幡「多分シービーが言ってたのはアレだ。」

 

アヤベ「……アレが。触っても良いかしら?」

 

八幡「あぁ、いいぞ。」

 

 

アヤベはクッションがある方にまっすぐ進み、クッションに手を置いた。

 

 

アヤベ「っ!!ふ、ふわふわ……」

 

八幡「……なんか言ったのか、今?」ボソッ

 

アヤベ「あ……ダ、ダメ………」

 

 

ボフッ!

 

 

八幡「………」

 

アヤベ「………」ウトォ…

 

八幡「………え?」

 

 

え、動かなくなったんだけど………え、何やってんの?まさかとは思うが、寝たなんて言わないよな?

 

 

アヤベ「………」スヤァ…

 

八幡「えぇぇ〜マジで寝てんのかよ………」

 

 

手がクッションに吸い込まれたと思ったらそのまま身体まで吸い込まれて気を失ったんだけど?どうしてそうなった?疲れてんの?寮で寝れてないのか?

 

 

 





ーおまけー

アヤベ「ご、ごめんなさい……まさかあのまま寝てしまうなんて……それもこんな時間まで。」

八幡「いや、それはいいんだけど……寮で寝れてないのか?」

アヤベ「……いえ、そうじゃないのだけど………私、ふ……ふわふわしたものが好きなの。」

八幡「あ、それでか……あっ、それなら。」

アヤベ「……?」

八幡「こういうのって好きか?同じタイプだと思うんだが。」

アヤベ「っ!!え、えぇ……」

八幡「ならコレ、お前にやるよ。ソファに置いたはいいが使う時って殆ど無くてな。それなら頻繁に使ってくれる奴の所に行った方がコイツも幸せだろ。」

アヤベ「……貰っていいのかしら?」

八幡「あぁ、お前が良ければな。」

アヤベ「それじゃあ、ありがたく頂くわ。ありがとう。」

八幡「ん、どういたしまして。」


その晩、アヤベはふわふわクッションを使用して就寝に着いたのだが、同室のカレンチャンが声を掛けても起きる事は無く、目覚ましがかかるまで爆睡だったという。
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