比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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次走のあれこれ

 

 

八幡side

 

 

八幡「………こんなにも大々的に出されると、シニアクラスのウマ娘やトレーナー達に申しわけ無く思えてくるな。」

 

 

朝早く俺が目を通しているのは新聞なのだが、その内容は先日行ったサウジアラビアRCの事だった。ルドルフが出走した翌日にこの記事が出されたのだが、内容が『実力は既にシニアクラス!!』『この世代で1人だけ頭が1つも2つも抜けている。』っという高評価がついてしまってる。ルドルフは既にこの世代のトップ扱いされている上に、この内容だ。これで惨めなレースが出来なくなってしまった、元々するつもりも無いが。んで、そのレースを観に行くと言っていた先生からも『素晴らしい才能だ。』と言わせる程だ。

 

だが困った事がある、ルドルフの次走だ。レース後のルドルフの様子を見たのだが、明らかに不完全燃焼というかもっと走りたいという表情を隠せていなかった。今日以上のレースをするとなると年内では12月のGⅠレースくらいしか思いつかない、1,600mの阪神JFと朝日杯FS。2,000mのホープフルS、この3つだけだ。11月にもあるにはあるが、流石にローテーション的にも間隔的にも短過ぎる。だから出られるとすればこの3つになる。

 

 

八幡「けど、もしこのどれかのレースでルドルフがまた無双したら、クラシックでは間違い無く本命扱いされるだろうな。サウジのレース結果が結果だしなぁ……」

 

 

そう、デビュー戦と同じで大差勝ちで優勝したのだ。走る前から言っていたのだ、『今日は前を行く者達を捲って行くつもりだ。』って。ホントにその通りで、4コーナー曲がり切る前に全員抜いてそのまま大差でゴールイン。俺が育てておいてアレなんだが、何なのアイツ?

 

 

ーーートレセン学園・校門前ーーー

 

 

「ねぇこの前の会長の走り見たっ!?」

 

「見ないわけ無いじゃん、東京で走ったんだから!」

 

「凄かったよね~直線に入る前に皆抜かしてそのまま1着でゴールしちゃうんだもん!」

 

「痺れたよね~!」

 

 

……皮肉にも日曜に行われたメインレースの毎日王冠の話題はかなり少ない。それだけルドルフのレースのインパクトが強烈だったって証拠にもなる。

 

 

八幡「はぁ……次、どうしよう。」

 

ルドルフ「浮かない顔だな比企谷君、何かあったのかい?」

 

八幡「あぁ、絶賛お悩み中だ。お前の次走の事でな。」

 

ルドルフ「では、相談に乗ろうじゃないか。」

 

八幡「おう……」

 

 

と言っても、授業あるから短い時間だけの話し合いだから決めるのは無理だけどな。

 

 

ーーー昼休み・カフェテリアーーー

 

 

ルドルフ「やぁ比企谷君、相席よろしいかな?」

 

八幡「あぁ、どうぞ。」

 

ルドルフ「では失礼するよ。2人も来るといい。」

 

エアグルーヴ「では失礼します。」

 

ブライアン「………」

 

シービー「じゃああたしも~!」

 

テイオー「ボクもボクも~!!」

 

 

……何故だ、後半2人のせいで一気に騒がしくなったな。

 

 

ルドルフ「それで比企谷君、朝の続きだ。次のレースはどちらが良いと思っているんだい?」

 

八幡「正直、俺も迷ってる……どっちを選んだとしてもプラスになるし、変わるとすれば距離くらいだ。だからこれは適性で決める感じだな。もしくは諦めて来年まで力を蓄えるか。」

 

テイオー「もしかして次のレースの打ち合わせっ!?」

 

エアグルーヴ「よろしいのですか、こんなに堂々と話されて?他の者が聞いている可能性もあるのですよ?」

 

ルドルフ「いいさ、まだ決定ではないからね。それに比企谷君もどうするか悩んでいるようだからね。」

 

八幡「よく言う、レース終わった後にもっと走らせろみたいな顔しておいて。」

 

ルドルフ「あはは、隠せていなかったか……」

 

シービー「じゃああたしと併そ「却下だ。」しよって何でさぁ~!!いいじゃ~ぁんっ!!」

 

テイオー「全く分かってないなぁ~シービーは。カイチョーの併走はボクが「しなくていい。」もぉ~ケチィ~!!」

 

エアグルーヴ「騒がしいぞテイオー、食事中だ。」

 

八幡「とにかく、入念な打ち合わせは今日のトレーニング前にするか。もしそれでも決まらなかったらくじで決めよう。」

 

ブライアン「……そんなもので決めるのか。」

 

八幡「運に身を任せるってのも、案外バカにならないからな?」

 

 

くじの内容は出走するしないじゃなくて、レース名とトレーニング内容3つの計5つにするか。

 

 

ルドルフ「ところで比企谷君の昼食は手作りかい?類の見ない品目ばかりだったから気になっていたんだ。」

 

八幡「あぁ、さっき厨房借りて作ってた。」

 

ルドルフ「やはりそうだったか。君の作る料理はどれも食欲そそる物が多いからね、いつの間にか舌が肥えてしまったよ。」

 

ブライアン「あぁ、あの日食べた唐揚げは美味かった。」

 

エアグルーヴ「……料理の腕前もかなり良いと認めざるを得ない味だった。」

 

シービー「へぇ〜そんなに美味しいんだ?」

 

八幡「言っとくがやらんからな?」

 

ブライアン「なら交換でどうだ?」

 

八幡「……それなら構わん。」

 

シービー「じゃああたしもそれで!ねぇ八幡、食べさせて〜!」

 

エアグルーヴ「シービー先輩、はしたないですよ。」

 

シービー「八幡がいいって言ったら「言うわけないだろ、ダメだ。」むぅ〜……」

 

八幡「交換ならしてやるから。」

 

 

 




ルドルフの次はどうなるか!
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