比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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パーティーにはもう行かん

 

 

八幡side

 

 

はぁ………帰りたい。

 

 

ラモーヌ「こんなところね、じゃあ行こうかしら。」

 

八幡「なぁ、付き人なんだろ?そこらのスーツでいいだろ、何でわざわざ採寸までして……」

 

ラモーヌ「これから行くのはメジロ家主催のパーティ、不恰好なまま参加なんてさせられないわ。」

 

八幡「じゃあ最初から俺要らないだろ……」

 

 

受けちまったから今更やらないとは言えないが、付き人くらいちゃんと用意してくれって思う。

 

 

ーーー会場ーーー

 

 

ラモーヌ「いい事トレーナー?あまり私の元から離れないように、あくまでも貴方は私の付き人……ウロウロされては困るから。」

 

八幡「何だよそれ、結局俺に息抜く暇ねぇだろ……これじゃあ引き受けた俺がバカみたいだ。はぁ……なんか騙された気分だ。」

 

ラモーヌ「あら、心外ね……それよりも行くわよ。」

 

 

俺はラモーヌの斜め後ろで歩いてると、扉が開いた。すると会場には既に何人ものお偉いさんが立ちながらお喋りしていた。こりゃ飯食ってる暇もねぇな。

 

 

1「おぉ、これはこれはメジロラモーヌさん!ご無沙汰しております。先程、メジロ家の御当主様とお話をしていたのですよ。貴女も来ると聞いていましたので首の伸ばして待っておりましたよ。」

 

ラモーヌ「来るのが遅れてしまって申しわけございません。臨時で今日のパーティーに参加する付き人の衣装を用意していたものですので。」

 

1「ほう……それは後ろに控えている彼ですかな?」

 

ラモーヌ「えぇ、無理を言って参加してもらいましたの。私が在籍しているトレセン学園のトレーナーをしている方ですの。」

 

2「成る程成る程、という事は彼が今後担当するウマ娘がとても楽しみになりますね。」

 

3「よければお名前を伺ってもよろしいかな?」

 

八幡「中央トレセン学園のトレーナーを務めています比企谷です。」

 

 

それからも俺達は色々な人達と話をしたり聞いたりしていた。思ったが、付き人なら壁に控えているのが普通なんじゃないのか?こういうテーブルに集まるのはセレブとかなんじゃねぇの?

 

 

八幡「……なぁラモーヌ、俺ってずっとお前の横に立ってなきゃならんのか?」

 

ラモーヌ「……そうね。大体挨拶も済んだ事だし、私もお婆様の所に行くわ。貴方も食事を楽しんでちょうだい。それから、あまり私から離れないように。」

 

八幡「目の届く所に居ろって事か……分かった、お前のテーブル席の隣のテーブルで食べる。」

 

ラモーヌ「えぇ、お願い……それじゃあ。」スタスタ

 

 

……さて、俺も食事を楽しむか。こういう所の食事ってどう楽しめば良いのか分からんけど。

 

 

ーーー数十分後ーーー

 

 

八幡「………」モグモグ

 

4「失礼、貴方は確かトレセン学園のトレーナーの比企谷さん、でしたかな?」

 

八幡「っ!はい、そうです。」

 

4「ラモーヌさんからお聞きして興味を持ちましてね、何でも新進気鋭の素晴らしいご指導をするとか。」

 

八幡「恐縮です。ですが俺……自分は当然の事をしているだけですので。ですが俺はメジロラモーヌさんのトレーニングを見ているわけではありませんので、その評価が正しいとは限りませんよ。」

 

4「ははは、ご冗談を。ラモーヌさんは貴方の事を正当に評価しているようにお話されていましたよ。他のトレーナーとは全く違う方向でトレーニングをすると。」

 

八幡「物珍しい内容だからでしょう。」

 

4「私も長くウマ娘のレースを観てはいますが、あの時間以外に心躍る瞬間というのは無くてですね。毎週楽しませてもらっているのですよ。」

 

八幡「はぁ………」

 

4「偶々レース場から帰る時に見たのですが、レースに勝ったウマ娘とトレーナーの2人が共に喜んでいる姿を見て、感銘を受けたものです。夢へと向かって直向きに努力をする姿というのは美しいものだと思わされましたよ。」

 

八幡「………」

 

4「比企谷さんも担当を持っておられるのですか?」

 

八幡「はい、1人。来年クラシッククラスになります。」

 

4「そうですか……もしレース場でお会い出来ましたら紹介してくださいね。」

 

八幡「はい、機会がございましたら。」

 

4「えぇ。」

 

 

ーーー1時間後ーーー

 

 

パーティーもお開きとなり、メジロ家は参加してくれた人達を見送っている。俺はというと外で待っている……ラモーヌの付き人?メジロ家当主と一緒に居るから大丈夫との事だ。結局、食事なんて楽しむ余裕は無かった。お偉いさん達が集まるパーティーにはもう2度と行かない事にしよう。

 

 

1「しかしメジロラモーヌさんも酔狂ですなぁ……あんな付き人の為に遅れて来るなんて。」

 

3「えぇ、それも見たところ実績も無い無名のトレーナーに見える。【メジロの至宝】も目が曇りましたかねぇ?」

 

1「いやいや、そこに居たから声をかけただけでしょうなぁ。あのような者を進んで連れて来るとは思えませんからなっ!」

 

3「それもそうですな!」

 

 

………まっ、言わせておけばいいか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラモーヌ「それは聞き捨てならないですわね。」

 

八幡「っ!」

 

1「メ、メジロラモーヌさん!これはこれは、こんな寒い所にいかが「先程の言葉、撤回してくださるかしら?」は、はい……?」

 

ラモーヌ「彼は私が連れて来ましたの。それはつまり私の目が節穴だという事でよろしくて?」

 

1「い、いえいえ滅相も無い!」

 

ラモーヌ「でしたら撤回してくださる?私が目をかけているトレーナーですの、今後きっと伸びると確信していますの。」

 

1「も、申しわけ無い……」

 

ラモーヌ「その言葉は本人に向けて言うべき言葉では無いかしら?」チラッ

 

1「?……っ!!」

 

 

気付いてたのか……

 

 

八幡「別にそんな事望んでない。貴方達も謝らなくていいですから早く行ってください。」

 

1「で、ではお言葉に甘えてそうさせてもらいますかな。では失礼致します!」

 

3「そ、それでは私もこれで失礼します!」

 

 

……逃げ足は速いんだな、ウマ娘に勝てるんじゃね?5〜10mだったら。

 

 

ラモーヌ「……何故止めたの?」

 

八幡「別に庇ったわけじゃない、あの人達の言ってた事は半分は当たってるからな。それに変に揉め事を起こせばお前達メジロ家の面子に関わるんじゃねぇのか?コレと言って関わりの無いその日雇いの俺にそんな事する必要ねぇよ。」

 

ラモーヌ「………」

 

八幡「さて、俺も帰るわ。荷物返してくれるか?夜風に当たりながら帰りたい気分だからよ。」

 

ラモーヌ「………」

 

 

………コンビニで一切れケーキ買って帰ろっと。それとこれは2度目だが、こういうパーティーには2度と参加しねぇ。

 

 

 




最後の最後でちょっとしたトラブル……
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