比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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京都で観光と……

 

 

八幡side

 

 

春のレースが3月から本格的に始まって、4月に入った現在でも俺達だけでなくトレセン学園全体がけたたましくなってきている。1つでも多くのタイトル、1つでも上のレース、1つでも多くのレース、そんな思いが今のトレセン学園を跋扈していると言っても過言ではない。上昇志向は良い事だが、あまり上ばかりを見上げていると足元を掬われてしまうのと同じように、時には息抜きといった休息だって必要だ。連日トレーニングの日々なのだから、たった1日の休みというのは貴重な自分だけの時間と表現しても良い。

 

しかし、今のケースは今言った俺の表現とは少しかけ離れている。その理由は………

 

 

ライス「見て見てお兄様、わぁ~京都にこんな所があったんだぁ~!」

 

 

ライスと共に京都へと来ているからだ。因みにレースがあるから来ているわけじゃない、京都に来たのにもちゃんとした理由があっての事だ。

 

 

ライス「色んなお店がいっぱいだよ~!」

 

八幡「此処は錦市場。別名『京都の台所』って呼ばれてる場所でな、食材から飲食、食べ歩きとかで有名な観光スポットとして有名だな。ライス、興味がありそうな所があったら遠慮なく声を掛けていいからな。」

 

ライス「うん、でも初めて来る場所だからどのお店にも目移りしちゃうなぁ~。」キョロキョロ

 

 

ライスの視線が右往左往してるな。まぁ俺も見渡してるんだけどな……しかし、本当に色々あるな。

 

 

ライス「こうやって食べ物を売ってるお店を見ると、お腹が空いてきちゃうよね。お兄様は今お腹空いてる?」

 

八幡「俺はあんまりだが、ちょうどお昼時だからな~何か食べるか。歩きながら食べるか?それとも何処か店に入るか?」

 

ライス「ライスが歩きながら食べたら良くない事が起きちゃいそうだから、お店で食べよう?」

 

八幡「あまり気にしなくてもいいと思うが、ライスがそう言うならそうしよう。店も選んでいいぞ。多分店によっては食べ放題OKの店もあると思うし。」

 

ライス「じゃあ、歩きながら見て回らない?」

 

八幡「じゃあそうするか。」

 

 

その後は錦市場を見て回り、ライスの目に留まったかき揚げの定食屋さんで昼食を摂った。その時、ライスの事を知っていた副店主のお婆ちゃんからサインが欲しいと言われて書いてあげたのは店内だけの秘密だ。

 

 

ーーー1時間後ーーー

 

 

ライス「はふぅ~……いっぱい食べちゃったぁ~。」

 

八幡「美味かったな~此処のかき揚げ。今度俺も作ってみるか、野菜のかき揚げ。」

 

ライス「お兄様が作るかき揚げかぁ~……美味しそう♪」

 

八幡「納得のいくかき揚げが出来たら、1番に試食させてやるよ。」

 

ライス「じゃあ楽しみに待ってるね!」

 

八幡「あぁ。」

 

ライス「じゃあ今度はレース場に行くの?」

 

八幡「いや、これから人に会いに行く。俺もここ数年会いに行けてなかったから久しぶりにと思ってな。来てくれるか?」

 

ライス「うん、お兄様についてく!」

 

 

ーーー商店街・花屋ーーー

 

 

ライス「わぁ……綺麗なお花がいっぱい。」

 

八幡「そうだろ?すいません、店長居ますか?」

 

「はいはい、どちらさ……おやおや久しぶりやないかクリちゃんのお孫さん!!元気やったかいっ!?」

 

八幡「えぇ、おかげさまで。やっと暇を見つけて来れたので会いに行こうと思ってたんです。いつものくれますか?」

 

「そう言うと思って毎日用意してたんよ~いやぁ~やっといて良かったわ~!」

 

八幡「すみません、お手間まで取らせちゃったみたいで……」

 

「いやいやええんやって!好きでやってたんやからお孫さんは気にする事あらへん。はい、いつもの花ね。じゃあクリちゃんによろしく言っといてな、僕も偶に行ってお話するんやけど、お孫さんが行った方がきっと喜ぶやろしな!」

 

八幡「ありがとうございます。じゃあ、行ってきます。」

 

「また来るんやで~!」

 

 

店長さん、婆ちゃんからお代は一生分貰ってるからって1円も受け取ろうとしないんだよな……

 

 

ライス「お兄様、会いに行く人ってあのお花屋さんの人じゃなかったんだ。クリさんっていう人に会いに行くの?」

 

八幡「あぁ。俺の祖母でな、ライスと同じウマ娘なんだ。これから会いに行く。もう3人連れてな。」

 

ライス「3人?」

 

スピード「比企谷トレーナー、ライスシャワー、待っていたよ。」

 

ライス「ふぇっ!?」

 

 

そりゃ驚くよな。目の前にURA副会長とシンボリ家当主、ルドルフ、3世代揃って待ってるんだからな。

 

 

スピード「ライスシャワー、遅くなったが退院おめでとう。君の諦めずに怪我と戦った日々と長い時を経て完治を果たしたその姿はウマ娘だけでなく、日本中の患者達の心に大きな灯火を与えた事だろう。私は同じウマ娘として君を尊敬すると同時に誇りに思う。」

 

ライス「あ、ありがとうございましゅ!」

 

スピード「ふふふ、そうかしこまらなくていいさ。さて比企谷トレーナー、我々の準備は既に完了している。君達は……抜かりないようだね。」

 

八幡「えぇ、じゃあ行きますか。」

 

 

こうして俺達はシンボリ一家と合流して、婆ちゃんの墓が建てられてる藤森神社へと向かった。

 

 

 




かき揚げ、学生の頃は食わず嫌いでしたけど、美味しいですよね~。
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