比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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示しと気配り

 

 

ルドルフside

 

 

テイオー「だからさぁ〜お願いカイチョー!ボクもカイチョーとトレーニングしたいんだヨォ〜!」

 

ルドルフ「……そうは言われても、私はトレーニングの事については全て八幡君に委ねている。それを無視して他の者を勝手にトレーニングに参加させるという事は出来ないよ。」

 

テイオー「えぇ〜!!?」

 

ルドルフ「それにテイオー、君は既にチーム・スピカの一員だ。チーム以外のトレーナーの元でトレーニングをするというのはあまり好印象に見られないぞ?」

 

テイオー「ううぅ〜……」

 

 

連日、テイオーがこうやって来てはトレーニングを共にやりたいと催促してくるのは慣れた光景だが、沖野トレーナーに不満でもあるのだろうか?それとも単純に私とトレーニングをしたいだけなのか理由は定かではないが、他所のチームのウマ娘とトレーニングはやるべきでは無い。合同トレーニングという形でならば、或いは可能性はあるが………

 

 

ルドルフ「とにかく、私から八幡君に言ったとしても断られると思う。提案してはみるが、あまり過度な期待はしないでくれ。」

 

テイオー「カイチョー……」

 

ルドルフ「私に縋られてもしょうがないぞ。」

 

 

ーーー昼休み・カフェテリアーーー

 

 

ルドルフ「という事なんだが……どう思う?」

 

テイオー「お願い、カイチョーのトレーナー!!」

 

八幡「んな事言われてもな……ルドルフの言った通りお前は沖野さんの担当だ、俺の一存もだがまずは沖野さんの了承からだろ……」

 

テイオー「じゃ、じゃあトレーナーからリョウショウを取って来ればいいんだよネ!?」

 

八幡「いや、まぁ取れるならそれはそれで結構な事だが、俺は許可する気無いぞ?」

 

テイオー「えぇ〜!?何でぇぇぇぇ!!?」

 

八幡「あまり言いたくはないが、ルドルフとお前とじゃ力の差があり過ぎる。ルドルフの相手になるかどうかって問題だ。お前の走りを卑下するわけじゃないが、全力のルドルフと走ってついていけるとは思えない。これが最大の理由だ。」

 

テイオー「むむむぅ〜!!」プクゥ∼!

 

八幡「多分、沖野さんも同じ答えを言うと思うぞ?」

 

 

やはり八幡君も私と同じ答えになったか……だが思っていた以上に現実的な理由だ。テイオーでは私についてこれない、か……少々厳しい言い方かもしれないが、理に適っている。

 

 

テイオー「うぅ〜……じゃあじゃあ!!ボクがもっと速く走れるようになれば、カイチョーと一緒にトレーニングさせてくれるっ!?」

 

八幡「沖野さんの許可取れたらな。」

 

テイオー「何だよキョカキョカって〜!!もうワケワカンナイヨ〜!!」

 

八幡「いや必要な事だから。勝手に人の担当を使わせるわけねぇだろうに……」

 

 

ーーー数十分後ーーー

 

 

ルドルフ「済まないね八幡君、手を煩わせて。」

 

八幡「いや、アイツも前から言ってきてたしな。けど併走相手か………正直なところ、お前の相手になるウマ娘はかなり限られてる。分かってるだけでもエース、シリウス、ラモーヌ、シービー、マルゼンくらいなものだ。その内マルゼンとシービーは既にトレーナーと契約済み、後はラモーヌとシリウスか。交友関係的にどっちも微妙だな……」

 

ルドルフ「私の併走相手の事なら気にしないでいい。君の作ったメニューは私1人でもこれまで結果を出せている。」

 

八幡「確かにそうだ、今はそれでも良いだろう。だがこれからはそうも言ってられなくなる。」

 

ルドルフ「………どういう事だい?」

 

八幡「3冠クラシックの過程を全て終えたとしよう。次の相手はシニアクラスだ、例えば……エースとシービーとかな。」

 

ルドルフ「っ!」

 

 

そうか……その先の相手、即ち今の私よりも数歩先を行くシニアクラスのウマ娘達。それが今度の相手になるのか。これまでは同世代との戦いだったが、秋になれば格上が相手になる。八幡君は今から先の事を見据えているのか、私以上に私の事を考えてくれている………少し自分が恥ずかしくなるな。自分が先に示した道だというのに、彼に新たな道を示されただけでなくその先の事まで示してくれているなんてな。

 

 

八幡「まぁ、今はまだその先まで考えなくていいかもしれないけどな。とりあえず今はダービーに集中だ。東京2,400mを先頭で走り切る事に集中だ。」

 

ルドルフ「あぁ、そうだな。」

 

八幡「それで「此処に居たのね。」……ラモーヌ?」

 

ラモーヌ「少しお時間、いただけるかしら?」

 

八幡「……何か用か?」

 

ラモーヌ「クリスマスの帰り際、覚えてるかしら?」

 

八幡「一応、だけどな。それがどうした?」

 

ラモーヌ「貴方を侮蔑していたあの人、▲▲商会の人間だったのよ。貴方の事をお婆様に相談したのだけど、メジロ家との取引を切ったのよ。」

 

八幡「……うん、それが………何?」

 

ラモーヌ「これはあくまで憶測でしかないけれど、貴方の事も少なからず調べている筈よ。少し、身の周りに気を配っておいてくれるかしら?」

 

八幡「……完全にとばっちりを受けたようにも感じるが、受け取っておこう。外出の際には少し周りに気を付ける。」

 

ラモーヌ「えぇ、お願い。」スタスタ

 

 

………クリスマス?

 

 

ルドルフ「八幡君、詳しく聞いてもいいかな?」

 

八幡「お、おう……」

 

 

 




最後に不穏な感じで終わっちゃいました……
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