八幡side
ルドルフ「成る程、去年のメジロ家主催のクリスマスパーティでそんな事があったのか。その商会、確かシンボリ家とも取引があった気がするな。前のパーティで私も会った覚えがある。まさかそんな男だとは思わなかった………私も母上に相談してみよう。もしかすると母上も違う視点で何かを感じているかもしれない。」
八幡「んな事する必要なんてねぇのに。結局メジロ家も動いたのか……別にメジロ家がダメージを受けたわけじゃねぇってのに大袈裟過ぎないか?」
ルドルフ「いいや、受けたよ。どんな形であれラモーヌが付き人として選んだ君を▲▲商会は侮辱した、これは紛れも無い事実。少なくともメジロ家に見る目が無いと言われたも同然だ。そしてそれは我々シンボリ家にも同じ事が言える。君を選んだ私の見る目が無い、とも言える。公の場で発言をしたわけではないから知られてはいないだろうが、一度噂になればそこら中の企業や家が動くだろう。」
八幡「………名家って怖い。」
ルドルフ「そういうわけで私も黙ってはいられない。私の選んだトレーナーを侮辱されたのだ、今後の付き合いを考えるのも当然だ。まだ何とも言えないがな。」
うわぁ……マジかぁ。▲▲商会は全国規模で卸売をやってるデカい商会だ。一般的には『メーカー(生産)⇒卸売業⇒小売会社(スーパーやコンビニ)⇒消費者(購入者)』という構図だ。だから▲▲商会はメーカーから購入してそれを売って収入を得るって事になる。メジロ家とシンボリ家の両家から一斉に取引を打ち切られるってのは、買う物にもよるが売上を失うのも同然だ。
※作者は画像を見ながらこういうのを書いているので、正しくないかもしれません。ご了承ください。
八幡「もしシンボリ家も取引を辞めるってなったら▲▲商会、大打撃だな。」
ルドルフ「君を侮辱した返礼だよ。それと君を侮辱したという男はこの男ではないかな?」
八幡「………あぁ、そうだ。確かにこの男だったな。にしてもよく分かったな?」
ルドルフ「やはりか……彼はこの会社を継いだ新しい会長でね。なのだが、その人柄のせいであまりよく見られていなくてね。しかし先代の腕が確かだったから、どの小売会社も取引を辞める事が出来なくてね。」
八幡「成る程ね……まぁどうでもいいけど。」
ルドルフ「ふふふっ、君らしいな。」
八幡「まぁラモーヌの言ってた通り、これから外に出る時は気を付けるとしよう。」
でもよ、気を付けるったって何にどう気を付ければいいのか分からん。向こうは卸売業者で俺はトレーナー、繋がりなんて殆ど無い。俺が卸売から直接買うなら話は別だがそうじゃない。嫌がらせしようにも多分出来ないよな?
八幡sideout
ルドルフside
ーーー生徒会室ーーー
ルドルフ「というわけでです。母上は以前お会いした▲▲商会の会長をどう思われますか?」
スイート『そう……確かに良い評判は聞いていないわ。けれどただそれだけの理由で取引を辞めるわけには行かないわ。もし辞めるとしてこの商会の代わりも探さないといけないわ。』
ルドルフ「………」
スイート『それにメジロ家が取引を辞めたのなら、私達シンボリ家には何が何でも残ってもらいたいところでしょうね。きっと向こうは必死よ。』
ルドルフ「えぇ、私もそう思います。」
スイート『……ルドルフ、貴女が次に走るレースの日本ダービーを獲りなさい。』
ルドルフ「っ!」
スイート『それが取引を辞める条件よ。』
ルドルフ「……元より日本ダービーを獲るつもりです。母上、今更ではありますが私の今掲げている目標をご存知でしょうか?」
スイート『……えぇ、【3冠制覇】。貴方はそれを幼い頃から言っていた、そしていつの間にかそれが成し遂げたい目標になっていた……違うかしら?』
ルドルフ「はい、その通りです。それが私の掲げていた目標でした。」
スイート『……つまりは今は違うのね?』
ルドルフ「はい。この道は彼が、私のトレーナーである比企谷八幡が示してくれました。私の新しい目標は【無敗の3冠制覇】、今の私が掲げる目標です。」
スイート『っ!………そう、良い目標ね。大き過ぎる目標に対して更に大きい目標を示すなんて、貴女のトレーナーはとても優秀な方のようね。』
ルドルフ「はい、とても優秀なトレーナーです。そして私の自慢であり誇りです。」
それに誇張抜きで自慢出来るトレーナーでもあります、母上。故にそのトレーナーを侮辱した▲▲商会会長は私にとって許しがたい事。母上ならご理解いただけますよね?
スイート『1度、貴女のトレーナーにお会いしてみたいわね。貴女がそこまで言うなんて……私もダービーを観戦しようかしら。』
ルドルフ「お時間がありましたら是非。」
ーーー数分後ーーー
ルドルフ「……ダービー制覇が取引打切の条件、か。大きくこられたものだ。しかし望むところだ!」
私と八幡君とでダービーを勝利し、2冠を達成する!そして蔓延る悪を振り払ってみせよう!
どうやら母上も嫌な何かは感じていたようですね。