八幡side
「それじゃあコレ、先生によろしくね。」
八幡「分かりました。きっと今頃、夢中になってると思うので。」
「前からそうだったからね〜。」
八幡「はい、相変わらずですよ。」
ーーーとある一軒家ーーー
八幡「ふぅ………やっぱりか。」
八幡「来栖先生〜!もう締め切り間近ですけどまだですか〜!?」
来栖「ひゃわぁ!!?も、もう締め切……あれ?お、お兄様?」
八幡「よう、ライス。どうせまた夢中になって絵本書いてたんだろ?ほい、昼飯。」
ライス「な、なんだぁ〜……締め切りじゃなかったんだ。もう驚かさないでよお兄様〜。」
奇跡が起きた宝塚記念、世間ではライスの復活として大きく賑わったものだ。俺自身、ライスがレース走っていた姿を見て嬉しかったものだ。しかし、その後のトレーニングではかつての走りを引き出す事が出来なくなっていた。レースに出る事も視野に入れていたのだが、勝てるかどうかも分からないレースに出すよりかは有終の美として終わらせてあげた方が良いと思ってライスと相談した結果、あの宝塚記念を最後に現役を引退する事になった。
勿論、チームリーダーとしての役割は卒業するまで続けるという事で話はしていた。会見でそれを発表した時はフラッシュが凄かったが、もう1つ発表をした。それは………
八幡『ライスシャワーの現役引退するにあたって、私自身も決めていた事があります。私が率いているチーム・カペラの現メンバー全員がトゥインクルシリーズ並びにドリームトロフィーシリーズの引退、もしくはトレセン学園の卒業したと同時に、私比企谷八幡はトレーナーを退職する事を宣言致します。』
これを言った後は同僚や理事長、用務員さん達、スタッフの皆さんからもめちゃめちゃ止められたもんだ。けど俺が懸念していたのはそこじゃない、俺をこの世界に導いてくれた先生の気持ちだ。
八幡『………すみません先生、相談も無しにあんな事を言ってしまって。ですが『皆まで言わなくていい。』………先生。』
タリアト『この世界に引き摺ってきたのは私だ。つまりお前にはこの世界しかないと道を狭めた張本人でもある。お前の人生はお前だけのものだというのに、私がトレーナーの道を強制的に与えてしまった………済まない八幡。』
八幡『謝らないでください先生。俺はトレーナーになった事を後悔していません。ただ……怪我をしたウマ娘を見るのは余りにも辛過ぎる。』
タリアト『……お前にはある意味向いた職業だが、ある意味では向かない職業だったな。お前は非情になれない、美徳ではあるが欠点でもある。だが、お前がトレーナーを辞めたからといって関わりが無くなるわけでは無い。お前が私の弟子である事は私の誇りだ。これからはお前の人生だ、好きなようにやると良い。まぁ、孫弟子が見られないのは残念だがな。』
そう言って俺のトレーナー退職を許す……というわけでもないが、認めてくれた。そんで今はというと、ライスの実家近くにライス自身の家を建てた。何でかは分からんが俺も一緒に住んでほしいって要望があったんだ。いやね?言ったよ?確かに『万が一歩けなくなったなら俺がライスの脚になる。』くらいの事は過去に言ったけど!一緒に住むまで発展するとは思わなかった。しかもご両親も了承……というか快諾という感じで。というわけで俺とライスはこの一軒家で2人で暮らしているってわけだ。
因みにライスは絵本作家になった。さっき言った来栖というのはライスのペンネームだ。読めない人だったら
スピード『君の次の就職先の事で相談に乗れると思ってね、どうだろう?我が屋敷の専属シェフになるつもりは無いかな?君の腕前は娘から孫娘までよく知っている。今でもあのレシピは重宝しているくらいだ。シンボリ家専属料理長の席を用意する。他にも住み込みとして屋敷内の部屋を1つ貸し与えたいと思っている。食事以外の時間は自由に過ごしてもらって構わない。君の料理の腕前を存分に振るってもらいたい。』
アサマ『孫娘達がこれまで大変お世話になりました。そこで次のご就職先なのですが、是非とも我がメジロ家にお仕えしていただきたくお電話をさせていただきました。実のところ、アルダンとラモーヌが寂しそうにしておりましてね。お恥ずかしい話ですが、元担当トレーナーである比企谷さんのお力をお借りしたいのです。条件でしたら何なりと申して下さい。可能な範囲でお受け致します。』
………という内容だった。あんま言いたくないけど、トレーナー退職後のセカンドキャリアの超優遇さにその時はドン引きした。何、専属料理長って?屋敷内の部屋を貸し与えるって?条件だったら何でも言ってください?ヤバいでしょ、俺1人の為にURA副会長と現当主がすげぇ必死に動いてるんですが?
最終結論として俺が選んだのは……週2〜3回のアルバイト形式という形で手を打ってもらった。確かに就職先は探していたけど、そんなに生活出来ない程困窮していたってわけでもないからな。お金しっかり貰えるのなら幾らでも構わないとも言って住み込みも断った。なので今はシンボリ家の料理スタッフとスタッフ兼メジロ家のスタッフだ。俺が屋敷に行くと必ず出迎えられるんだよな、元チームメンバーの3人に。
そんな生活が続いて、今はそれなりに満足している。トレセン学園からは偶にトレーニングの事で相談の電話やLANEが来る事もあるが、頑張れという意味合いも込めて丁寧に対応しているつもりだ。
八幡「次の絵本、どんな感じだ?」
ライス「えへへ、また前と同じ感じ……///」
八幡「おいおい、また俺とお前がモチーフなのか?嫌とは言わないが、他にもネタ無いのか?それこそお母様とお父様の馴れ初めとかさ。」
ライス「でも、それって絵本に出来る?」
八幡「………出来ないな。」
ライス「だよね。だからライスとお兄様のお話がちょうど良く収まるんだ。」
八幡「そうか……それで?もうタイトルは決めてあるのか?」
ライス「決めてあるよ。絵本には向かないタイトルかもしれないんだけどね。」
八幡「どんなだ?」
ライス「『青いバラを咲かせる為に』だよっ♪」ニコッ
はい、というわけで【ライスシャワー編 〜青いバラを咲かせる為に〜】はこれにて終了となります!!
計260話となりました!前回、前々回よりも約100話くらい多くなりました……まぁライスに至っては3年間+αだったので致し方無し?いや、ライス愛が溢れてしまったからでしょう。うん、きっとそうだ。それしかないっ!
前回と同様の形を取るなら閑話を挟んでからまた次のウマ娘との物語を書いていくところですが、ウマ娘はもういいかなと思っている自分もいます。(別に書きたくないわけではありませんからね?)かと言って書く内容が決まっているのかと言われるとそうでもないのが現状です。
なのでもう暫くはウマ娘で活動を続けて行きます!
・【比企谷八幡、今日もダンジョンに潜る】
(簡単に言えば、現代ダンジョン攻略みたいな感じです。ローファンタジーみたいな?)
・【落ちこぼれから成り上がるのは間違っていない】
(落ちこぼれな八幡が徐々に成り上がっていくストーリーです。)
・【オラリオの女性は腐り目と良い関係になりたい。】
(ベルではなく八幡とオラリオの正規ヒロイン以外の女性での絡みを考えました。戦闘は一切無し……を考えています。)
とりあえず自分で考えているのはこんな感じですかねぇ〜……前回のアンケート同様、630話に貼っておきますので、よろしければ投票よろしくお願いします。
最後にライスシャワー編を最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!
次は何にしましょう、
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① ダンジョンに潜る
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② 落ちこぼれから成り上がる
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③ オラリオの女性と仲良く
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④ ウマ娘を書き続ける