比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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解析結果

 

 

八幡side

 

 

タキオン「いやぁ済まないね〜色々な分量や飲料を使って検証していたらこれだけの時間がかかってしまったよ、いやはや急ぎだというのを忘れてしまったよ。」

 

八幡「頼んでいるのはこっちだ、もっと急げなんて流石に言えねぇよ。それで、結果は?」

 

タキオン「君の予想通り、表記されているカフェイン量よりも多くの量が含まれていたよ。その量は1日の平均摂取量の約3倍……900mgといったところだ。それを誤魔化す為にココアパウダーを使っているのも判明した。ココアにもカフェインが含まれている事から、コレ1つでのカフェイン摂取量単純計算は1,000mgを超える……1日の摂取量を余裕で超える数値になるのが判明したよ。」

 

八幡「やっぱりか……んで、他には?」

 

タキオン「そうだね、聞いてほしいのはここからだね。君はカフェインの影響はよく分かっていたようだしね。新しい発見を話させてもらうよ。破骨細胞を知っているかい?」

 

八幡「骨を破壊する細胞の事だろ?それが?」

 

 

タキオンからの説明は、俺の想像を遥かに超える内容だった。カフェインの影響が小さく聞こえるような内容だ。簡単に言うと、ある成分の影響で骨の破壊と再生が追いつかなくなり、肉体のみならず形成する骨にまで影響を与えていた。怪我の理由が明るみになってきた。あのサプリを1本を飲むだけでこれだけの影響が出てしまう………

 

 

タキオン「以上が私の調べた結果だよ。詳細はその紙に記載してあるから持って行くといい。」

 

八幡「……あぁ。ご苦労だったなタキオン。長い時間拘束させるような事をして済まなかったな。」

 

タキオン「何、対価を貰っているのだから当然さ。それで、約束の物を持って来てくれたのかな?」

 

八幡「あぁ、コレが教本の一部だ。」

 

タキオン「おぉ……確かに貰ったよ!では私は新たな研究に移るとするよ!」

 

 

……よし、俺もじっくりコレを見るとするか。その前に、トレーナーと駿川さんに連絡だな。

 

 

ーーー理科室ーーー

 

 

八幡「コレがタキオンから貰った成分解析の資料です。一通り見てください。予め渡した成分表と見比べてみてください。詳しい説明はこれから行います。」

 

 

俺は協力してもらったトレーナー達と駿川さん、自分の担当のルドルフを呼んで解析結果の資料をプロジェクターで壁に映している。皆は手元のに記載しているサプリに表記されていた成分量と映している成分解析を何度も確認している。

 

 

男ト1「比企谷っ!こ、これは一体!?」

 

八幡「それを今から説明します。本当ならアグネスタキオンに説明してもらいたかったんだが、流石にこれ以上付き合わせるのもっていう理由もあったので控えました。では赤字で記載しているカフェインから説明します。」

 

 

トレーナーの何人かはカフェインの有用性を知っているようだった。しかし反対に取り過ぎると身体に悪影響が出るのも知っているようだったが、これだけ多くの影響が出る事は知らなかったようだ。

 

そしてタキオンとも話した破骨骨折の事についても説明した。まさかサプリ1つで自分の担当が怪我をしたばかりか骨折にまで繋がっているとは思いもしなかっただろう。骨折を発症してしまったウマ娘を担当していたトレーナーには酷だが、気の毒に思う事しか出来ない。

 

 

男ト3「……それじゃあ、僕の担当は意図的に骨折をさせられたって事になるのかい?」

 

八幡「いいえ、これは無差別でしょう。ですが非常に悪質な行為だと言っても過言ではありません。それにこれだけ多くの被害者が出ているんです、我々が指を咥えながら黙って眺めているわけには行きません。」

 

女ト2「そうですよ!すぐにでも訴えるべきです!」

 

八幡「えぇ、そうするつもりです。ですがこちらが幾ら証拠や証言を並べたところで向こうは知らぬ存ぜぬの一点張りでしょう。それにコレを作ったのは△▲製薬、大手企業がこんなミスをするとは考えにくい……何か別の裏があると思います。(まぁ、それは確実に▲▲商会だろうけど。)」

 

男ト1「じゃあどうやって……」

 

ルドルフ「その件だが、我々シンボリ家が決定的な証拠を入手する事に成功した。なのでトレーナーの皆と学生達がそのつもりであれば、理事長に報告して訴訟を起こす事も出来る。」

 

 

そこからはあっという間だった。誰1人として裁判を起こさないというトレーナーは居らず、全員が△▲製薬と▲▲商会を訴えるという姿勢を取った。これで後は理事長に報告をして証拠品と解析資料、証言を提出すれば良い。無論、俺も裁判には出るつもりだし説明も必要であればするつもりだ。

 

 

ーーー校門前ーーー

 

 

八幡「……何処で仕入れたんだ?決定的な証拠なんて。しかも俺にも相談せず。」

 

ルドルフ「私も母上から言われたばかりだったんだ、そう言わないでくれ。君にもそれを伝えるつもりだったんだ。」

 

八幡「そのタイミングが運良く報告として繋がったってわけだ。まっ、そういう事にしておこう。」

 

ルドルフ「それで、今後はどうするんだい?」

 

八幡「後の事は理事長に任せる。トレーナー達と被害を受けたウマ娘達には傍聴の権利もあるだろうから、これから先に俺の出る幕は殆ど無いだろう。」

 

ルドルフ「……そうだと願いたいね。」

 

八幡「俺もこれで漸く菊花賞に向けて集中出来る。まぁメニューはもう決めてるからそこまで変える事はねぇけど。」

 

ルドルフ「では、久しぶりに何も考える事の無い下校を楽しもうか。」

 

 

………久しぶりだな、何も考えずに帰路に着くのも。

 

 

 




皆様、2023年はありがとうございました!昨年も大変お世話になりました!

そして明けましておめでとうございます!今年もまたご迷惑をおかけするとは思いますが、何卒よろしくお願いします!!
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