比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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人差し指と次走

 

 

 

ルドルフside

 

 

まずは1冠……早さを証明する事は出来た。この次は日本ダービー、『最も幸運なウマ娘が勝つ。』と言われる東京2,400mのレースで【日本の祭典】とも言われている、天皇賞同様に伝統あるレースだ。そして何より同世代のウマ娘、約7,000人近くの頂点を決めるレースでもある。次の2冠も気を抜く事が出来ないな。

 

しかし今は………

 

 

ルドルフ「皆、応援ありがとう!!」バッ!!

 

 

私は応援に来てくれた観客に1冠目を示す人差し指を天に向けて差した。

 

 

『〜っ!!!!!』

 

 

皆にはまだこの意味は『1着を獲った。』という意味で捉えるだろう。しかしこの次のダービーを制すれば、この指の意味が分かるだろう。

 

 

ルドルフ「っ!比企谷君、来てくれたのか。」

 

八幡「あぁ、クラシック最初の1冠を制したわけだからな。これで夢にまた1つ近付いたな。」

 

ルドルフ「あぁ、ダービーに向けて更に身を引き締めなければならないな。」

 

八幡「気持ちは分かるが、今くらいは勝利の余韻に浸っとけ。引き締めるのは明日からでもいいだろ。」

 

 

ーーー控え室ーーー

 

 

ルドルフ「では比企谷君、お願いするよ。」

 

八幡「……え、何を?」

 

ルドルフ「朝日杯FSの時もやってくれたじゃないか、GⅠを勝ったのだから頭を撫でてくれるのだろう?」

 

八幡「え?アレってあの時だけじゃなかったのか?」

 

ルドルフ「あはは、君は頭を撫でるのが上手いからね。このくらい構わないだろう?」

 

八幡「……分かったよ、前と同じ会見の3分前まで撫でるって事でいいのか?」

 

ルドルフ「あぁ、それで頼むよ。」

 

八幡「あいよ。」ナデナデ

 

 

………うむ、やはり良い。トレーナーとしての素質は元より、トレーニングメニューの柔軟な発想力や思考力、ウマ娘の走りを一瞬で理解する程の観察力、料理の腕前もかなりの物だし私のケアもしっかり行ってくれる。しかし比企谷君は本当に撫でるのが上手い、気を抜いてしまうと甘えてしまうのではないかと思うくらいだ。

 

しかし……1年が経つのに苗字呼びでは堅苦しいだろうか?よし、少し提案をしてみよう。

 

 

ルドルフ「時に比企谷君、我々が契約を交わしてから1年が経つ。それなのにまだ苗字呼びというのは距離を感じる、名前で呼んでもいいだろうか?」

 

八幡「呼び方なら任せるぞ。俺もお前からルドルフと呼べと言われなかったたらフルネームで呼んでると思うしな。呼びたいように呼んだら良い。」ナデナデ

 

ルドルフ「では八幡君と呼ばせてもらうよ。八幡君……ふふっ、何だか新鮮だな。」

 

八幡「確かに。苗字呼びが普通だったから名前で呼ばれると少しむず痒いな……」ナデナデ

 

ルドルフ「では止めるかい?」

 

八幡「いや、そのままで構わない。言った手前また戻すってのも変な話だ。まっ、その内慣れてくるから問題無いだろう。」ナデナデ

 

ルドルフ「あぁ。」

 

 

それからインタビューが終わり、皐月賞後のレースも終わったところでウイニングライブも踊り切って、漸くトレセン学園へと戻って来れた。

 

 

八幡「それじゃ、今日はお疲れさん。明日は休みにするからゆっくり……と言っても生徒会の仕事とかあると思うからあんまりゆっくりは出来ないと思うが。」

 

ルドルフ「いやいや、そんな事は無いさ。休日を設けてくれるだけでもありがたいさ。それから八幡君、次のレースは日本ダービーだね?」

 

八幡「そのつもりだが、何だ?プリンシパルSか青葉賞、もしくはNHKマイルCの方が良かったか?」

 

ルドルフ「ふふふっ、そんな事は無いさ。このまま2冠、日本ダービーへ向かおう。今日よりも強い私達の力を見せつけようじゃないか。」

 

八幡「よし、じゃあこのまま日本ダービーに直行だ。これまでより400m長い中距離。東京は経験があるから分かってると思うが、緩やかで長い坂に加えて530mと長い直線だ。それに今回はマイルではなく中距離、ペース配分も必要になる。それを中心にしたトレーニングもやってくからな。」

 

ルドルフ「あぁ、分かった。」

 

八幡「細かい話はまた今度にするか。今日は余計な事をせず休むとするか。」

 

ルドルフ「余韻に浸りたいから、かな?」

 

八幡「そうそう、今日くらい浸っても良いだろ?」

 

ルドルフ「ふふふっ、そうだな。」

 

八幡「んじゃ、帰るか。」

 

ルドルフ「あぁ。」

 

 

……私も余韻に浸りながら寮に帰るとしよう。

 

 

ルドルフsideout

 

ーーーーーー

 

 

ーーーとある屋敷 ①ーーー

 

「まさか、あの時のトレーナーがシンボリ家のご令嬢の担当だったとは……あの時は来年にクラシッククラスとは聞いていたが、その担当がシンボリルドルフさんだったとは。面白い縁があるものだ。」

 

「それって、もしかしてこの前のパーティで会ったトレーナーさんの事?」

 

「そうだよ。担当の名前は聞いてなかったけど、まさかシンボリ家とは予想外だったよ。」

 

「また会えると良いですね。」

 

「そうだね。」

 

 

ーーーとある屋敷 ②ーーー

 

 

「何の冗談だっ!シンボリルドルフの担当トレーナーがあの時のトレーナーだとっ!?」

 

「し、しかし今のところはメジロ家から何かを言われたわけではないのですから、気にする必要はないのでは?考え過ぎでしょう。」

 

「だがもしあの会場での事がバレたらどうすると言うのだ!?シンボリ家のご令嬢の担当を侮辱した事になるのですぞ!?落ち着いてなどいられんっ!!」

 

「た、確かに……いやしかしもう少し様子を見ても良いのでは?」

 

「………そうですな。そうする事にしましょう。」

 

 

 




ルドルフ、人差し指掲げて1冠目!

そして最後のは?
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