比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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責められるお兄ちゃん

 

 

八幡side

 

 

八幡「では先生、ライスの事をよろしくお願いします。」

 

タリアト『あぁ、任せておけ。お前も担当の子達をしっかりと鍛え上げるんだぞ。』

 

八幡「はい、では……ふぅ、これでよし。」

 

ルドルフ「タリアト殿への連絡は済んだかい、兄さん?」

 

八幡「あぁ、ちょうど今終わった。バスの中は全員乗ってるか?」

 

ルドルフ「あぁ、皆乗車済みだ。」

 

八幡「よし、じゃあ出発だ。」

 

 

上半期のレースが終了して夏レースが開催されるこの時期。俺達チーム・カペラはレースには参加せず夏合宿に参加する。ルドルフはダービー後の菊花賞……の前にトライアルレースのセントライト記念、シービーは毎日王冠、アルダンも秋にデビューさせる事を決めたからそれに向けての追込だ。ラモーヌはこの前のSDTを回避したから、今回はメンバーの追込に付き合ってもらう予定だ。しかし意外なのはラモーヌの奴、俺のチームに入ってから1度も俺の反論をしていない事だ。今は退職した元担当のトレーナーの話では『気に入らなければすぐに他のメニューを提示するように言ってくる。』って言っていたんだが……果たして本当なのだろうか。

 

 

ラモーヌ「あら、そんなに私の事を見つめてどうかしたのかしら兄様?もしかして私に見惚れていたのかしら?」

 

シービー「えっ!?そうなの八幡!?」

 

八幡「いやそういうのじゃないから。いやな、お前の元担当トレーナーの言葉を思い出して本当にそうなのかって疑問に思ってたんだよ。」

 

ルドルフ「ほう、どんな事を言っていたんだい?」

 

八幡「『気に入らなければすぐに他のメニューを提示するように言ってくる。』」

 

ラモーヌ「そうね、確かにそんな事もあったわね。それで?何を疑問に思ったのかしら?」

 

八幡「お前さ、俺のメニュー普通にこなすどころか反論もケチもつけないじゃん。ホントなのかなぁって。」

 

ラモーヌ「あら、私が兄様の作ったメニューを蔑ろにすると思って?」

 

 

ごめん、正直いつかは来るんじゃないかって思ってた。こっちにはお前の他に自由人が居るから。俺の言う事はちゃんと聞いてくれるけど。

 

 

ラモーヌ「酷いわ兄様は、そんな風に思っていたなんて……それとも『あなた』と呼んだ方が良いかしら?」

 

アルダン「?どういう意味でしょうか?」

 

八幡「深い意味なんて無いだろ、どうせ。」

 

ラモーヌ「あら酷い、一緒にお買い物をして既に公認されているのに。」

 

 

おい待て、それ以上言うな。ていうか公認って何?誰に何を公認されたんだよ俺とお前は?

 

 

シービー「すっごい興味あるなぁそれ。ねぇ聞かせてよ、お買い物の辺りから…いいよね?」ニコッ

 

ルドルフ「あぁ、いつの間にそんなに親密になったのか私も気になるよ。聞かせてもらおうか、兄さん。」ニコッ

 

八幡「俺じゃなくてラモーヌに聞け。俺は間違いを訂正するから。」

 

ラモーヌ「間違いがあると思っているのから?」

 

 

………あれ、よくよく考えたら無くね?

 

その後ラモーヌが説明をしていたのだが、全て紛れも無い真実だったので俺が口を挟む余地は何処にも無かった。

 

 

ルドルフ「兄さん、私は少し失望したよ……」

 

シービー「そうだよ八幡、流石にこれはちょっとねぇ~。」

 

八幡「こればっかりは何にも言えねぇわ………」

 

アルダン「ですが姉様と兄様が婚儀を結べば、私は本当の義妹に……」

 

八幡「おいラモーヌ、1人思考が危ない奴居るんだが?どうにかした方が良いんじゃないの?」

 

ラモーヌ「うふふふ………」ニコッ

 

アルダン「いえですが、私も将来の殿方を迎えるのであれば兄様が……」

 

八幡「止めろよ姉様………」

 

 

ーーー合宿所ーーー

 

 

八幡「はぁ~疲れた……帰りは別のバスに乗りてぇ……」

 

ルドルフ「それは許可しないよ兄さん。」

 

シービー「逃がさないからね?」

 

八幡「少しはお兄ちゃんに自由をくれても良いとは思わない?束縛系はちょっとアレだと思うなぁ俺は。」

 

ルドルフ「束縛…系?少し理解出来ないが、兄の下に居たいと思うのは妹として当然ではないか?」

 

 

この子達の妹像、絶対ブラコンが混じってるだろ……この年頃の妹は絶対兄の事を避けてるって。

 

 

八幡「そんな事よりも、早く生徒達を案内してやれ。」

 

 

その隙に俺も自分の部屋へと向かった。まぁ誰かが来るとは思うけどな……にしても2年ぶりに来たが、今年はある程度涼しいな。この気温が終わりまで続いてくれれば良いんだが、流石に無理だな。まっ、これも試練だと思う事にしよう。

 

 

ガチャガチャッ!

 

………カチャッ、ガチャッ!

 

 

八幡「……え、鍵開けられた?」

 

 

ガチャッ!

 

 

八幡「……誰も居な……あぁ、お友達か。今紙を用意するから。っていうかカフェの所に居なくて平気か?」

 

お友達『………』ナデナデ

 

八幡「あっ大丈夫なんだ。まぁ前々から結構自由にしてたから今更か。」

 

お友達『………』ゴロゴロ∼

 

 

俺の膝を使うな、動けないでしょうが!

 

 

お友達『………』ダキッ!

 

八幡「……俺の意図を読んでくれたんだと思うんだが、俺から離れるという考えは無いの?」

 

お友達『………』ブンブンッ!!

 

八幡「無いのかぁ……少し聞きたいんだけどさ、君って俺の事どう思ってるの?」

 

お友達『………』カキカキ

 

 

あ、何か書いてる。何々……『カフェのお気に入り』、『スーパーお兄ちゃん』、『アホ毛仲間』か……何か2つおかしくね?

 

 

お友達『………』ダキッ!

 

八幡「……まぁいいか。」

 

 

 




妹達+幽霊から責められる八幡……
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