先輩2side
先輩2「そうか………もう来月なんだな。」
八幡「えぇ、やっとウチのチーム全員が卒業です。」
先輩2「もうお前のアドバイスが聞けなくなるのは寂しいな、困った時の頼みの綱だったのによ。」
八幡「俺が居なくなっても大丈夫ですよ。それに急成長中じゃないですか、2年前にチームを結成して今ではもうカンパニー以外でGⅠを獲ってますし、今年も期待しているんでしょう?」
先輩2「あぁ、ドンには期待してる。それにカンパニーとマイディーが今年入って来る知り合いの新入生にもうチームに入らないかって声を掛けてるんだ。俺はもういいって言ってるのに、全然止めてくれないんだよな……ははは。」
八幡「けどその子も入れるんでしょう?」
先輩2「走りを見て決める。俺もトレーナーだからな、誰彼構わずってわけにはいかないしな。でも、2人の紹介って事なら入れてやりたいとは思ってる。」
八幡「その2人の知り合いって事なら実力は確かだと思いますよ?だってその1人目がジュニアでGⅠ獲ったじゃないですか、きっと大丈夫ですよ。」
先輩2「そうだと良いな。」
カンパニー「あっ!此処に居たんですねトレーナーさん。あっ、比企谷トレーナーもどうも。」
八幡「よぅカンパニー。」
カンパニー「トレーナーさん、比企谷トレーナーと一体何のお話を?」
先輩2「大した話じゃない。次に来るお前達の知り合いはどんな子なのかって話をしてたところだ。」
カンパニー「ムーちゃんもジュッピーも良い子です。きっと良い走りをしてくれる筈ですので。」
八幡「お前がそう言うなら大丈夫そうだな。それじゃあ先輩2、俺はこの辺で。」
先輩2「あぁ、またな。」
カンパニーの引退宣言から3年が経った……俺は結果的にトレーナーを続けている。文字通りカンパニーはレースで走る事を辞めてしまったが、それでもチームのリーダーとして後輩達を纏めている。今でも後輩達の併走相手をよくしてくれているから助かっているし、良い目標にもなってくれている。俺のチームはカンパニーとマイディーが紹介してくれた子達で結成されているチームで、殆どが身内みたいなもんだ。なのでチームとしての結束力はかなり高いと思っている。
そんで比企谷のチームもリーダーのライスシャワーが今年で卒業なので、チームも解散してトレーナーを辞職する事になっている。すげぇ勿体ないって思うけど、これも本人が決めた事なら外野がとやかく言うのは野暮だよな。短いトレーナー人生だったと思うが、内容濃いよなぁ……だって9年の間で幾つGⅠ獲ったんだ?長距離なら間違いなく国内のGⅠレース総ナメしたんじゃないか?中距離のレースもトリプルティアラを除いたら殆ど全部獲ってると思うし。
先輩2sideout
ーーーーーー
カンパニー「比企谷トレーナーの事を考えていたんですか?」
先輩2「ん?あぁ、まぁな。勿体ねぇな〜って思ってよ、比企谷みたいなトレーナーなんて探しても見つからねぇくらい超優秀な奴なのに辞めちまうんだからよ……」
カンパニー「此処にも居るじゃないですか、超優秀なトレーナーが。」
先輩2「それって俺の事か?冗談でも笑えないぞ、俺が優秀だなんて。数年前にやっと一人前に戻れたってところなんだからよ。」
先輩2(そうだ、俺は新人の頃に挫折してから成長してない……けど比企谷のおかげで数年ぶりに成長が出来たんだ。マイディーの為にもこの成長は絶対に無駄にしない、そう決めたんだ。)
先輩2「なぁカンパニー、ちょっとした疑問なんだけどよ?お前達の知り合いって後どのくらい居るんだ?今はお前とドンとマックスの3人だけど、さっきのムーンとジュピタを合わせてもまだ居るのか?」
カンパニー「居ますよ、たくさん。私達の親が勤めている会社があるんですけど、そこって子供達も自由に行き来出来る施設があるんです。なので同年代の子達とかよく集まるんです。私とマイディーちゃんもその1人でその会社の施設で出会って仲良くなったんです。だからトレーナーさんが想像しているよりも、もっとたくさんのウマ娘達が居ますよ。なのでまだまだ紹介出来ますからね。」
先輩2「………やれやれ、これじゃ当分トレーナーを辞められそうにもないな。」
カンパニー「はい、辞めさせません!」
先輩2「カンパニー、俺はトレーナーとしてまだまだ未熟者で半端者だ。そんな奴が担当トレーナーでも着いて来てくれるか?」
カンパニー「勿論です!トレーナーさんにはマイディーちゃんの分も頑張ってもらわないと困ります。」
先輩2「……そうだな。よし、じゃあトレーニングに行くか。もう2人も集まってるのか?」
カンパニー「既に準備出来てますよ。」
先輩2「マジか、それなら早く行かないとな。」
カンパニー「はいっ!」
その後、先輩2が率いるチームは数年間連続で重賞・GⅠを獲る程の実績を積み、海外(ドバイ・香港)でも勝利を挙げた。その功績もあってトレセン学園内でも有数の実力派チームとして名を残すのは未来の話である。
以上、先輩2の後日談でした!!