比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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もし、八幡が学園の生徒だったら? 1

 

 

八幡side

 

 

はぁ……今日も始まってしまったか、長い長い1日が。今日も今日とて朝から昼の3時まで授業漬けの1日が始まってしまうのかぁ………レポート面倒なんだよなぁ。

 

 

フジ「おやおや?随分と眠そうだね八幡君、寝不足かい?」

 

八幡「トレーナー科はいつも寝不足なんだよ。毎日毎日レポートだのメニューだのと、週に1度くらいは何もない日があってもいいだろって思っちまうくらいだよ。」

 

フジ「あはは、それは大変だ。私で力になれる事があれば喜んで協力するよ?未来のトレーナーさん?」

 

八幡「レース科は楽そうで何よりだよ、替わりたいくらいだ。」

 

 

俺は東京の府中にある【日本ウマ娘トレーニングセンター学園】、通称トレセン学園に通っている学生の1人の比企谷八幡だ。この学園ではレースに出て他のライバル達と競い合うレース科、トレーナーになる為の知識を学ぶトレーナー科、ウマ娘達の備品や道具を管理する整備科の専門を学ぶ育成機関だ。

 

俺はそこの生徒で高等部2年なのだが、まぁ居づらいったらない。何せこの学園の殆どがウマ娘で男子生徒なんて1割にも満たない。そんな所に何で俺が在学しているのかと言うと………簡単に言うと手違いによるものだ。けど理事長に何故か気に入られてこの学園で生活する事1年が経って今は2年生というわけだ。因みに目の前に居る宝塚美人はフジキセキ、この栗東寮の寮長をしていて俺と同じ2年生だ。

 

不思議な話だが、この学園の寮では男女共同で生活している。勿論、区分けはされている。されてなかったら無法地帯もいいとこだ。でも男子生徒が役立つ事なんて殆ど無い、だってウマ娘の力に普通の人が敵うわけねぇじゃん。

 

 

エアグルーヴ「貴様に我々と同じような耳と尻尾が生えたと思うだけで虫唾が走る、変な妄言はやめろ。」

 

八幡「何だよ、少しくらい冗談言ってもいいだろ。」

 

エアグルーヴ「貴様の冗談など笑えもせん、寒気すら覚える。」

 

八幡「ひっでぇ……」

 

 

この氷みたいに俺の冗談を切り捨てた女子はエアグルーヴ、トレセン学園の副会長を務めていて、俺と同じ高等部2年のウマ娘でレース科を専攻している。自他共に厳しく、特に俺達男子には容赦が無い。

 

 

フジ「君はまたそんな事を言って……気にしなくていいよ八幡君。彼女はトレーナー科のレポートが学内に発表される度に君のを真っ先に探すくらいは君に目をかけているんだからね。勿論私も見に行ったよ。」

 

エアグルーヴ「なっ!?べ、別に気にかけてなどいないっ!コイツがどんな内容を書いたのか気になっていただけだっ!他意など無いっ!!」

 

八幡「……まぁ別にどうでもいいけど。てかレース科の連中なら当然じゃね?まだ勉強中とはいえ、トレーニングメニューを見られるわけなんだからよ。」

 

フジ「あはは……これは気付くのに時間がかかりそうだね。」

 

エアグルーヴ「……たわけがっ。」

 

八幡「……何で俺バカにされてんの?」

 

 

こんな感じで俺の朝は始まる。これは前からの疑問なのだが、何でこの2人は俺に構うんだろうか?

 

 

ーーー数時間後・授業ーーー

 

 

授業でも変わった事はしない。トレーナーになる為の知識や技術、専門的な事を学んでいく。ウマ娘はまだ解明されていない事が多いから確証の持てない事は授業で習わないが、立証済の事は早い段階で習っている。俺が専攻しているトレーナー科は男子が多く女子は少ない。けど倍率はすんげぇらしい。何故かって?そんなの決まってんだろ、男なら誰しもが夢見るハーレムってヤツじゃね?俺は知らんけど。だって裏口入学みたいなもんだし。

 

だが俺はそんなトレーナー科の中でも悪目立ちしてしまっている、その理由は………

 

 

「今回のレポートの順位だが、前回同様で比企谷が1位だ。2位に桐生院、3位が〇〇〇だ。」

 

葵「また比企谷君が1位ですか、今回は自信があったんですけど……やっぱり比企谷君は凄いですね。」

 

八幡「何でまた俺が1位なんだよ……」

 

 

この女子は桐生院葵。名トレーナーを何人も輩出している名門の生まれでこの学園にも主席で合格しているエリート中のエリートだ。

 

そんな奴に俺は成績で勝ってしまっているからだ。だから周囲の反感を少なからず買っているという事になる。別に気にはならないから何とも思ってはいない。やる事やってるだけだし。

 

 

葵「はぁ、いつになったら比企谷君を抜かせるんでしょうか?」

 

八幡「………」

 

 

ーーー昼休み・カフェテリアーーー

 

 

八幡「やっと昼休みか、けど午後からは実習なんだよなぁ……」

 

 

午前授業が終わって昼食時間に入ったが、さっきの事もあって俺の周りには誰も居ない。別に俺は1人でも全然構わないし、苦でもない。というわけだからこれからも俺は1人でも別に「お、お兄様……一緒に食べてもいい?」よしさっきの言葉全部撤回だ。俺の数少ない癒しがやって来た。

 

 

八幡「勿論良いぞ、ライス。」

 

ライス「本当?ありがとうお兄様。」

 

 

青いバラを付けた帽子を右耳に被っているこの子はライスシャワー。高等部1年の生徒で俺の後輩だ。いつからか忘れたが俺の事をお兄様と呼んで慕ってくれている。俺にも優しくしてくれる良い子だ。

 

 

八幡「今日もたくさんあるな。たくさん食べるのは良い事だ。」

 

ライス「えへへ……ありがとう。お兄様も足りなかったら言ってね?ライスの分けてあげる。」

 

八幡「ありがとな、お前は本当に良い子だな。」

 

ライス「も、もぉ〜お兄様、何回も同じ事を言わないでよぉ~。」ピョコピョコ

 

 

しょうがないだろ?俺の数少ない本心なんだからよ。

 

 

 




もし、八幡がトレセン学園に入学していたらというIFを作ってみました。

後、2〜3話書くつもりです。
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