比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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問題発生?

 

 

ルドルフside

 

 

この春が初夏に変わろうとしている時期に近付いて来た。つまりは夏合宿の季節だ。ついこの間、私は日本ダービーに出走して無事に優勝した……これで皐月賞、ダービーに続いて2冠を達成した。後は菊花賞を残すのみとなった。この夏、私にとっては正念場だ。そしてシービーももうすぐ宝塚記念に出走だ。ラモーヌも同じ頃にSDTに出走予定だが、条件が合わなければ回避予定だ。

 

そしてライスにも大きな進展があった。兄さんから聞かされていたが、ライスもつい先月にリハビリの許可が降りて今必死にリハビリトレーニングをしていると聞いた。今では車椅子で介助付きであれば外出許可が降りたのだ。私も彼女の見舞いには偶にしか行ってあげられないが、元気そうな様子で行った際にはリハビリにも付き合っている。

 

 

そして今は………

 

 

ルドルフ「という感じでね。兄さんも君の見舞いに来たがっていたんだが、忙しそうでね……それに今は客人も居るからあまり手が離せないそうなんだ。」

 

ライス「それって先生さんの事?最近よくお見舞いに来るんです。脚の様子はどうだとか、散歩でもどうだとかって。」

 

ルドルフ「そうだったのか……タリアト殿も来ていたか。しかし、来るのも少し分かる気がするよ。」

 

ライス「え?どうしてですか?」

 

ルドルフ「何せ、君がそうなってしまった原因のレースが近付いている。そのレースにシービーが出るんだ、弟子の担当ウマ娘がまた出る事になっているのだからね。きっとタリアト殿も心配しておられるのだろう。」

 

ライス「………そうだよね、お兄様も言ってた。シービーさんに天皇賞を出走してもらいたかったけど、距離が不安だって。でもライス分かっちゃったんだ……きっとお兄様は怖いんだと思う。」

 

ルドルフ「………」

 

ライス「京都レース場、あの3〜4コーナーの中間でライスはスピードを上げて転倒した………シービーさんがそうなるとは思ってないけど、お兄様はまたそうなるんじゃないかって思ってるんじゃないかなって。」

 

ルドルフ「……そう思うのも仕方のない事だな。」

 

 

病院に来てライスのお見舞いとリハビリの付き添いをしている。そして今は休憩時間にして兄さんの話をしていた。色々と話はしたが、やはり最終的に辿り着くのは兄さんだ。

 

 

ルドルフ「兄さんにしてみれば、京都レース場はトラウマに等しい場所だな。君と兄さんを1番に傷付けたレース場と言っても過言ではない。私も全て本場に居たが、どれも苦痛だったよ。」

 

ライス「………そう、ですね。」

 

ルドルフ「少しでも兄さんの負担を減らす為にも、シービーには頑張ってもらわないとな。まぁ今回の宝塚記念、走るのは大替ではなく本場の阪神になるがな。」

 

ライス「えへへ…そうですね。」

 

ルドルフ「ふふっ。さぁ、そろそろトレーニングに戻ろうか。」

 

ライス「はい!」

 

 

ーーートレセン学園ーーー

 

 

ルドルフ「………」

 

ラモーヌ「ようやく戻ってきたのね、ルドルフ。」

 

ルドルフ「っ!ラモーヌ、どうしたんだい?」

 

ラモーヌ「少し問題が起きているのだけど、お付き合いしてくれるかしら?」

 

ルドルフ「……何が起きているんだい?」

 

ラモーヌ「シービーにご執心で兄様に敵意を向けている先輩2の事よ。」

 

ルドルフ「っ!彼がどうかしたのかい?」

 

ラモーヌ「貴方も気付いていると思うけれど、最近になって活発に動き出しているわ。私達に直接影響はしていないけれど、貴方は何か知っているかしら?」

 

ルドルフ「いや、私は何も聞いてはいないな……確かに近頃は遠巻きから見ている事が多いが……っ!まさか今、兄さんかシービーに接触しているのか?」

 

ラモーヌ「そのまさかよ。私も見ただけだけれど、先輩2と兄様が学園に入っていくのが見えたわ。私にはあの人と兄様の関係は険悪な事くらいしか分からないけれど、貴女なら何か知っているのではなくて?」

 

ルドルフ「……あのトレーナーは兄さんの師であるセクレタリアトを誹謗したんだ。知らなかったとはいえ、兄さんの心中は穏やかなものでは無かっただろう。その後はシービーの勧誘に加えて兄さんの担当増員の件の反対、その後もあれやこれやと兄さんにいちゃもんさ。」

 

ラモーヌ「ふぅん………つまらない人。」

 

 

しかし兄さんと先輩2トレーナーが接触したならば、私も流石に落ち着いてはいられない。様子を見るくらいはしておこう。温厚な兄さんの事だ、流石に手を出したりはしないとは思うが、万が一という事もある。

 

 

ラモーヌ「表情で察したけれど、行くんでしょう?なら私もご一緒するわ。でも私達が揃って行ったら目立つから、中には入らずに別々に見守るだけというのはどうかしら?その方が勘付かれる事も無いと思うわ。」

 

ルドルフ「……しかしそれでは肝心の話が聞けない。君は外で見張ってくれ、私は中に入って2人の死角から可能な範囲で聞いてみる事にするよ。」

 

ラモーヌ「【皇帝】様とは思えない所業ね。けれど分かったわ、協力してあげる。兄様に関わる事だから貸しは作らないでおいてあげる。」

 

ルドルフ「助かるよ、ラモーヌ。」

 

 

さて、一体どんな話をするのか……

 

 

 




先輩2、八幡に一体何の用なんでしょうかね?
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