比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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神頼み

 

 

八幡side

 

 

シービー「………ねぇ八幡?」

 

八幡「………」

 

シービー「八幡〜?」

 

八幡「………」

 

シービー「は〜ち〜ま〜ん〜!!」

 

八幡「っ!?おぉシービー……悪い、どうした?」

 

シービー「どうしたじゃないよ、最近ずっと怖い顔しながら考え事ばかりしてさ……何考えてるの?」

 

八幡「いや、別に……」

 

シービー「あ〜や〜しぃ〜……」ジトォ∼

 

 

ライスの次走についてはまだ決められていない……出来るだけ早く決めなければならないのは分かっているのだが、慎重になり過ぎて決断が出来ないでいる。自分がここまで優柔不断だとイラついちまうな………

 

 

シービー「八幡、一体何を考えてるの?そんなに思い詰めないといけない事なの?」

 

八幡「……あぁ、そう簡単に決められる事じゃない。というよりも俺の心の問題だ。」

 

シービー「?それってどういう事?」

 

八幡「………ライスに次のレースの事を相談されてな、よりにもよって宝塚記念を走りたいって。」

 

シービー「えっ!?それって………」

 

八幡「あぁ……去年と同じ舞台、京都で走る事になる。簡単に決められるわけがねぇよ。」

 

シービー「……そうだよね。」

 

八幡「全く、酷い選択を委ねられたもんだ。」

 

シービー「………ねぇ、もう神様に決めてもらうっていうのはどう?」

 

八幡「神様に?」

 

シービー「そっ。確かに八幡が慎重になるのは分かるけど、そのせいで時間を浪費なんてしたくないでしょ?だからもう神頼みってやつだよ。」

 

八幡「神に決めてもらうってか……なんかそれはそれでバチが当たりそうだが、俺が決められない以上はそうしてもらうしかないのかもな。」

 

シービー「じゃあ選んで!あみだくじ、指差し、ひも引き、まだまだあるけどどうする?」

 

八幡「くじで悩んでも仕方ないからあみだくじで頼む。シービーが作ってくれ、俺がやると検討なんて文字も増やしそうだ。」

 

シービー「オッケー。」

 

 

ーーー数分後ーーー

 

 

八幡「さて、あみだくじを作ってもらったわけだが……何で5つもあるんだ?するかしないかのどちらかでいいと思うんだが?」

 

シービー「大丈夫、それしか入れてないから。さぁ八幡、選んで選んで。」

 

八幡「……まぁいいだろう。確率は見てからのお楽しみにしよう。」

 

 

さて、どれを選ぼうか……シービーでも流石に全部を出走するとは書かないだろう。普通なら端を選びたいところだが、シービーがどんな風に線を引いているのかだよなぁ。

 

 

八幡「……よし、決めた。ど真ん中で行く。」

 

シービー「よし、じゃあ行ってみよう!」ペラッ!

 

 

シービーが紙を捲ると、そこには全て一直線の線しか書かれていなかった……横線が1本も存在していなかった。そして俺の選んだ真ん中の線の先にあったのは【宝塚記念、出走!!】の文字だった。

 

 

シービー「それだって決めたのならさ、変に小細工なんてしなくていいでしょ?あたしはそう思う。それにさ〜もしそのくじで出ないって事になっても、その次の年にはまた宝塚記念に出たいって言うと思うよ、ライスは。」

 

八幡「シービー……」

 

シービー「大丈夫だよ、きっと何とかなるって。寧ろあんな事になる方が珍しいんだから!」

 

八幡「………シービー。」

 

シービー「うん?」

 

八幡「ありがとうな。」

 

シービー「気にしないでよ。あたしも八幡の助けになりた「だが少し聞きたい事がある。」うん?」

 

八幡「この右端にある、【あたしとデート♪】についてもう少し詳しく。」

 

シービー「………」

 

 

そう、このあみだくじ……左から順に書いてる内容が【出走】【見送り】【出走】【見送り】【デート】と書かれていたのだ。1/5コイツの私情が挟まっていたのだ。だから5通りにしたのか……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シービー「いいじゃん別に!!ちょっとくらい欲かいてもさっ!!ライスがトレーニングに参加してからあたしとの時間が減ってるのに気が付かないの!?」

 

八幡「気付くわけ無いだろ、そんな事微塵も考えてないんだから。まぁでもこうして今後どうするを決めてくれた事に関してはお礼がしたいから、今度どっかに出掛けような。」

 

シービー「〜っ!!うん♪」

 

 

ーーートレーニング後ーーー

 

 

八幡「ライス……俺も色々考えた結果、今日やっと決断を出せた。」

 

ライス「っ!」

 

八幡「………宝塚記念、一緒に優勝しような。」

 

ライス「っ!!うん、一緒に優勝する!お兄様、決めてくれてありがとう!」

 

八幡「……あぁ。」

 

 

シービーには感謝しないとな、神頼みにした事は気にしないでおこう。言い出したのもシービーで乗っかったのも俺だし。

 

 

八幡「ただ、1つ聞いてもいいか?」

 

ライス「うん、何?」

 

八幡「何で宝塚記念に出たいんだ?」

 

ライス「……嫌なイメージを消したいんだ。だって『怪我をしたからこのレースが嫌い!』なんて思いたくないから。だからもう1度走って嫌なイメージを無くしたいの。」

 

八幡「……そうか。分かった、じゃあ明日から約7ヶ月の間は宝塚記念に向けてトレーニングだ。本番で最高のパフォーマンスを披露出来るようにな。」

 

ライス「はい!」

 

 

ここからまたスタートだ、7ヶ月後の宝塚に向けて再スタートだ!

 

 

 




ライスの次走、宝塚記念に決定!!

しかしシービーさん………もしそれ当たってたらどうすんのよ?絶対変な空気になってたよ?
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