比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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3国の協力

 

 

八幡side

 

 

ライスが扉を開けて来た時は驚いたが、まさか本当に日本に来ているとは………ライスから聞かされてはいたが、冗談半分で言っているものだと思っていたが、来てくれるなんてなぁ~。

 

それで今は6人が1週間滞在する予定のホテルに来ているのだが、俺はトレセン学園に掛け合えば宿泊等の費用はかからないかもしれない事を3人に話している最中だ。その間ライス達ウマ娘の4人は別の所で盛り上がっている事だろう。

 

 

ファブル「成る程……そういえば君はシンボリ家の人脈を使ってフランスのシャンティイ学園に滞在していたね。忘れていたよ。」

 

八幡「はい。なので今回も俺の仲介という事で話を理事長に通す事が出来れば、この先の費用も浮くと思うんですけど……どうでしょう?」

 

オライエン「我が盟友のせっかくの提案と厚意だ、僕は良いと思うが2人はどう思っているのかな?」

 

アップル「その方が現実的だね。私もそれに賛成だよ。」

 

ファブル「そうだね。ミスター比企谷、よければ明日にでもそのように取り計らってはもらえないかな?この1週間はこのホテルを利用させてもらうけど、それ以降は日本トレセン学園で厄介になりたい。」

 

八幡「分かりました、俺も理事長を説得してみます。」

 

ファブル「ありがとうミスター比企谷。それにしても、随分と思い切った選択をしたね。宝塚記念に出走とは……」

 

八幡「俺がそうしたかったわけではありません。彼女が、ライスがそう望んだから俺も覚悟を決めたってだけです。本当に強い子ですよ、あの子は。」

 

 

俺は談笑しているライス達に目を向けた。そうだよな、本人が1番怖い筈なのに立ち向かおうとしている……若干10歳も歳が離れている子に押し負けてる俺も情けないな。

 

 

オライエン「この歳になっても彼女達から学ばされる事は多い、僕も最初に会った彼女のイメージは出走するレースには分不相応だと感じていた。しかしレース映像や実際に走りを見るとまるで別人になる。私から見ても素晴らしいウマ娘だと思うよ。」

 

ファブル「ミスターオライエンに先を越されてしまったけど、僕もそう思うよ。日本でも欧州でも結果を残したんだ、それに本当なら最優秀長距離ウマ娘の選定に加えてカルティエ賞の受賞だって検討されていたくらいだからね。」

 

八幡「っ!そこまで高い評価を?」

 

ファブル「その通りだよ。」

 

アップル「私達も何かしらの栄誉を与えるべきだと抗議したんだけどね、選考委員会には届かなかったよ。あのレースを見れば誰しもがそう思っても不思議ではないと思うんだけどね……」

 

 

いやいやいや、どっちもやり過ぎですって。特にカルティエ賞なんて……欧州の年度代表ウマ娘を海外GⅠ2勝とはいえ、簡単にあげたらダメでしょう!いや、もうその次の年にあり得ないぐらいの大金を貰ってるから何にも言えないんですけどね。

 

 

八幡「しかし宝塚記念が目的だというのは聞きましたが、何故6月初頭に?まだ期間はあった筈……それこそ今はステイヤーズミリオンやシニアクラスでも格式の高いGⅠレースが続く時期です。なのにどうしてこんなに早く日本に?」

 

ファブル「ライスシャワーを、君達を手伝いに来たんだよ、ミスター比企谷。」

 

八幡「……俺達を?」

 

アップル「君がフランスのレースに参戦した後のトレーニングとメニューに関する資料、そのおかげで我々の担当しているウマ娘達が実力を伸ばして勝ち星を増やせているんだ。メイドンの子が重賞もしくはGⅠを獲れるまでに成長している。君のトレーニングメニュー資料のおかげだと此処に居る全員が認めている。」

 

ファブル「そこでもし君が希望するのであれば、ミスライスシャワーが出走する宝塚記念のレースに向けて合同トレーニングを行おうと思っている。合同とは言っても主導は君だから我々は口を出したりはしない。端的に言えば3人を好きに使ってくれて構わない、という事になるよ。」

 

八幡「……それは本当ですか?」

 

アップル「君に嘘はつかないよ。それにこれは3人の希望でもあってね、また一緒にライスシャワーと走りたいと口を揃えて言うものだから、掛け合ってみると言って今に至るわけさ。」

 

八幡「………」

 

 

これはとんでもないぞ……欧州のトップウマ娘とトレーニングが出来るのは今後あるかどうか分からない事だ。ライスにも聞いてみるか。

 

 

八幡「すみません、本人達にも聞いてきていいですか?改めて気持ちを聞いておきたいので。」

 

ファブル「構わないよ。」

 

八幡「では少しの間、失礼します。」

 

 

俺はトレーナーの3人の元を一時的に離れ、ライス達の元へと向かった。

 

 

八幡「ライス、楽しんでるか?」

 

ライス「あっ、お兄様。うん、皆とお話出来てとっても楽しいよ♪」

 

八幡「それは良かった。ところで3人に聞きたいんだが、ライスとトレーニングがしたいってトレーナー達から聞いたんだが、本当か?」

 

ライス「え?そ、そうなの?」

 

カーネギー「ホントホント!またライスと走りたいって思ってたんだ!」

 

クローネ「ライスさんの力になれるのであれば、私は喜んでその力をお貸しします。」

 

クラウ「あたしも2人と同じだぜ。ライスの復帰レースなんだ、それに凱旋門賞ではあたし達を応援してくれたんだから、今度はあたし達が身体を張って手伝わねぇとな!」

 

八幡「そうか……分かった。」

 

 

あの3人がその気持ちなら、俺もそれを汲み取って協力してもらおう。

 

 

八幡「今、3人に確認を取ってきました。その上でこちらからも3人のお力を貸してもらいたいと思っています。」

 

ファブル「うん、是非使ってやってほしい。」

 

 

明日からのトレーニングが面白くなりそうだ。

 

 

 




フランス、イギリス、アイルランドの協力態勢が実現!!
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