ルドルフside
〜〜〜ッ!!!!!
………そうか、私は遂に成し遂げたのだな。あぁ……やっと心の底から喜べる。今日のレース後程、喜びを感じた日は無い。
実況『ウマ娘レース法が設立されてから61年。これまで多くのウマ娘達が数多の偉業を達成されてきました!その歴史の中で3冠を達成したのは僅か3人………【
〜〜〜ッ!!!!!
皆も待ち望んでいる事だと思う……今こそ示そう、これが3冠を達成した証だっ!
実況『そして今、シンボリルドルフが天に向かって3本指を立てました!皐月賞の人差し指、日本ダービーの中指、そして最後に菊花賞の薬指……3冠のポーズですっ!!』
ルドルフ「ありがとう!皆のおかげで新たな偉業を掴む事が出来た!応援感謝するっ!」
〜〜〜ッ!!!!!
……さて、戻ろう。私の帰りを待つ人の元へ。
ーーー控え室ーーー
ガチャッ
ルドルフ「ふぅ………」
……いかんな、まだ感情が制御出来ない。身体がまだ歓喜している。未だに震えが止まらない。あぁ……八幡君はまだだろうか?早く彼に会いたい。
コンコンコンッ
八幡『ルドルフ、俺だ。入っても大丈夫か?』
ルドルフ「っ!八幡君か、入ってくれ。」
八幡『じゃあ失礼するぞ。』
ガチャッ
八幡「……やり遂げたな、ルドルフ。」
ルドルフ「……あぁ、君のおかげだ。」
八幡「俺はお前を鍛えただけだ、本番で何とかするのはお前達ウマ娘の力だ。良い走りだったぞ。」
ルドルフ「全く、君は何ヶ月経っても同じ事しか言わないな。それでも私は君を肯定しよう、私が勝てたのは……八幡君、君が居たからこそだ。君無くしてこの偉業はあり得ない、私はそう思っている。」
八幡「ホント、お前に口では勝てないな。それよりも、お前なんか震えてるぞ?」
ルドルフ「あぁ……さっきからこの調子でね、喜びで身体が言う事を聞いてくれないんだ。」
八幡「……まっ、今日くらいは好きにさせてやったらどうだ?史上4人目の3冠、史上初の無敗の3冠を達成したんだ。そのくらいの我が儘なら別に構わないだろ。」
ルドルフ「……言質は取ったよ。」
八幡「?何うぉっ!!?」
ルドルフ「………」ギュ∼!!
八幡「……良くやったな、ルナ。」ナデナデ
ルドルフ「……あぁ、全て1着で走り切った。」
あぁ……満たされていく。あれ程震えて言う事の聞かなかった私の身体が急に静かになった。八幡君、私以外でこの身体を鎮める事が出来るとすれば、きっと君以外に居ないだろう。
ーーー数分後ーーー
八幡「……ルドルフ、そろそろ時間だ。」
ルドルフ「もうそんな時間か。時間が経つのはどうしてこうも早いのだろうか……」
八幡「……足りないのなら学園に帰った時にもやってやるから、それまで我慢しろ。」
ルドルフ「っ!八幡君、今言った事を私は一言一句聞き逃さなかったぞ。学園の部室に着いたら続きをしてもらうぞ?」
八幡「やっぱ、足りなかったんだな。」
当然だ、君と2人の時間は何時間あっても足りない。今の私はそう思えてしまうくらいには、君との時間が気に入っている。
ルドルフsideout
ーーーーーー
全てのレース過程が終わり、残すはウイニングライブのみとなった。京都レース場のライブは去年同様に3冠を達成した事により、ルドルフのソロライブとなった。歌う曲はクラシック3冠レースのテーマソングの『winning the soul』になった。会場に居る観客達のペンライトの色は、ルドルフの勝負服カラーの緑色となっていた。
そして音響機器から音楽が流れ始めた。
ルドルフ「光の速さで駆け抜ける衝動は 何を犠牲にしても叶えたい強さの覚悟♪〜♪〜」
ルドルフ「1度きりの この瞬間に賭けてみろ 自分を信じて♪〜♪〜」
ルドルフ「時には運だって必要と言うのなら 宿命の旋律も引き寄せてみせよう♪〜♪〜」
「すっげぇ……ソロでもこんな歌えるのかよ。」
「本当なら3人で歌う曲なのに……流石【皇帝】。」
「いやいや、まだまだこっからでしょ。これからがサビだぜ?どんなのが出てくるんだ?」
ルドルフ「走れ今をまだ終われない 辿り着きたい場所があるから その先へと進め♪〜♪〜♪〜」
ルドルフ「涙さえも強く胸に抱きしめ そこから始まるストーリー 果てしなく続く winning the soul♪〜♪〜♪〜」
八幡(すっげ……皐月賞とダービーでセンター歌ってたし、練習もしてたから歌詞は問題ないとは思ってたけど、こうして聞くとヤベぇな。)
ルドルフ「掴め今を変えたいなら 描いた夢を未来に掲げ 恐れないで挑め♪〜♪〜」
ルドルフ「走れ今をまだ終われない 辿り着きたい場所があるから その先へと進め♪〜♪〜♪〜」
ルドルフ「涙さえも強く胸に抱きしめ そこから始まるストーリー 果てしなく続く winning the soul♪〜♪〜♪〜」
ルドルフ「woh woh woh♪〜」
そして終わりの火花と共に曲が終了した。本来ならスタンドマイクを持ち上げてフィニッシュなのだが、ルドルフはスタンドマイクを持ち上げず、3本の指を伸ばし、改めて3冠達成を観客達に示した。
ルドルフ、改めて3冠達成おめでとう〜!