先輩2side
先輩2「済まない、俺はこれ以上担当を増やすつもりは無いんだ。せっかく此処まで来てくれたのに悪いな。」
「……そっか。うん、分かった。でも、心変わりとかしたら言ってくださいね!」ピュ∼!
先輩2「………」
最近になって生徒達から逆スカウトされる事が増えてきた。きっとカンパニーがこの前の中山記念を勝ってくれたおかげだろう。今日で3人目だ……けど俺はカンパニーを勝たせる為にトレーナーを続けている。比企谷から言われた『今の担当に全力を注ぐ。』、この言葉が俺をトレーナーとして此処に留めてくれている。
先輩2「さて、マイラーズCに向けて俺も「よぉ先輩2、最近調子が良いみたいだな?」っ………先輩1。」
先輩1「久しぶりに重賞を勝てたみたいじゃないか、おめでとう。」
先輩2「……ありが「けどよ、お前最近比企谷と絡んでるみたいだな?どういうつもりだ?」………」
先輩1「お前も分かってるよな?奴が実力に見合わねぇウマ娘から逆スカウトされて今も調子に乗ってるのをよ?しかも今じゃシンボリルドルフにミスターシービー、メジロラモーヌが奴の担当になった事に加えてチームトレーナーに昇格だ……気に食わないと思わないか?」
先輩2「……何が言いたいんですか?」
先輩1「ハッキリ言わないと分かんねぇか?」
先輩2「……俺はもう無駄な時間を過ごしたくありません。比企谷のおかげで目が覚めたんです、アイツを悪くいうのはやめてください。それに比企谷の実力は充分に備わっています、その証拠に海外GⅠの初制覇に2年連続で無敗の3冠ウマ娘を育て上げて、3年連続最優秀トレーナー賞に加えて年度代表ウマ娘も3年連続で受賞させています。」
先輩1「それはシンボリルドルフとミスターシービーの実力があったからだろう。」
先輩2「ではライスシャワーは違うと?」
先輩1「………」
先輩2「ライスシャワーもしっかりとした成績を残しています、ジュニア・クラシック・シニア、全てにおいてGⅠを制しています。彼女は評価の対象外なんですか?」
先輩1「……アイツがこれだけ勝てたのは運が良かったからだろう。」
先輩2「運が良いだけで海外のレースを勝てるとお思いですか?そんなのは絶対にあり得ません、ライスシャワーがこれだけ勝てたのは実力もそうですが、比企谷の力もあります。それが無ければライスシャワーがこれだけ活躍することは無かったと俺は思います。」
俺がまっすぐこう言った事で、先輩1は苦虫を噛み潰したような顔をした。
先輩2「すみませんけど、この後予定があるので失礼します。では……」
ーーートレーナー室ーーー
カンパニー「あっ、トレーナーさん。随分と遅かったですね?何かあったんですか?」
先輩2「少しな……まぁ俺の事はいいんだよ。じゃあ早速ミーティング始めようか。」
カンパニー「はい。その前にトレーナーさん、私の元にトレーナーさんの担当になりたいという方が来たのですが、やっぱり同じお答えですか?」
先輩2「あぁ、いつも通り丁重に断ってくれ。悪いな、お前にも迷惑かけて。」
カンパニー「いえ、私は大丈夫なのですが……トレーナーさん、本当に誰も担当しないのですか?どうして頑なにスカウトを断っているのですか?」
先輩2「まぁ……俺の決意ってのが答えだ。さっ、マイラーズCに向けてのミーティングだ。」
流石に言えないよな、お前が引退すると同時に俺もトレーナーを辞職する、なんて事………
ーーー数時間後ーーー
先輩2「………」カタカタ
シービー「ふぅん、マイラーズCかぁ〜。」
先輩2「うおっ!?ってミスターシービー?何でこんな所に?比企谷は居ないぞ?」
シービー「ん?知ってるよ。君の姿が見えたから何してるのかなって思って見に来たんだ。張り切ってるな〜って思ったよ。」
先輩2「次も勝ちたいからな、お前は大阪杯だろ?ちゃんと勝てるように頑張れよ。」
シービー「……君、ホント変わったね。周りから声掛けられてるんじゃないの?」
先輩2「あぁ、まぁそれなりには……」
シービー「やっぱり。でも受け入れてないんでしょ?八幡から聞いたよ。」
先輩2「まぁな、だから今は1人に注力してる。声を掛けてくれるのはありがたいけど、カンパニー以外の担当を持つ気は無いんだ。」
シービー「勿体無いなぁ〜今の君ならちゃんとした良いトレーニングも成績も実現してるから、伸びると思うんだけどなぁ〜。」
先輩2「ははは、そうかもな。」
シービー「……今の君にだったら担当になってみたら面白いかもね。」
先輩2「いやいや、やめておけよ。俺は比企谷みたいな奇抜なトレーニングは作れないし、お前の希望通りのレースに出させてやれるかどうかも分からない。冗談だって分かってるけどよ、そういう事は言わない方がいいぞ。」
シービー「あはは、バレてたか。」
先輩2「お前が比企谷から離れるわけ無いからな。」
さて、俺もこれをやり終わったら帰るか。
先輩2sideout
シービーside
シービー「戻ったよ〜八幡。」
八幡「お帰り、どうだった?」
シービー「うん、八幡に言われた通りにあたしが担当になろうかみたいに唆したけど、冗談でもそんな事は言わない方がいいって断られちゃった。」
八幡「そうか……これで確信したか?」
シービー「そうだね、あたしも今の彼なら信じられるかな。一緒にトレーニングしても大丈夫。」
八幡「だろ?」
彼の環境も段々と良い方向に向いてますね。