比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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類を見ない現象

 

 

ルドルフside

 

 

実りの多い夏合宿も終了して、合宿に参加した我々トレセン学園生徒はバスで学園まで向かっている。目標としていた課題をクリアできたのは大きいだろう、これで秋に向けて大きく躍進できるだろうと私は確信している。他のライバル達も確かに脅威だが、それらを全て退けてこそ本当の栄光が見えてくるのだと思う。【無敗の3冠】………そのゴールまで残り2レース、気を抜かずに進めていきたいものだ。

 

 

♪~

 

 

八幡「俺だ、悪い……っ!」

 

ルドルフ「どうかしたのかい、八幡君?」

 

八幡「いや、何でも……悪い、少し席を外す。」

 

ルドルフ「?あぁ……」

 

 

すると八幡君は1番後ろの誰も座っていない席まで移動して、携帯を確認していた。それもかなり深刻そうな顔をして……何か大事でもあったのだろうか?

 

 

ーーートレセン学園ーーー

 

 

ルドルフ「ではこれで解散だ。各々の行動を取ってもらって構わないが、門限は守るように。以上だ。」

 

 

さて、八幡君は……ん?電話中か?

 

 

八幡「……りま…た、すぐに……います。」

 

ルドルフ「八幡君、何かあっt「悪い、少し急ぐ。明日以降の事はLANEか明日伝える。」……何かあったんだね?」

 

八幡「あぁ……それもかなり酷い状況だ。」

 

ルドルフ「っ!では私も「いや、それはまだ出来ない。」っ!何故だい?」

 

八幡「原因が分かっていない以上、無暗に事を大きくしたくはない。今は状況の整理をしたい。流石に今回のこれは異常だと言わざるを得ないからな。」

 

ルドルフ「………分かった、今は身を引こう。だが協力出来る事があれば相談してほしい。」

 

八幡「あぁ、その時は頼らせてくれ。それじゃ……」ダッ!

 

 

………一体何があったというんだ?

 

 

ルドルフsideout

 

八幡side

 

 

ーーー病院ーーー

 

 

たづな「……あっ、比企谷トレーナー!」

 

八幡「駿川さん、遅くなりました。」

 

たづな「いえ……私の方こそ、合宿から帰って来たばかりだというのに、お呼びだてしてしまって申し訳ございません。」

 

八幡「俺の事なら気にしないでください。それよりも、生徒の容態が最優先です。詳細を聞かせてはもらえませんか?」

 

たづな「はい。」

 

 

ーーー院長室ーーー

 

 

院長「これまで類を見ない現象です。これ程多くのウマ娘が一気に当院に運び込まれるなんて……原因を調査していますが、手掛かりになりそうなのは見つかっていません。」

 

たづな「そうですか………」

 

八幡「運び込まれたのは全員がトレセン学園の生徒、症状は個人差あり、コズミや炎症も居れば骨折と多種多様……入院している生徒のレース歴は?」

 

たづな「今回この病院に運び込まれたのは、皆さんレースを控えていたか出走後のウマ娘です。」

 

八幡「………」

 

 

分からない……何故こんな事が起きた?原因は何だ?夏の暑さにやられて、というのじゃ説明がつかない。それに学園の生徒がそんな簡単なミスをするのも考えにくい。

 

 

八幡「先生、他に気付いた事はありませんか?体温が異常に高いとかテンションが高かったとか。」

 

院長「……生憎、私も初めて見る生徒さんが多かったものですから、そこまでは………」

 

八幡「……そうですか。」

 

 

……1度、生徒達の様子とトレーナーの声を聞いてみた方が良さそうだな。今のままじゃ情報が少な過ぎる。まずは症状の軽い所から回ってみるか。

 

 

ーーー病室ーーー

 

 

八幡「失礼します。」

 

男ト1「っ!おぉ比企谷君、合宿から帰って来たのか。」

 

八幡「はい、ついさっき。それで、何がどうなったんです?」

 

女ト1「それが私達にも全く分からないの。急に痛みを訴えたかと思ったら脚に炎症を起こしてて……」

 

男ト1「俺のところでもそうだ、走りが急におかしくなったと思ったら跛行の診断だ。一体何がどうなってんのか……」

 

八幡「変わった様子とかありませんでした?」

 

女ト1「私も聞いてみたんだけど、別に変った事はしてないって。同室の子にも聞いてみたんだけど、別に普段と変わらずに生活してたって。」

 

 

急な症例発症、日常生活に目立った変化は無し……コレって情報は無いか。

 

 

女ト1「ごめんなさい、役に立てなくて……私達も情報を共有してるんだけど、糸口すら見えなくて。」

 

男ト1「参るよホントに。やっと重賞レースだって時に……けどよ比企谷、これって「偶然にしては数が多過ぎますね。」…やっぱそう思うよな。」

 

八幡「はい。それとまだ確証は出来ませんので大きな声では言えませんが……恐らく人為的によるものかと。」

 

女ト1「っ!!?で、でも!だとしたらどうやって!?」

 

八幡「分かりません。なので俺は今、病室を回って話を聞いているところです。少しでも手がかりを掴む為に。」

 

男ト1「……よし比企谷、俺も連れてってくれ。これは最早、俺達だけの問題じゃない。トレセン学園全体で取り掛かるべき問題だ!それに最大のヒントは夏合宿に行った生徒は全員無事で、残った生徒の一部で起こってるってところにあると俺は踏んでる。だから他の病棟にも言って話を聞いて回ろう。」

 

女ト1「そうね……そうしましょう!他のトレーナーや生徒にも色々聞いてみましょう!」

 

八幡「はい。それじゃあ次は………」

 

 

その後俺達は別の病棟に回って話を聞いて回ったのだが、やはり似たような回答しか成果は得られず、コレという情報は無かった。だが怪我をしたウマ娘を担当しているトレーナー全員が協力してくれる方向で動いてくれているのはありがたい事だ。

 

 

八幡「……残すは此処か。」

 

男ト2「ひでぇ話だよ、レース前日で骨折なんだから。アイツもあの子も不憫でならねぇよ。」

 

女ト1「えぇ……私なんてどう声をかけていいか未だに分からないもの。」

 

八幡「それを含めて話を聞いてみるしかありませんね。」

 

 

コンコンコンッ

 

 

八幡「失礼します。」

 

 

 




夏合宿が終わったと思ったら異常事態発生!
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