比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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癒し

 

 

八幡side

 

 

ダービーに向けてトレーニングを始めてから1週間。4月最後の週で来週からは5月突入と同時に春のGⅠ祭りが始まる。5月末にはルドルフが走る日本ダービーが控えてるから、本当に祭りのような期間が始まると言っても良いだろう。そんでルドルフのトレーニングも順調で今のところ大きな不安要素は無いし、楽しみになっているまである。

 

しかしちょっとした問題がある……

 

 

八幡「癒し、足んねぇなぁ………」

 

ルドルフ「む?急にどうしたんだい八幡君?」

 

八幡「いや、なんか最近マイナスイオン感じてないなぁって思ってよ。」

 

ルドルフ「癒し……」

 

八幡「こんな事言っても仕方ないんだけどよ、クラシックが本格的に始まったから気の抜ける日があまり無いだろ?だから少し癒しが欲しいって思っちまったのかもな。」

 

ルドルフ「しかし君の癒しになるものとは一体何だろうか?人のプライベートを詮索するような趣味は無いが、私は君のプライベートをあまり知らない。あまり力にはなれなさそうだ。」

 

八幡「いや、別に協力してもらいたくて言ったわけじゃないから気にしないでくれ。」

 

シービー「はいはいはぁ〜い!!じゃあ八幡、あたしの頭を撫でるっていうのはどう?どうっ!?」

 

八幡「………やめとく。」

 

シービー「えぇ〜何でぇ〜!?」

 

八幡「お前じゃあ癒しは手に入れられない。」

 

シービー「何さそれ!せっかく提案したのにっ!!」

 

 

いや、頼んでねぇし。しかしよく考えてみれば、俺がリラックスとか気の抜けるようなのって何があるんだ?アレだな、人には言えるんだが自分の事になると分からんな……

 

 

ーーーカフェテリアーーー

 

 

そもそも俺の癒しになる事が何なのか、それが分からん………これまでどんな事してたっけ?今だって昼飯の用意してるわけだが、特にコレと言って何かを感じるわけではない。俺の飯を食ってくれる子が喜んでくれる為に作っているから、そこまで気にした事は無い。

 

 

ブスッ!

 

 

八幡「よし、昼飯完成っと。」

 

ライス「あっ、お兄様。こんにちは。」

 

八幡「ん、ライス。授業お疲れさん。昼飯なら作ってあるぞ。今日はハンバーガーだ。」

 

ライス「ハンバーガー!」

 

八幡「因みにバーガーはチーズ、ベーコンレタス、おまけでリブサンドだ。サイドにポテトとチキンを用意した。サラダ用にトマトとレタス、きゅうりを使ったかんたんサラダ。飲み物は何がいい?」

 

ライス「ライス、ハンバーガーなんて久しぶりだよ!じゃあハンバーガーだから……コーラでもいい?」

 

八幡「あいよ、少し待っててくれ。」

 

 

俺は用意したコーラをライスに手渡すと、ライスはお礼を言ってから手を合わせていただきますをした。因みにライスに誘われたから俺はライスと同席している。ライスは最初にリブサンドを手に取るとパクッと一口。

 

 

ライス「っ!〜っ♪」モグモグ

 

 

………やっぱり良い顔して食べるなぁ。

 

 

ライス「美味しい、美味しいよお兄様っ!!」

 

八幡「それは良かった。」

 

ライス「あむっ……んんぅ〜♪」ニコォ∼

 

 

………あっ、コレじゃね?っていうかライスじゃね?俺の癒しって。

 

 

八幡「……なぁライス、正直に答えてくれ。それで足りるか?その食べるスピードからして、きっと足りないだろ?」

 

ライス「う、うん……お兄様の作る料理はどれも美味しいからたくさん食べられちゃうくらいなんだ。」

 

八幡「よし。じゃあライス、コレも食べてていいぞ。俺はライスのハンバーガー作ってくる。」

 

ライス「ふぇ!?で、でもそしたらお兄様のお昼ご飯が……「いや、トレーナーは別にこの時間に食べなきゃいけないってルールは無いから大丈夫だ。とりあえず5個作るぞ。」あ、う、うん!」

 

 

よし、俺の分も含めてライスへのハンバーガー作り、頑張るか!

 

 

ーーー数十分後ーーー

 

 

八幡「ライス、待たせたな。」

 

ライス「あっ、お兄様ふぇぇぇ!?ねぇお兄様、さっき5個作るって言ってなかった!?」

 

八幡「あぁ、いつの間にかめっちゃ作ってた。食べていいぞ。俺じゃコレは食い切れないから。」

 

 

いやぁ〜ライスの喜ぶ顔を思い浮かべながら作ってたら、いつの間にか20個作ってた。アレだ、多分だけど俺ゾーン入ってたわ。

 

でも良いよな、だって………

 

 

ライス「あむっ、んんぅ〜♪」ピョコピョコ!

 

八幡「こんな顔をしてくれるんだから、作っちまうよなぁ。しょうがねぇよな……あむっ。」モグモグ

 

ライス「美味しい、お兄様?」

 

八幡「………そうだな、上手く出来てるとは思う。」

 

ライス「そうだよね♪」

 

 

間違いねぇわ、俺の癒しはライスだ。よし、これからもライスに飯を作り続けよう。俺のメンタルケア=ライスの笑顔だ。もし癒しが足りないって思った時はライスに飯を作ろう。もしくは笑顔を引き出す……飯以外に作り出す方法がイマイチ出てこないが、とりあえずそれで行こう。

 

 

ルドルフ「やぁ八幡君、私も此処で昼食ご一緒してもいいかな?」

 

八幡「あぁ、いいぞ。」

 

シービー「あたしもあたしもぉ〜♪」

 

八幡「おう、ライスも構わないか?」

 

ライス「うん、いいよ。あっ、ハンバーガー食べますか?お兄様が作ったんですけど。」

 

シービー「食べる食べるっ!!」

 

ルドルフ「では私も1つ頂くよ。」

 

 

この後、俺達は4人で昼食を食べた。シービーとルドルフもハンバーガーに舌鼓を打っていた。

 

 

 




八幡の癒し=ライスの笑顔。
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