ダイナside
娘が……エアグルーヴが家に帰ってきてくれた事に私は凄く嬉しい気持ちになっている。当然、事前に電話とメールを貰っていたけど、やっぱり会えるとなると気分が舞い上がってしまうものよね。
久々に愛娘の顔を見れてとても嬉しく思ったけれど、それと同時に不安も覚えたわ。あの子は不器用なところがあるけれど、それはかなり冷たい形で現れるわ。特に男性には。だからエアグルーヴからトレーナーの話を聞いた時は………正直、担当してもらっているトレーナーに感謝と申しわけ無さが出てしまったわ。きっとトレーナーさんはエアグルーヴにかなり辛辣な事を言われているに違いないわ。私も学生だった頃、トレセン学園ではそういう関係のトレーナーとウマ娘を見た事はある。きっと今の2人もそんな感じだと思うわ。
エアグルーヴがトレーニングとレースのみの関係だと言っていたけれど……どうなるかしら。
ダイナ「貴方も娘と私の会話を聞いていたでしょう?何か思う事はあった?」
「はい。私も奥様と同じく、お嬢様は相変わらずのご様子だと感じました。自他共に厳しく接しておられるようですね。しかし今回、担当トレーナーを持った事でお嬢様のこれからは大きく変わるでしょう。」
ダイナ「やっぱり貴方もそう思うかしら?」
「………はい。お嬢様の男性に対する態度を変えない限りは、今後の生活やレースにも支障が出てくるかと。今はまだ良くとも、近くてもクラシッククラスのラストシーズン辺りで。」
ダイナ「………そう。」
「……失礼いたしました、出過ぎた事を申しました。」
ダイナ「いいのよ、本当の事だもの。エアグルーヴはトレーナーさんの事を道具としてしか見ていないわ。互いに利用するという事は聞いたけれど、少なくともトレーナーさんの方はエアグルーヴを道具扱いはしていないわ。あの子も早く気付いてくれるといいんだけど………」
「お嬢様なら大丈夫でございます、例え気付くのが遅かろうと、お嬢様はお気付きになられるでしょう。」
ダイナ「早い方が良いけれど、どうなるかしら?」
ホント、どうなるのかしらね。
「ですが、これは当人同士の問題でございます。我々が口を出すわけには参りません……あまりにも目に余るようであれば考えねばなりませんが。」
ダイナ「それが分からないからこうなるのよね〜。1度学園に押し入ってみようかしら?」
「許可が出るのならば越した事はありませんが、諸々の手続きが必要ですので時期を考えた方がよろしいかと。例えば………大事なレースを控えている前日、とかですね。」
ダイナ「成程!流石はウチの執事〜!世界一っ♪」
「恐れ入ります、奥様。」
エアグルーヴ「お母様、お先にいただききました……?何やら楽しそうに見えますが?」
ダイナ「ん〜?気になる〜?教えて欲しい?」
エアグルーヴ「気にはなりますが、そこまで知りたいわけではありませんので結構です。」
ダイナ「何よもぉ〜冷たいわね〜!」
「お嬢様、湯上がりに何か飲まれますか?」
エアグルーヴ「いえ、大丈夫です。お気になさらず。」
ダイナ「あっ、そういえば来た時に聞いてなかったけど、アンタこっちには何日居るの?」
エアグルーヴ「3日です。なので明後日までこちらに居ます。それが何か?」
ダイナ「ただ気になっただけよ。あっ、そうだ!トレーナーさんにも何かお土産買ってあげないと!いつもアンタがお世話になってるしね。何が良いかしら?」
エアグルーヴ「……お母様、土産物はやめておいた方が良いかもしれません。恐らくですが日々の業務もありますので、すぐに食べ切れる余裕が無いかと。」
ダイナ「………それもそうね。じゃあやっぱり冷凍食品とかかしら?でもトレーナーさんって料理出来るのよね?ならやっぱり食材が良いかしら?悩むわ〜何だか自分の子供がもう1人出来た気分っ♪」
エアグルーヴ「お母様………」
ダイナ「ねぇ、トレーナーさんって何が好きなの?やっぱり男の子だからお肉が好きなのかしら?」
エアグルーヴ「………ラーメン、ですね。しかも脂の入ったのが好みのようです。」
ダイナ「あらそうなの?でも脂の入ったラーメンなんてインスタントじゃ作れないものね〜。ここはインスタントの味全部にしておきましょうか。後は精がつく物にするわ。これでお願い。」
「かしこまりました、奥様。」
ダイナ「ねぇ他は?他には何か無いの?」
エアグルーヴ「……他は知りません。」
ダイナ「そうなの?じゃあ今度そっちに行った時にでも聞いてみようかしら?」
エアグルーヴ「何をしに来るというのですか?」
ダイナ「ん〜ナイショ♪」
ダイナsideout
八幡side
八幡「エアグルーヴが居ないから少しは自分の仕事が進められると思っていたのに………」
テイオー「あっ!エアグルーヴのトレーナーだ!!ねぇねぇボクのトレーニング見てよ〜!!」
スペ「トレーナーさん!この前みたいにおにぎり、作ってくれませんか!?」
バクシンオー「トレーナーさん、少し勉強を教えてはいただけけませんか!?バクシン的速やかにっ!!」
スズカ「トレーナーさん、この前みたいなトレーニングをしたいのですが………」
タマモ「ん?トレーナーやないか。これからタコパやるんやけど、トレーナーもどや?」
ライアン「こんにちは、トレーナーさん!これから一緒にトレーニングでもどうですか!?」
………何で?どうして俺の周り(毎日そうだけど意味合い的にはちょっと違う)にはこんなにもウマ娘で溢れてるの?
名家の筋肉お嬢様、メジロライアンさん初登場!
クラシック競走では3戦3敗、しかも全て3着以内という記録を持っています。91年には平成三強に代わってマックイーン、ホワイトストーン、そしてメジロライアンの3頭が【新三強】という形で古馬路線を盛り上げました!その結果、グランプリレースの宝塚記念を制覇する事となりました。
そしてライアンの子にはGⅠ5勝のメジロドーベル、天皇賞・春を制し、父の敗北の無念を晴らしたメジロブライトが代表産駒です。