八幡side
あの2人が朝飯を食べに来てから3日後の朝。流石に悪いと思ったのか、神社で会う事があっても朝食がうんたらかんたらとは言わなかった。だから俺も避けたりとかはせずにこれまで通りに走っては途中まで一緒のルートで走るの3日間を繰り返していた。だから今日も普通にいつものルートを走っている。もうすぐ神社に着くんだが、そこには………ほら、居た。
ダイヤ「あっ、トレーナーさ~ん!」
キタサン「おはようございます!」
八幡「ふぅ……今日も待ってたのか?」
ダイヤ「だってこれがもうお決まりになってるじゃないですか。」
八幡「待たずに先に帰っても良いのによ、キタサンは日課みたいだがサトノは違うんだろ?キタサンに起こされてるってとこじゃないか?」
キタサン「どうして分かるんですか!?」
八幡「早起きあんまし得意じゃなさそうだから。」
ダイヤ「むぅ~……私だって1人で起きられます!」
キタサン「じゃあ今度、あたしの目覚まし無しで起きてみよっか!」
ダイヤ「が、頑張ってみる…っ!」
……キタサンの目覚ましって何?
ダイヤ「んんっ!それでですねトレーナーさん、そろそろトレーナーさんの朝ご飯が食べたくなってきちゃいました。なので、また調理してはくれないでしょうか?」
八幡「……あんまり他チームの担当の世話は焼きたくないんだがな。」
キタサン「そこを何とかお願いします!」
八幡「お前等、さては寮出てくる前に打ち合わせでもして来ただろ?」
キタサン「な、なな何の事ですかぁ~?」ヒュ-ヒュ-
ダイヤ「サッパリ分かりませんね~。」フイッ
あくまでも白を切るって事か。まぁいい、それなら「やっと尻尾を掴んだわよ!」………は?
クラウン「この3日間、大変だったけど漸く証拠を掴んだわよ!こういう事だったのね。」
キタサン・ダイヤ「クラさん(ちゃん)っ!?)」
八幡「知り合いか?」
キタサン「私達と同じクラスの子でクラさん、サトノクラウンっていう子なんです。香港からの帰国子女でトレセン学園に入学する前までは香港に居たんです。」
八幡「ふぅ~ん……で、その子がお前達2人に何か言ってるようだが?」
クラウン「数日前、キタサンが朝食に来なかったと思えばその次の日にはダイヤまで来なかった……これは何かあると思って後をつけてたのよ。そしたらまさか【天眼】トレーナーに朝食をご馳走になってたなんてね……」
キタサン「バ、バレちゃった……」
ダイヤ「やっちゃったねキタちゃん。」
キタサン「あたしだけのせいにしないでよダイヤちゃん!」
クラウン「というわけで【天眼】トレーナー!あたしにも
えぇ………何か急に矛先が俺に変わったんだが?
八幡「因みに聞くけど、それって絶対?」
クラウン「だって2人だけ美味しい思いをしてズルいもの。それに2人が示し合わせて内緒にしていたいのも少しだけムカッとしたのも事実よ。」
八幡「おい、完全に俺とばっちりじゃねぇかよ。文句なら2人に言ってくれよ……俺はただ作っただけだぞ?」
クラウン「作った時点で
おいおいマジかよ……
八幡「サトノ……いや、この場合はダイヤか。何とかしてくれ。」
ダイヤ「トレーナーさん、3人前お願いします!トレーナーさんなら出来ます!」
八幡「何しれっとそっち側に行ってんだよ、止めろよソイツを。」
ダイヤ「だって皆で食べた方が美味しいじゃないですか♪」
八幡「………後で食費請求してやるからな。」
ダイヤ「まぁ!でしたら後で家の者を呼びますね!」
真に受けんな、冗談だから。
ーーー八幡宅ーーー
八幡「………手、抜いてもいい?」
クラウン「抜いたら許さないわ。」
八幡「はいはい……まっ、無難な料理にするか。」
……そういえば食パンを多く貰っていたな。なら今日は食パンを使った料理にするか。
ーーー数分後ーーー
八幡「ほい、第一陣出来上がったぞ~。」
クラウン「あら、これって
八幡「香港でフレンチトーストはそう呼ぶんだな……それとこれはホットサンドだ。中身は……俺も分からん。適当に取って食べろ。」
キタサン「何ですかそれっ!?」
八幡「大丈夫だ、食えない物やゲテモノは入れてない。変なのも混ぜてないから。」
因みに入れたのはチーズをベースに丸ハム、卵、千切りキャベツ、ツナ、明太マヨ、コンビーフってところだ。俺もどれがどれか分からない。
ダイヤ「それとこれはコーンスープですね。」
キタサン「今日のも美味しそうですね!それじゃあ……」
キ・ダ・ク『いただきま~す!』
八幡「やってくれ。」
クラウン「あんっ……んっ!?おいひぃ!」
ダイヤ「ホント!これは……卵とチーズ!」
キタサン「あたしのは明太マヨとチーズだよっ!」
八幡「とりあえずそこにあるのは全部食っていいぞ~、まだ作ってるから。」
クラウン「
ーーー数十分後ーーー
キタサン「くあぁ~食べた食べたぁ~!」
クラウン「えぇ、あたしもうおなか一杯。もう食べられないわ。」
八幡「お粗末さん。」
キタサン「トレーナーさんって色んな料理が作れるんですね!凄いですっ!」
八幡「一応仕込まれたからな、このくらいは出来る。」
「比企谷八幡様。」
八幡「っ!?え、どちら様ですか?」
「申し遅れました、私サトノ家の者でございます。本日はダイヤお嬢様から食費の件でお邪魔させていただきました。」
八幡「………あっ。」
「先日の分と本日の分を合わせまして………このくらいでいかがでしょうか?」
八幡「……いや、普通にあの食材は貰い物が殆どだったので。それと多過ぎます。」
「ダイヤお嬢様とクラウンお嬢様がお世話になりましたので、このくらいはさせていただきたいのです。」
八幡「………ではこれだけ受け取ります。流石にこの額全部は多過ぎますので受け取れません。それに食費だけならこれだけで充分です。」
何で食費だけで10万円も受け取らなきゃならないんだって思うよ。やっぱ金持ちの金銭感覚ってバグってるな。
っていうかこの人普通に不法侵入………
予想してたかもしれませんが、今日はサトノクラウンさんに出て来てもらいました!
ーーーおまけーーー
ヒシアマ「何だい、クラウンは寝坊かい?見当たんないけど、知ってる子は居るかい?」
シュヴァル「えっと、最近は……朝のランニングに、行ってます。」
ヒシアマ「ふぅん……時間を忘れるまで走ってるとなれば、流石にヒシアマ姐さんも黙ってられないねぇ?」
シュヴァル(でもクラウンさん、何しに行ってるんだろう……)
ヒシアマ「しょうがないからおにぎりくらいは作ってやるか!シュヴァル、学園で会ったら渡しといてくれるかい?」
シュヴァル「え……ぼ、僕が、ですか?」
ヒシアマ「アンタ同じクラスだろ?頼んだよ。」
シュヴァル「……は、はい。」
シュヴァル(ど、どうしよう……頼まれちゃった……)