比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

592 / 1583
合宿終了とお見舞い

 

 

八幡side

 

 

八幡「全員乗りましたので、出発してください。」

 

「はい、では出発します。」

 

 

夏合宿が昨日で終わり、今日はトレセン学園へと帰る日だ。帰ったら早速ライスに会いに行かないとな、立っても歩いても脚部に異常が無いのは嬉しいニュースだ。まだ通常のトレーニングは難しいが、経過によっては年内退院もあり得る。だって見込が1年半~2年だったのに対して、この知らせを受けたのが8月だから単純計算で1年と1ヶ月だから相当早い回復だ。今頃ライスはどうしているだろうか?流石に走り回ってはいないと思うが、きっと良い子にしているに違いない。

 

 

ルドルフ「兄さん、ライスの事を考えているね?」

 

八幡「あぁ~やっぱ分かるか?」

 

ルドルフ「当然さ、今年に入って1番良い顔をしていたからね。だが気持ちは分かるよ、歩けるようになったのはとても大きな進歩だ。」

 

八幡「そうだよな。けど、こんなにも早く回復するとは思わなかったから余計に嬉しくてな……学園に着いたらすぐにライスの病院に行くつもりだ、きっと先生も居る筈だからお礼も兼ねてな。お前は生徒会の仕事か?」

 

ルドルフ「あぁ、2ヵ月分の書類が机の上に並べられていると思う。当分はそれとにらめっこの予定さ。」

 

 

血筋なのだろうか、嫌な顔1つもしないのは流石だな……俺だったら悪態や文句の1つでもついてるところだ、心の中1人で。

 

 

ルドルフ「ところで兄さん、ダジャレを1つ教えてはもらえないか?」

 

八幡「はぁ?まぁいいけど……じゃあルドルフ、俺の呼び方は?」

 

ルドルフ「む?兄さんだ。」

 

八幡「数字の1の次と次は?」

 

ルドルフ「2と3だ。」

 

八幡「……数字の2と3を数字だけで読んだら?」

 

ルドルフ「っ!あはは、そういう事か!兄さんと23(にーさん)か!」

 

八幡「そういう事。」

 

ルドルフ「他には何かないかい?」

 

八幡「じゃあこのジャージを貸してやる。」

 

ルドルフ「………」

 

八幡「じゃあ次回返して。分かったか?」

 

ルドルフ「あぁ、分かったぞ!ジャージとじゃあ次回だ!」

 

八幡「ん、正解。」

 

 

これ、良い暇つぶしになるな。しかしルドルフの奴、ダジャレのIQはあんまし高くないんだな、最初から思ってたが。

 

 

ーーートレセン学園ーーー

 

 

ルドルフ「兄さん、今回も付き添い感謝するよ。とても楽しい時間だったよ。」

 

シービー「それルドルフだけでしょ?八幡も酷いよね、担当ウマ娘を放置してさっ。」

 

八幡「立案者にそんな事言われても説得力皆無だよなぁ~全然良心痛まない。」

 

シービー「八幡の鬼畜っ!!」

 

アルダン「それよりも兄様、病院に行かれるのでは?ライスさんが待っていますよ?」

 

八幡「あぁそうだ、じゃあこれで解散。明日は休みにしてるから好きに過ごして良いからな。ただし俺と何かするっていうのは無しだからな。」

 

シービー「先手打たれたかぁ~。」

 

ラモーヌ「あら、じゃあ明日じゃなかったらいいのね?」

 

八幡「言っておくが今日もだからな?先生にはライスを見てもらってたんだからお礼しなくちゃいけないんだよ。」

 

ルドルフ「抜け目無いところは流石だな、兄さん。」

 

 

俺の休みを潰されてたまるか!

 

 

ーーー病院・廊下ーーー

 

 

コンコンコンッ

 

 

八幡「ライス、俺だ。入ってもいいか?」

 

ライス『お、お兄様!?ち、ちょっと待って!』

 

八幡「?あぁ、分かった。」

 

 

ガラガラ~

 

 

八幡「っ!」

 

ライス「こんにちはお兄様、合宿お疲れ様でしたっ!」

 

八幡「ライス……ははは、本当に歩けるんだなっ。何ともないか?」

 

ライス「うん。検診があった日の次の日からは自分で出来る事は自分でやろうって先生さんとお話して、この部屋の中だけで日常生活のトレーニングをしてるんだ。」

 

タリアト「私も様子を見ていたが、大きな問題が起きる事も無かったぞ。痛みも無いそうだ。あるとすれば筋力の違いで疲れやすいというところだが、それもトレーニングを重ねれば自然と無くなるだろう。」

 

八幡「そうですか、はぁ……良かった……」

 

タリアト「緊張の糸が解れたようだな、脱力してるぞ。」

 

八幡「すみません。でも今は許してください……」

 

タリアト「まぁあまり見る事の無い弟子の姿だ、今日は許そう。」

 

 

けど本当に脱力感がすげぇ……アニメとかでよく見る地面にへたり込むアレってこんな感じなんだな。

 

 

ーーー数分後ーーー

 

 

八幡「それで先生、ライス。1ヶ月様子を見て大丈夫だったらトレーニングも開始するって話でしたよね?それって俺が組んでもいいものなんですか?」

 

タリアト「それも確認した。寧ろこちらからお願いしたいくらいだそうだ。専門の職員も充足しているわけじゃないから、担当のついているウマ娘にはお願いする形になるケースが多いそうだ。この病院は一般の患者も居るからな、そっちだけでも手一杯なのだろう。」

 

八幡「それなら逆にありがたいです。(ライスの足の様子を逐一確認しながらトレーニングができるんだからな。交代交代だったら前日のメニューから確認し直さないといけなくなるから作業が増える一方だし、任せてもらえるなら1日で3日分のトレーニングを組む事だって可能だしな。」ボソボソ

 

ライス「あの、先生さん。お兄様は何をブツブツ言ってるんですか?」

 

タリアト「あれは昔からの癖だ。考え事が口に出ている事が偶にあってな、未だ治ってはいないようだな。」

 

八幡「けど9月の定期健診次第だから色々考えてみるか。それから……」ボソボソ

 

 

 




ライス、病室の中でだったら歩いて生活している模様。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。