比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

646 / 1582
アニメ3期記念! 【音楽を愛する芸術家】

 

 

八幡side

 

 

とある日の日曜日。俺はトレセン学園の一室にてダンスの練習をしている。トレーニングのコーチングがトレーナーの主な業務だと思われがちだが、レース後にあるウイニングライブや歌も歴としたトレーナー業務の一環だ。ウチの殆どがGⅠを勝利している上に上位を確保しているから、ウイニングライブでセンターもしくはそのサイドポジションに着く事が多い。よって俺もその位置のダンスを身に付けなければ教える事も出来ない、中々に難しい役割の1つと言っても過言ではない。

 

 

八幡「はぁ……はぁ……やっぱ踊んのは難しいな。」

 

ファル子「そんな事無いよ、トレーナーさんやっぱり筋が良いよ!前に言った事も出来るようになってるし、足運びもスムーズだったよ!」

 

八幡「ありがとうな。まぁでもこれが当たり前に出来るようにならないと、俺が他の奴に教えるなんて無理な話だからな。悪いがもう少しだけ付き合ってくれるか?」

 

ファル子「良いよ良いよ!ファル子でよければ何度でも見てあげるから!」

 

 

ありがたい事に俺がこの中央トレセンに配属した時から、ファル子ことスマートファルコンにはよくダンスを見てもらっている。ダンスに関する造詣が深いから俺もかなり助かっているし、アドバイスも的確だ。

 

 

ーーーダンス後ーーー

 

 

八幡「悪いな、今日も付き合わせて。」

 

ファル子「気にしないでよ。トレーナーさん熱心だからファル子も応援したくなっちゃうし、チーム・ポラリスのアローさんにも色々教えてもらってるからおあいこだよ。」

 

八幡「アローから?何を教わってるんだ?」

 

ファル子「ダートの走り方!だってアローさんってあの【ビッグレッド】の2人に鍛えてもらった、この学園で唯一のウマ娘なんでしょ?そんな人から走りを教えてもらえるんだもん、このくらいはお返ししなきゃ!」

 

 

確かにそうだな。アローはデビュー前から先生とプロフェッサーが直々に走りを叩き込んで、デビュー戦ではヤバい走りを披露した事で今もダート界隈では有名な話だしな。

 

 

ファル子「トレーナーさんはこの後どうするの?」

 

八幡「この後か……特に予定は【♪〜♪〜】ん?」

 

ファル子「?」

 

 

突然ヴァイオリンの音色が聞こえた。その方向に目をやると立ちながらヴァイオリンを弾いている1人のウマ娘が居た。ていうか何でこんな所でヴァイオリン?

 

 

???「春最後のマイル戦で魅せてもらったよ、稲妻の序曲(オーバーチュア)!あの走りには痺れたよ(ミ センスィヴォ インセンスィビレ)、まさに稲妻(フゥルミネ)だったよモーリス!」

 

八幡「………なんて?」

 

ファル子「さ、さぁ?」

 

???「貴方がかの有名な【天眼(キャロベジェンテ)】!!私はサウンズオブアースさっ!!」

 

八幡「あぁ、そうですか……比企谷八幡だ。(またとんでもなく濃いキャラだな。オグリとかギムレットとかとタメ張れるんじゃね?)」

 

アース「数多のウマ娘達を従え勝利(ヴィットーリア)を重ね、ウイニングライブでも激しく美しい円舞曲(ダンツァ)!あぁ……何とも甘美な瞬間。」

 

八幡「………理解出来たか?」

 

ファル子「ファル子にはちょっと難し過ぎるかなぁ……全く理解出来ないかな。」

 

 

要所要所は何となく理解出来るが、それでも何となくだ。けど多分モーリスの安田記念の事を言ってるんだと思う。

 

 

南坂「此処に居たんですかアースさん、全く……トレーニングの時間ですよ。」

 

八幡「南坂さん……」

 

アース「やれやれ、此処からが良い調和(ハーモニー)だったというのに。それではまた会える日を楽しみにしているよ、【天眼(キャロベジェンテ)】!さらば(アッディーオ)!!」

 

南坂「はぁ……すみません比企谷君、スマートファルコンさん。ウチのメンバーが迷惑をかけました。」

 

八幡「いえ、迷惑という程では……中々、というよりもかなり個性的なウマ娘だと思いましたけど。」

 

南坂「僕のチームメンバーは何故かそういう子が集まりやすいみたいですね……」

 

八幡「………なんか集めるのが大変そうですね。」

 

南坂「えぇ……ターボさんの次はアースさんだと思うと、少しだけ気が重くなります。」

 

 

南坂さん……心中お察しします。

 

 

南坂「ですが実力のあるウマ娘である事なのは確かなので、トゥインクルシリーズで活躍させていきたいですね。2着が続いているので、何とか勝たせてあげたいです。」

 

八幡「ウチのモーリスと同期みたいですので、ぶつかる時はお手柔らかに。」

 

南坂「はい、では僕はトレーニングがあるので失礼します。」

 

八幡「……悪かったな、ほったらかしにして。」

 

ファル子「ううん、大丈夫。でも、何の話をしてたのか忘れちゃった!」

 

八幡「だな。まっ、とりあえず歩きながら何処行こうとしてたのか思い出すか。」

 

ファル子「学園に向かってるのは確かだもんね〜。」

 

 

今日は休みだからなぁ〜……予定何も無いからこの後どうしよ?トレーナー室に篭ってもメニュー作りで終わりそうだし………飯食ったら普通に帰るか。

 

 

 




ルビ振るの大変でしたけど、今日はサウンズオブアースさんに出て来てもらいました!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。