比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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成果とお返し

 

 

八幡side

 

 

ルドルフ「はぁ……はぁ……ふぅ、これで漸く2本目か。はぁ……はぁ……覚悟はしていたが……ふぅ、やはり中々にハードだ。」

 

クリスエス「……はぁ……はぁ……脚部に疲労の蓄積を確認……はぁ……だが、まだ走れる。」

 

八幡「今日の本数は3本で終わりだが、合宿終わりまでには5本出来るようにしていくからな。それが出来なければ3,000mは走り切れず、途中でスタミナ切れを起こして追い抜かれると思え。」

 

ルドルフ「あぁ、分かった。」

 

クリスエス「………understood.」

 

八幡「クリスエスには言ってないんだが、まぁいい。合宿が始まってまだ1週間、息は上がっているが最初の頃に比べたらまだマシになってる。2週間を過ぎた段階で1本増やすかどうかは2人の様子を見て決めるからそのつもりでな。」

 

ルドルフ「よし、ならばそれまでにしっかりとスタミナ作りをしてお「だからといってトレーニング以外であまり身体を酷使しないように。このメニューだってギリギリグレーを入るか入らないか辺りで止めてるメニューだ、始めたばかりで気付いてないと思うだけだが、脚にはしっかりと疲労が溜まってる。その状態で追加でトレーニングをしたら1ヶ月もしない内に怪我するぞ。ルドルフの気持ちも分からなくはないが、目標に囚われ過ぎて足元を掬われる事だってある。目標を達成するには我慢だって必要だ。」……そうだな、もう少し落ち着く事にするよ。」

 

八幡「それで良い、徐々に慣れていけばいい。出来ない段階で無理をしても良い事なんて1つも無いんだからな。今は積み重ねろ。」

 

 

夏合宿が始まって1週間が経って、スタミナトレーニングを多く行なっている。始まった時は2本目でかなり息が上がっていたが、今は話せる余裕が少しはある様子だ。今のところは順調にスタミナがついてきている。クリスエスも出てくれる日は決まっているから、その日はルドルフもクリスエスを意識して併走をしている。

 

 

八幡「よし、ラスト1本やってくぞ。」

 

ルドルフ「あぁ!」

 

クリスエス「………承知。」

 

 

そして今日のトレーニングが終わった。ルドルフとクリスエスは『今日もやり切った。』みたいな顔をしながら宿舎へと戻って行った。俺は1週間過ごした中で、今日は少しだけ過ごしやすいと感じたから少し風に当たっている。

 

 

八幡「………」

 

 

潮風を浴びたら髪が傷むって言われてるらしいが、1年に2ヶ月くらいしか居ないから良いよな。波風の音とか普段聞かないから心地良く聞こえる……

 

 

ライス「あっ、お兄様だ。」

 

八幡「ん?ライスか、どうかしたか?」

 

ライス「ううん、誰か居るな〜って思ったから見に来たんだけど、お兄様だったんだね。何してるの?」

 

八幡「今日は過ごしやすいと思ってな、こうして少しだけのんびりしてんだ。ライスは今日のトレーニング終わったのか?」

 

ライス「うん、終わってこれから宿舎に戻ろうとしてたんだけど、お兄様が居るからもうちょっとだけ居ようかな〜……一緒に居てもいい?」

 

八幡「いいぞ。」

 

 

ライスは俺に許可を取ると隣にちょこんと座って俺と同じように海を見ている。

 

 

ライス「……風が気持ち良いね♪」

 

八幡「……そうだな。」

 

ライス「ねぇお兄様知ってる?8月になったら近くでお祭りをやるんだよ。」

 

八幡「祭りか……確か宿舎の張り紙で見たな。やっぱりライスは行くのか?」

 

ライス「行こうかなって思ってる。」

 

八幡「そうか。」

 

ライス「お兄様は?行かないの?」

 

八幡「人の多い所はあまり得意じゃなくてな……祭りとかはあまり行った記憶は無い。」

 

ライス「そうなんだ……じゃあライスがお兄様に何か買って来てあげる!いっつもお兄様に美味しいご飯を作ってもらってるから少しはお返しをしなきゃ!」

 

八幡「いやいや、アレは俺の料理の勘を戻す為にやってる事だし、途中からはライスにトレーニングやらせる代わりに作る事になってたからお返しなんてしなくていいぞ。寧ろ利用してしまっている事に対して少し罪悪感を感じているまである。」

 

ライス「ふぇ?でもライスはお兄様に毎週とっても美味しいご飯を作ってもらってるから………」

 

 

………いや、本当にそこまでやってもらう必要なんて無いんだって。ライス頼む、そんな目で俺を見ないでくれ。『ライス、お兄様の役に立ちたいっ!』みたいな顔をしないでくれ………

 

 

ライス「………」ジィ∼

 

八幡「……分かった、じゃあ祭りの日になったらお願いする。何を買って来るかはライスに任せる、それでいいか?」

 

ライス「うん!約束だよ、お兄様っ♪」

 

八幡「あぁ。」

 

 

……まぁ本人がやりたいって言ってるからな、やってもらうか。お金とかはその日に返せばいいだけだし。

 

 

八幡「そういや、お腹は減ってないのか?」

 

ライス「ふぇ?な、何で?」

 

八幡「いや、何となくだな。いつもかなりの量を食べてるからこの合宿中はもっと減るんじゃないかと思ってな、あんまり変わらないか?」

 

ライス「うぅ〜ん……変わらないかも。でもでも、日曜日のお兄様のご飯が無いのがちょっと残念かも、えへへ……」

 

八幡「そうなのか?」

 

ライス「ちょっとね。早くお兄様のご飯が食べたいなぁ〜って思っちゃう時、週に何回もあるんだよ。」

 

 

………え、何回も?なんか8月に作る豪華飯が少しだけ不安になってきたんだが?

 

 

 




ハードメニューをこなしているルドルフとクリスエス。

ライスはお兄様に恩返しの予定。
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