八幡side
ふぅ………冬休みという大型連休でエアグルーヴは実家に帰って居ない中、俺は学園に残っているウマ娘達からすっげぇ絡まれる。トレーニング見てくれだの、おにぎり作ってくれだの、スイーツ作れだのと色々だ。勘弁してくれ、俺はお前達のお世話係じゃねぇってのによ。なんかもう………色々疲れた。けどそれは昨日までの事だ。我が妹のライスからプリンを貰ったし、ルドルフから貰ったホットなアイマスクを付けて寝たおかげで俺のゲージはフルチャージされている。何のゲージなのかは聞くな。
だから今日の俺は今日よりも調子が良い。いつもより仕事をこなせそうな気がする。あの2人、気遣いの神だよね。
カフェ「おはよう、ございます。トレーナーさん。」
八幡「おぉカフェ、おはようさん。『お友だち』は?」
カフェ「……私の左隣に居ます。」
八幡「そうか、お友だちもおはようさん。」
お友達『~っ!』トントンッ
なんかカフェと話す時はこれが当たり前になっている。カフェには常に『お友達』と呼ばれるウマ娘が居るらしく、カフェ曰くその子はすっげぇ速いらしい。カフェが1度も勝てていないから相当なのだろう。
カフェ「トレーナーさん、コーヒーはいかがですか?」
八幡「ん?俺に?」
カフェ「はい。ご迷惑でなければ、ですけど……」
八幡「……じゃあ食後のコーヒーという事で。」
カフェ「分かりました。では、今用意しますね。」
お友達『っ!』ガシッ!
あぁ~これはアレですね、俺の肩にお友達の手が置いてありますね。うん、きっとそうだわ………え?何それ?何がしたいの?俺分かんないよ?ただ肩掴まれてるだけじゃ分かんないって。
カフェ「……どうぞ。」
八幡「あぁ、サンキュー。」
俺はカフェから貰った水筒のコップをもらってそれを飲んだ………うん、やっぱカフェの淹れるコーヒーって美味いんだよなぁ。
ーーー数分後ーーー
八幡「ふぅ………美味かった。ありがとなカフェ、今日も美味いコーヒーだった。」
カフェ「いえ、トレーナーさんはいつも大変そうですので。少しでもお役に………何してるんですか?」
八幡「いや、何もしてないんだけど?」
カフェ「いえ、すみません。『お友達』が何故かトレーナーさんの後ろで頭を抱えていましたので。それも何かに訴えかけるかのように。」
カフェさん、お前の『お友達』情緒不安定?
八幡「どうなってんのかは俺には見えねぇけど、『お友達』の事宥めるのは頑張れよ。」ポンポン
カフェ「………」
お友達『オオオオオォォォォォ!!!!』
八・カ「っ!?」
八幡「え、な、何?今度は?」
カフェ「い、いえ……私にも分かりませんが、突然握り拳を作って叫び出しました。」
八幡「えぇ………」
お友達『っ!!』バンバンッ!!
八幡「いてっ!?え、今度は俺の背中叩いてない?」
カフェ「はい、叩いてました。何だか嬉しそうに。」
今日は一段とよく分からない怪奇現象を朝から体験しました比企谷八幡です。
ーーートレーナー室ーーー
八幡「次はチューリップ賞だから……調整は大体、2月下旬辺りからだな。それまでは通常のトレーニングにするか。後は………この本だともう限界だな。仕方ない、図書室でも見に行くか。あっ、今って冬休みだったな………開いてんのかなぁ?」
ーーー図書室ーーー
八幡「開いてっかなぁ?」
ガラガラッ
八幡「おっ、開いてる。」
???「あっ、どうもトレーナーさん。」
八幡「ロブロイ。お前だったのか。いや、お前しか居ないよな、図書室の主だし。」
ロブロイ「や、やめてくださいよ〜!」
図書室に居たのは、ゼンノロブロイ。本が大好きで図書委員も務めている。俺も度々此処の本を借りるのに世話になっている。そしてライスと同室のウマ娘だ。
※ライスとロブロイが同室ってマジで神じゃね?
んんっ!天からの変な声は気にしない事にしてと。
八幡「今日も少しトレーニング用の本見てくから。あっ、この本は返却な。」
ロブロイ「分かりました。ごゆっくり〜。」
八幡「さて、トレーニング用の本で見てないのは………あんまりねぇな。殆ど読んだのか?」
ロブロイ「トレーナーさんはよく此処に本を借りに来るので、トレーニング教本は読み終えてしまってます。」
八幡「そうなのか、でもそれ以外に目ぼしい本は………あんまり無さそうだな。」
ロブロイ「トレーナーさんはよく此処に借りに来ていましたから。なので半年で全て読み終えてしまったんでしょう。トレーナーさんのを記録してますけど、本当にトレーニング用の本は全制覇しています。」
俺ってそんなに借りてたんだな。でも此処の本分かりやすいんだよな。まぁ学生の図書室だから当たり前っちゃ当たり前なんだけど。
八幡「今回はやめておくか、悪いなロブロイ。」
ロブロイ「いえ、いつでも来てください。」
八幡「あぁ、その時はよろしく頼む。」
さぁ〜て、どうすっかなぁ………俺もエアグルーヴのおかげでお金には余裕が多少ある。本買うか?いや、俺の場合すぐに終わる。んん〜………
八幡「菓子でも作るか。行き詰まったら他の事をして糸口が出るまで手を付けるなってのが先生からの教えだし。」
何作ろっかなぁ………あっ、クリーム系はやめとこ。パックマン……じゃなかった、マックイーンがうるさくなりそうだし。なら……あっ、プリンでいいや。
2代目秋古馬3冠馬のゼンノロブロイです!
ライスの同室のウマ娘ですね、2人揃ったら最強です!
体質上の関係でデビューは3歳に入ってからとなりましたが、元々の素質が高かったからか、クラシックは勝てなかったものの掲示板に入る実力。その翌年の秋に天皇賞・秋、ジャパンC、有馬記念を制して秋古馬3冠を達成。サンデーサイレンス産駒では初の年度代表馬に選出された馬です。
なお、ウマ娘同様に大人しい馬だったらしいですが、厩舎の中ではボス的な存在だったらしいです。海外遠征時にも厩舎内の競走馬達には到着して1週間でボス扱いされていたみたいです。