比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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カペラ、動く!

 

 

八幡side

 

 

久々に婆ちゃんの墓参りに行けて良かったと思うのも束の間、既に5月に入っていよいよ天皇賞・春の出走が近付いて来た。ルドルフも追い切りに入って準備は万端といったところだ。次の週にはアルダンのNHKマイルC、シービーの香港遠征、やる事が多い。全部GⅠレースだから気の抜けない日が続く。

 

 

ルドルフ「ふぅ……まだまだ走りたいという気持ちが滾っているよ。早く京都に行きたいものだよ。」

 

八幡「だからといって今日のトレーニング終わった後に全力疾走するのは絶対にやめろよ。そうなったらレース当日の調子ガタ落ちなんだからな?」

 

ルドルフ「分かっているさ。それに天皇賞・春の走り方やペース配分はライスから教えてもらった。レースの準備なら万全さ。」

 

八幡「分かってるならいい。しかし、今日もラモーヌに全部先着を許しちまったな。後もう少しってところで全て差されるな。」

 

アルダン「……はい。」

 

ラモーヌ「妹とはいえ、手加減はしないわ。そんな匙を差し出しても嬉しくなんて無いでしょう?」

 

アルダン「………勿論です。それに、姉様にそう簡単に勝てるとは思っていません。その方が追い抜き甲斐がありますから。」

 

八幡「凹んでないか心配だったが、どうやらより熱が入ったようだな。その調子で来週のレースも勝ちに行くぞ。」ナデナデ

 

アルダン「……はい♪」

 

八幡「ラモーヌも妹の壁になっててくれよ?」

 

ラモーヌ「まるで私が敵かのような言い方ね。」

 

八幡「敵の敵は味方って言うだろ?第三者が居るわけじゃないが、アルダンの最大の目標はお前でもあるんだ。頼むぞ姉様?」ポンポンッ

 

ラモーヌ「……仕方ないわね。けれど、そうね………全てが全て余裕で差せたわけではないわ。危ない場面もあったから、強くなっているのは確かよ。」

 

アルダン「っ!姉様……」

 

ラモーヌ「時には飴を与えるのも育て方の1つでしょう?それに、今言ったのも事実だからアルダンのやる気も上がったのではないかしら?」

 

八幡「……褒めるの下手だな、素直でもないし。」

 

ラモーヌ「………余計な言葉が多いわ。」フイッ

 

八幡「悪かったって。」

 

シービー「八幡〜、あたしは〜?」

 

八幡「はいはい。シービーはライスと併走だったが、ライスに追い抜ける時もあれば抜けない時もあったな。ライスの戦術にハマる時は抜けてないってところだな。」

 

シービー「だってライス粘り強いんだも〜ん。」

 

八幡「それを追い抜けるようになったら本当の意味で強くなるぞ。相手の戦術に左右されなくなるってのはとんでもない強みになる。まぁ、それを身に付けるのは相当難しいけどな。」

 

ライス「でもシービーさんも凄い追い上げてくるんだよ?やっぱり速いよ。」

 

シービー「ライス………ありがとうね〜♪」

 

八幡「ライスもこう言ってくれてんだから自信持て。それに、今のところ香港のチャンピオンズ&チェイターカップの情報を見たが、目立ったタイトルを持ってるウマ娘はあまり居なかった。良くてもGⅠを1〜2勝しているのが2〜3人居るくらいだ。充分に勝機はある。」

 

シービー「うん、あたし頑張るね!」

 

八幡「その意気だ。それじゃ、今日のトレーニングは終了。寄り道せずに寮と家に帰るように。分かりましたねミスターシービーさん?」

 

シービー「何で念押しするみたいに言うのさ!?あたしトレーニング終わりに行った事ないじゃん!」

 

八幡「1番やる可能性が高いから。」

 

シービー「……しないしっ!」

 

 

今の間、ちょっと疑わしかったんだが?

 

 

ライス「ねぇお兄様、ちょっといい?」

 

八幡「うん?」

 

ライス「えっと、今日の併走の最後の直前でシービーさんと並ぶ時があったんだけど、シービーさんから凄いプレッシャーを感じたんだ。ひょっとしてライスが前の人をついていってる時にやってるのと同じなのかなぁって。」

 

八幡「おっ、それに気付けるのは良い事だ。確かに過去にお前がマックイーンやクローネに与えていたプレッシャーは今回のシービーのそれによく似ている。どう感じた?上手く走れなかったと俺は思うが?」

 

ライス「うん。色々考えちゃって行動するのが遅れちゃったんだ、こういう事なんだね、プレッシャーをかけられるって。」

 

八幡「それに気付けたのは大きいぞ。宝塚記念はライスの得意な長距離じゃない。だからスタミナ勝負ではなく、スピードと駆け引きも求められる。誰にプレッシャーを与えるか、どう立ち回るかで走り方も変わってくる。ブルボンとマックイーンの他にマチカネタンホイザとイクノディクタス、メジロパーマーも参戦する。だからどんなペースで来るか予想も出来ない。今の内にどんな走りにも対応出来るようにしておかないとな。」

 

ライス「……うん、分かった!お兄様、来週のトレーニングもダメなところがあったら何でも言って!ライス直したいから!」

 

 

天皇賞以来に見るやる気だな……余程宝塚記念に勝ちたいんだな。

 

 

八幡「分かった、何か見つけたら遠慮無く言う。」

 

ライス「うん!」

 

 

 




活動報告にも出しましたが、明日は都合にてお休みです!

よろしくお願いします。
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