八幡side
シービー「ね〜ぇ〜八幡〜、あたしも八幡のトレーニングしたい〜!いいでしょ〜?」
八幡「ダメだ。お前には担当ついてんだからそっちのトレーニングをしなさい。」
シービー「でもさでもさ!あたし3冠だよ?3冠ウマ娘になったんだよ?ちょっとくらい融通してくれてもいいじゃん!1つだけお願い聞いてあげるとかさ。」
八幡「とか言って、トレーニングが休みだったらウチのトレーニングに参加するつもりなんだろ?それに聞いてるぞ、年内は休養に専念するって。夏にも爪のせいでプランを練り直してんだから駄々捏ねるな。」
シービー「八幡細かいよぉ〜。」ギュ∼!!
八幡「お前が大雑把過ぎるの。後抱き着くな。」
シービー「動くカイロだにゃ〜ん♪」
八幡「はぁ………」
目指すGⅠの舞台まで1ヶ月を切っている最中、俺は今どっかのノラ娘の相手をしている。これが嫌とは言わない、ただ何日も連続して来られると流石に鬱陶しさも感じてくるのが本音だ。はぁ………これがライスだったらなぁ。いやダメだダメだ、ライスは自分からこんな事はしない。ライスに邪を教えてはダメだ、コレ絶対。
シービー「八幡、何考えてるの?」
八幡「どうやったら俺に付き纏ってるウマ娘を引っぺがせるかなって試行錯誤してんの。」
シービー「ふふふっ、どうするの?」ジィ∼
八幡「それが思いつかないからこうなってんだ。」
シービー「じゃあ一生懸命考えないとね。」
八幡「離れるって選択肢は無いのかお前には?」
シービー「だって八幡あったかいんだもん〜。ぬくぬくだからこうしてたい〜♪」
八幡「俺よりもあったかいのならそこに鎮座してんだろうが。そっちに行けよ。」
シービー「何言ってるのさ、あんなのに抱き着いたら火傷するじゃん!」
八幡「誰も抱き着けとは言ってねぇよ。」
この奔放さ、どうにかならないもんか。自由気ままっていうのがコイツにピッタリな言葉に感じるが、少しは遠慮という言葉も覚えて欲しい。
八幡「ていうかお前のトレーナーは?」
シービー「………何処だろう?」
八幡「おい、自分のトレーナーの居場所くらい少しは把握してろよ。そしたらこんな所に居る場合じゃないんじゃないのか?」
シービー「あぁそれなら大丈夫、その内此処に来ると思うから。」
八幡「お前ら打ち合わせでもしてんの?」
ーーー数十分後ーーー
コンコンコンッ
八幡「っ!どうぞ。」
シービーT「入るぞ比企谷……ってやっぱり此処に居たか。」
シービー「流石あたしのトレーナー、此処だって分かってたんだ?」
シービーT「一応一通り探して居なかったからな、比企谷の所に居るんじゃないかって思って来てみたら予想通りだったよ。悪いな比企谷、ウチの担当が。」
八幡「そう思ってるのなら早くコイツひっぺがしてください。自分から離れようとしないんですよ。疑問に思ってたから今のタイミングで聞くが、お前何で俺に構うの?俺、お前に何かしたっけ?」
シービー「ん〜……さぁ?」
八幡「さぁ?って……「でもね、八幡みたいな人だったら結構良い感じにやってけそうだなって思った事はあるよ。」………そうなのか?」
シービー「うん、そうっ♪」
シービーT「ほらシービー、比企谷の機嫌を損ねない内に早く行くぞ。休養するとは言っても人に迷惑をかけるんじゃない。」
シービー「もうちょっと〜。」
シービーT「お前なぁ………」
シービーは直感で俺と上手くやっていけそうって感じてたって事なのか?それで俺に構う頻度が多いって事だったのか。なんか納得出来るような、しっくりするような答えだ。
八幡「ほれ、お前の担当があぁ言ってんだからもう行け。あんまり困らせんじゃねぇよ。」ナデナデ
シービー「………」
八幡「ほら、腕離して行きなさい。」
シービー「………」
シービーT「………?シービー?」
シービー「……今、八幡あたしの頭撫でたよね?」
八幡「?あぁ、なんかマズかったか?」
シービー「今ね、あたしの全部の感覚を頭に全集中してるんだ。」
八幡「………?」
………あっ、離れた。
シービー「ねぇ八幡、また今度来たらさ頭撫でて?まだデータが足りないからさ。」
八幡「頭撫でるのにデータ要らないだろ。気が向いたら撫でてやるよ。」
シービー「約束だからねっ!」
「じゃあ行くわ、悪かったな比企谷。」
八幡「いえ、大変ですね。」
シービーT「退屈しないからいいけどな。お前も次のレース頑張れよ、GⅠ、朝日杯FSなんだろ?足元掬われないようにな。」
八幡「そうならないようにします。」
ーーー後日ーーー
ルドルフ「比企谷君、シービーの頭を撫でたというのは本当かい?」
八幡「……アイツから聞いたのか?」
ルドルフ「あぁ、本人から電話があってね。」
八幡「アイツ、お喋りにも程があるだろ……」
ルドルフ「君は随分と他の子に手を出すのが好きみたいだな?私では役不足かな?」
八幡「いや、そういうわけじゃないんだが……?もしかしてお前も頭撫でて欲しいとか?」
ルドルフ「気になるのは確かだ。なのでもし、私が次のレースに勝てたら頭を撫でてはくれないか?」
八幡「それは別に構わないが、いいのか?」
ルドルフ「構わないとも。寧ろ私も君にそのくらい気を許しているのだからね。」
………ルドルフの場合、ちょっと分かりづらいな。
八幡のお兄ちゃんスキル、頭ナデナデ発動ですねww