比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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祖母とのご対面

 

 

ライスside

 

 

ーーー藤森神社ーーー

 

 

こんな所に神社があったんだ……すっごく立派な本殿!けれど、こんな所に誰か居るのかな?ひょっとしてまた待ち合わせなのかな?あっ、もしかして此処にお兄様のお祖母様が居るのかな?ウマ娘って言ってたけど、どんな人なんだろう?お兄様のお祖母様だから、きっと優しい人なんだろうなぁ〜。

 

 

スピード「藤森神社……我々ウマ娘やその関係者、レースを愛する者達から信仰を集められていると聞く。それから向こう側には絵マが多く奉納されているようだ。」

 

ルドルフ「私達トレセン学園でも関西のレースに走る前にこの神社に趣き、お参りする生徒を耳にする事があります。」

 

八幡「そうか、それは初耳だったな……」

 

ライス「ライスも初めて聞いたよ……」

 

八幡「えっと、じゃあこっちに行きましょうか。もう少しで着きますので。」

 

 

ーーー墓前ーーー

 

 

八幡「着きました、こちらです。」

 

スピード「……此処が、いや、この方が君の祖母君であるクリフジ殿か。」

 

ライス「え………」

 

 

これって……お墓?

 

 

八幡「はい、そうです。婆ちゃん久しぶり、一昨年の9月以来だなぁ……聞いてくれるか?その時に話していたライスシャワーって子が漸く退院して、今はレース復帰に向けて頑張ってて、後ろの黒鹿毛の子がその子なんだ。今日は挨拶させようと思って連れてきたんだ。それと、婆ちゃんの事をずっと憧れていたって人が会いに来たいって言ってたから連れて来たんだ。」

 

スピード「お初にお目にかかります、私はスピードシンボリと申します。私がトレセン学園の生徒の頃から貴女の事を存じ上げていました。貴女のレースを見てずっと憧憬の念を抱いておりました。こうしてお会いする事が出来た事をとても光栄に思います。こちらつまらない物ではありますが、お召し上がりください。」

 

ルドルフ「……これが兄さんの祖母であるクリフジ殿が眠っている墓前か。」ボソッ

 

ライス「や、やっぱりこのお墓ってお兄様のお祖母様の?」

 

ルドルフ「そうだ。」

 

ライス「………」

 

 

お兄様……どうしてライスを連れて来たんだろう?

 

 

八幡「ライス、良ければお前も挨拶してやってくれ。婆ちゃんも喜ぶと思うし。」

 

ライス「あっ、うん……えっと……は、初めまして。ライスはライスシャワーっていいます。よろしくお願いします!」

 

 

お兄様のお祖母様に挨拶を済ませた後、お手入れされているであろうお墓をお掃除してから仏花に持って来たお花とお供え物を供えて、お線香を立てて手を合わせた。

 

 

八幡「……なぁ婆ちゃん。ライスな、今年の宝塚記念に走るんだ。それも例年とは違って京都で走るんだ。因果なもんだよな……けど、出すと決めた以上は俺も全力を出すつもりだから、婆ちゃんも見守ってくれると嬉しい。それとスピードシンボリさんのお孫さんのルドルフも天皇賞・春に出走する。同じ京都で走るから見ていてくれ。」

 

ルドルフ「………」

 

ライス「………」

 

スピード「きっと比企谷トレーナーはこうしてクリフジ殿と対面して対話するのが楽しみだったのだろう。今の彼の表情はとても楽しそうに見える。無邪気な子供のような、そんな顔をしている。それと同時に深い悲しみも感じ取れる。」

 

ルドルフ「っ!それはどういう………」

 

スピード「きっと彼自身、もっとクリフジ殿と一緒に過ごしたかっただろう。彼がまだ学生になるかならないかくらいの歳で亡くなられたと思う。そう思うと、我々はまだ幸せな方だと思わないか?」

 

ルドルフ「……はい、そう思います。」

 

ライス「………」

 

 

………よしっ!

 

 

ライス「あの、お兄様?」

 

八幡「うん?どうしたライス?」

 

ライス「ライスもお祖母様とお話してもいい?」

 

八幡「っ!……あぁ、話相手になってやってくれ。きっと話を聞きたいと思うしな。」

 

ライス「うん!」

 

 

ライス、お化けは怖いから苦手なんだけど、今日は何だか平気だったのは覚えてる。でもどうしてだろう?声は聞こえてなかったと思うんだけど、ちょっとだけホワホワしたような雰囲気を感じたんだ。

 

 

ーーー翌日・トレセン学園ーーー

 

 

カフェ「………」ジィ∼

 

ライス「えっと、朝からどうしたのカフェさん?ライスの事、ジィ〜っと見てるけど………」

 

カフェ「いえ……その、何と言いますか、ライスさんからとてつもなく強い霊気を感じるんです。」

 

ライス「れ、れいき?」

 

カフェ「はい……あっ、勘違いしないでください。悪いものではなくライスさんを守護しているような、そんな感じです。」

 

ライス「れ、れいきって霊気の事なんだね……」

 

カフェ「……はい、そうです。ライスさんとは友人関係です………はい、仲良くさせてもらっています。とても良い人です………いえ、私が見えてしまう体質なので。他の方には見えていないと思います。」

 

 

……もしかして、お話してるのかな?

 

 

カフェ「……え、お兄さんのお婆さんなんですか?そうでしたか、お兄さんでしたら……あっ、あそこで料理をしています。担当の為に料理をしてくれているんです。とても優秀で面倒見の良いトレーナーです。」

 

ライス「あ、あの……カフェさん。もしかしてお兄様のお祖母様とお話してるの?」

 

カフェ「はい、とても優しい方ですよ。」

 

 

ライスには見えないから分からないけど、何かしたりしない……よね?窓や扉が勝手に開いたりとか、物が急に落ちたりとか、人影が廊下から現れたりとか、そんな事にはならないよね?

 

 

 




遂にご対面、ライスとクリフジお婆ちゃん。

そしてお婆ちゃん、ライスに憑いてく?
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