比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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頼みの綱

 

 

八幡side

 

 

八幡「失礼します。」

 

男ト3「?……あぁ比企谷君、夏合宿は終わったのかい?」

 

八幡「はい。それで駿川さんから現状を聞いて此処に来ました。担当の事は……残念でした。」

 

男ト3「……うん、この子が1番そう思ってる筈だよ。やっと次のレースでGⅠに近付けるかもってところで骨折なんてね。僕もトレーニングに夢中で気付けなかったよ。」

 

男ト1「それなんだけど、ちょっと話せないか?一応同じトレーナーのお前にも聞いておいてほしいんだ。」

 

男ト3「……うん、分かった。」

 

 

ーーー病院・中庭ーーー

 

 

病室から出た俺達トレーナーはこれまで集めた情報とこれからの事を男ト3に説明した。

 

 

男ト3「人為的?これが誰かの仕業だって事?」

 

女ト2「そうです。私だってそんな荒唐無稽な事が出来るとは思えませんけど、同じ時期にこれだ怪我人が出るのも不自然です。比企谷君の言う人為的の可能性もあるんじゃないかって思うんです。」

 

男ト3「……でもどうやって見つけるんだい?原因も分からないまま犯人を見つけるなんて無理だよ。それに手掛かりも掴めてないんだ、トレーナーの僕達や医者でも見つけられないんだよ?」

 

八幡「……確かに男ト3の言う通りです。けど俺は、仮にこれが人為的な事であったら必ず犯人を見つけ出します。ウマ娘の未来を潰すような行為を見過ごすわけにはいきません。」

 

女ト1「私達もこれはトレーナー全員で解決するべき問題だって思ってる。男ト3も何か無い?普段とは少し違った事をしたとかしていたとか。」

 

男ト3「……いいや、僕にもサッパリ分からないよ。第一そういうのがあったら僕達も気付けている筈だから。」

 

 

やっぱりそうか……

 

 

八幡「とにかく、今日はこれで解散しましょうか。ひとまず情報は共有する事にしましょう。それから担当している学生にはもう1度聞いてみる事にしましょう。もしかしたらそこから何かが見つかるかもしれません。」

 

 

……俺も寮に戻ろう。何かに今日聞いた事をメモしておいた方が良い。

 

 

ーーー寮・自室ーーー

 

 

……まずはどんな経緯でなったのかを考えてみよう。1番多かったのはトレーニング中……追い切りや通常トレーニング、レース後も居たな。発症したのはコズミ、跛行、筋膜炎等の炎症、骨折だ。いずれも負荷が掛かって起こるような症状で、外傷は全く無い。時間も不規則で怪我も個人差がある。問題はどのような理由でこの経緯に至ったかだ……それが全く分からない。頼みの綱は、入院している学生達の証言だ。

 

 

八幡「ふぅ……合宿から帰って早々にルドルフにこの話をさせるのは酷だよな。だが、どのタイミングで話したものか……もしくは学園長が全校集会を開くか。どちらにしても糸口を見つけないとな。」

 

 

トントンッ

 

 

八幡「ん?誰も居ない……っ!もしかしてお友達か?」

 

お友達『っ!!」コクコクッ!!

 

八幡「んで、何か用か?今ちょっと立て込んでるんだが……』

 

お友達『~っ!!』グイグイッ!!

 

八幡「な、何だよ?来いって?分かったよ、行くから引っ張るな。」

 

 

何だ?お友達は俺を何処に連れて行こうってんだ?

 

 

ーーーとある教室ーーー

 

 

カフェ「こんにちは、トレーナーさん。お友達もどうもありがとう。」

 

八幡「途中から何となく察してたがカフェが指示していたんだな。」

 

カフェ「はい……すみませんでした、驚かせるような事をして……」

 

八幡「いや、気にしてない。それで、どうかしたのか?俺、少し忙しいんだが。」

 

カフェ「実は、お友達の様子が変なんです……いつも以上に落ち着きが無いというか、そわそわしているんです。」

 

八幡「……え、それだけ?」

 

カフェ「はい……でも過去にもこういう事が何度かあったんです。その場合、必ずと言って良いくらい不吉な事が起きていたんです……まるで予感しているかのように。」

 

八幡「………お友達から何か聞けないか?」

 

カフェ「分かりました、少し待っていてください。トレーナーさんがね、詳しく聞きたいんだって………うん、そう。なるべく細かく………うん………うん………そう、分かった。トレーナーさんに話してみるね。トレーナーさん、お友達が言うには、学園生徒専用の一部の寮部屋で嫌な気配がしるそうです。栗東寮、美浦寮の両方だそうです。」

 

八幡「一部の生徒の部屋で?」

 

カフェ「はい……」

 

八幡「……お友達、その寮部屋を教えてくれないか?もしかしたら繋がりがあるかもしれない。」

 

カフェ「?何かあったんですか?」

 

八幡「今はまだ話せない。だがもしその寮部屋で何かあれば……」

 

 

その後、俺はカフェとお友達と共に嫌な気配がするという寮部屋を外から教えてもらい、メモを取った。

 

 

カフェ「これで全部みたいです。」

 

八幡「あぁ、ありがとうなカフェ。お友達もな。」

 

お友達『っ!!』コクコクッ!!

 

カフェ「いえ……このくらいでしたらいつでも協力します。」

 

八幡「それでもう1つ頼みたい事がある。これはカフェというよりもお友達メインに頼みたい事だ。分かる範囲で良いからどの生徒に嫌な気配を感じるのかを明日教えてほしい。どういう風に観察するかはお前に任せる……頼めるか?」

 

お友達『っ!!』コクコクッ!!

 

カフェ「引き受けるそうです……」

 

八幡「ありがとうな。カフェもよろしく頼む。」

 

カフェ「はい……分かる範囲で観察してみます。」

 

 

これで暫くは様子見だな。後は入院してる生徒の証言だな。今すぐどうこう出来ないってうのがむず痒いが、今は待つしか無い。

 

 

 




一体、何が起きているんでしょうか?

お友達、頼んだよ!!
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