八幡side
八幡「………」
ルドルフ「………」
シービーT「済まん比企谷、本当に………」
シービー「八幡八幡~、あたし2冠獲ったよ♪褒めて褒めて~♪」ギュ∼!
……どうも、ただいま担当ウマ娘と先輩トレーナーの前で先輩トレーナーが担当しているシービーに抱き着かれている比企谷八幡です。この子、今この状況を理解しているのだろうか?っていうか何で俺の所に来た?2冠を獲った事は素直に凄い、おめでとうと賛辞を贈る。でもさ、何で担当トレーナーほったらかして俺の所に来ちまったの?普通そっちだよね?あんま言う事でもないけど、俺ってトレーナーって事を除けば他人なわけよ。その他人にどうしてこんな事が出来ちゃうんだ?
八幡「シービー、ハグする相手は他に居ると思うんだけど?」
シービー「え?ルドルフと?」
八幡「違ぇよ、お前の担当トレーナーとだろっ!」
シービー「ん~あたしも考えたんだけどね、トレーナーにやっても多分衝撃に耐えられずに倒れちゃうって思ったんだ。だから八幡にしたんだよね。それに八幡なら受け止めてくれそうだしっ!」
シービーT「それって俺がひ弱に見えるって事なのか?」
シービー「まぁそんなところ。」
シービーT「比企谷、どうやったらお前みたいになれるんだ?」
八幡「そう言われましても……」
ルドルフ「それよりもシービー、早く私のトレーナーから離れてほしいのだが?」
シービー「あぁごめんごめん。それよりもさ八幡、八幡ってもしかしてマッチョ?」
八幡「……何だよ急に?」
シービー「いやね?八幡の腕に抱き着く時あるじゃん?その時思うんだよね、『おっ、中々良い筋肉してるなぁ~。』って。」
八幡「別に鍛えてるわけじゃないが、トレーニングはしてるぞ。新しいメニューを思いついた時とかは自分を実験台にしてるしな。やってく内に自然と身に付いた筋肉と習慣みたいな感じだな。」
ルドルフ「そうなのか……因みにそのトレーニングはもう使われていたりしているのかい?」
八幡「いいや、まだだ。デビュー戦を終えてからを予定してる。」
今はまだその時じゃない。無駄にはならないが、早くやり過ぎて後が伸びなくなるって事もあり得るからな。
八幡「それよりも、今日は何で此処に?」
シービーT「シービーが行くって聞かなかったんだよ……ダービーの後で疲れてるから休養にしてたのに。トロフィーを俺に預けたのはこういう事だったのかって思ったよ。」
ルドルフ「まさかトレーナーを荷物に使うとは……」
シービー「トレーナーなら絶対に部室に置いておくだろうなって分かってたから。」
八幡「しかし、これで益々気が抜けなくなったんじゃありませんか?自由でちゃらんぽらんな担当はともかく、トレーナーは気が気じゃないですもんね。」
シービーT「あぁ、本当だよ。もしこれで菊花賞を逃してみろ、俺は逃げ出す。」
八幡「そんな気持ちになるでしょうね。」
シービー「ねぇ八幡、ちゃらんぽらんってあたしの事?」
八幡「お前以外にちゃらんぽらんは此処に居ない。それにそう呼ばれても仕方ないだろ?トレーナーにトロフィー預けた翌日に他のトレーナーの所に行って褒めてもらおうとする奴をちゃらんぽらんと呼んで何が悪い?」
シービー「わ~酷いっ!トレーナーも何か言ってよ!」
シービーT「済まんシービー、正直に言うと俺も比企谷と同じ気持ちだ。ちゃらんぽらんはあんまり思ってなかったけど。」
シービー、お前の味方は多分この中には居ないぞ。
ーーー数十分後ーーー
八幡「やれやれ、やっと行ったか……シービーの奴、最後までごねりやがって。」
ルドルフ「しかしいつの間にあんなに仲良くなったんだい?」
八幡「バカ言え、勝手に懐かれたんだよ。俺は何もしてねぇっつの。」
ルドルフ「そういう事にしておこう。時に比企谷君、一応相談なのだが、私がもしダービーを制した時にシービーと同じ事をしても君は受け止めてくれるのかな?」
八幡「嬉しさよりも驚きが勝りそうな状況になりそうだが、お前の好きにしたら良いんじゃね?感情を抑えろなんて言うつもりも無いし、やらせるつもりも無い。」
ルドルフ「ではデビュー戦ではどうかな?」
八幡「それは調子乗り過ぎだ。」
ルドルフ「ははは、やるつもりは無いから安心してくれ。」
八幡「そうかよ……それよりもお前、生徒会は大丈夫なのか?」
ルドルフ「今日はそれ程多くの書類は無かったからすぐに済んだよ。故に少し時間が空いてしまってね、君に会いに行こうと思ったら先にシービーが居たというわけさ。」
アイツ、ホント遠慮無しに此処に来るから参るよなぁ……自分の部室に帰れって言ってんのに「居心地良いから。」とか「八幡居るから此処に居たい。」とか言ってのらりくらり交わされるんだよな。今のところ仕事の邪魔はされてないから怒るに怒れないってのが現状だ。ルドルフに頼んでもあんまり効果無かったし。
八幡「聞いても仕方ないけどよ、俺アイツに好かれるような事って何かしたっけ?」
ルドルフ「君が分からないのであれば私にも分からないよ。」
八幡「本当に嫌がる事はしないから本気で追い出す事も出来ないからなぁ……1回だけ摘まみ出してみるか?」
ルドルフ「寧ろ逆効果ではないか?」
八幡「………だよなぁ。」
結論、現状維持のまま様子を見ましょう。
シービー、今回で本当に大型犬っぽくなってしまったような……
吉報!
日本の3歳馬、オオバンブルマイが豪州、つまりオーストラリアで行われたGⅠレース【ザ・ゴールデンイーグル】で勝利しました!!武豊騎手が怪我の都合で乗れなかったのは残念ですが、代替鞍乗のJ・パー騎手は見事な騎乗でした!しかも賞金5億円と正に大盤振る舞いな結果となりましたっ!!明日のBCも日本勢には頑張ってほしいですね!