比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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唯一の突破口

 

 

八幡side

 

 

菊花賞を終えて3日が経ち、昨日からトレーニングに励んでいる。次走はジャパンCと正式に表明し、次の相手は格上ばかりでシニアクラスと世界が舞台だ。気を抜いて勝てる相手では無い、抜いたつもりはこれっぽっちも無いが。

 

だが今週は天皇賞・秋。今年はシニアクラスしか居ないから本当の意味でシニアクラスの中距離最強が暫定で決まると言って良いだろう。注目されてるのは前年3冠を獲ったシービー、春のグランプリを勝ち取ったエース、地方のGⅠを勝っているサンオーイの3人だ。天皇賞は観るべきレースになるだろう。

 

 

それはそれとして俺は今、理事長室に呼ばれている。俺が呼ばれる理由としては1つしか思いつかない。

 

 

コンコンコンッ

 

 

八幡「トレーナーの比企谷です。」

 

秋川『許可っ!!入ってよろしいっ!!』

 

八幡「失礼します。」

 

 

……やっぱりだ。被害を受けたウマ娘達のトレーナー全員が集まっていた。

 

 

秋川「これで全員揃ったみたいだ。傾聴っ!!たづな、説明を頼むっ!!」

 

たづな「はい。当月上旬にトレセン学園は△▲製薬と▲▲商会を相手に起訴し、先日やっと裁判を行いました。皆さんもご存知の通り、担当しているしていないに関わらず多くの生徒が傷付きました。その根本がこちらの商品となりました。こちらには表記量よりも多いカフェイン量が検出され、破骨細胞の働きに異常をきたす成分が含まれていました。最初こそ言葉だけの訴えだけでしたので向こうは応じませんでしたが、アグネスタキオンさんが調べてくださった資料と合わせ再度問い詰めた結果、明らかに動揺していた様子でしたのでこちらの弁護士が社内捜査を提案しました。本日9時より捜査が行われていました。」

 

女ト1「それじゃあ!」

 

たづな「まだ結果は来てはいませんが、何かしらの成果は得られるかと思われます。」

 

 

確かに何かしらの成果は得られるだろう。だがそうなってしまって何も知らずにやってた社員達は路頭に迷う事になる。それに2社のトップがこんな事をするくらいだ、夜逃げの準備をしててもおかしくはない……あの2人は逃がさないようにしないとダメだ。

 

 

たづな「なので皆さん、もう少しの辛抱です!」

 

八幡「………」

 

 

ルドルフに……いや、ラモーヌの方が良いかもしれない。今は余計な心配を与えたくない。

 

 

ーーーカフェテリアーーー

 

 

……っ!居た……よし、1人だから好都合だ。

 

 

ラモーヌ「………」

 

八幡「相席させてもらうぞ。ついでに頼みもある。」

 

ラモーヌ「………ご用件は?」

 

八幡「▲▲商会会長に電話したい。お前個人は持ってないとしてもメジロ家なら話は別だ、携帯番号教えてもらえないか?」

 

ラモーヌ「物騒ね……何をするつもり?」

 

八幡「それは答えられない。」

 

ラモーヌ「………お婆様に直接お願いしてちょうだい?」

 

八幡「……つまり、断ると?」

 

ラモーヌ「理由も分からないのに協力する程、私はお人好しじゃ無いわ。」

 

八幡「そうか………俺もこういう事はしたくは無いんだが、今は時間が無い。」

 

ラモーヌ「?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「つまらんパーティーに付き合ってやったツケ、今すぐ此処で払え。」

 

ラモーヌ「………」

 

八幡「俺が何とも思ってない、なんて思ってるわけねぇよな?アポを取ろうと思えば他にも伝手はあるが、その人達には世話になってる。あまり嫌な事で面倒をかけたくないからお前の所に来たってだけだ。そうでなきゃ、わざわざ面倒な奴の所に自分から首突っ込まねぇよ。」

 

ラモーヌ「………」

 

シリウス「おいおい何してんだお前等。」

 

八幡「……シリウス。」

 

シリウス「此処はカフェテリア、飯を食う場所だぜ?そんな物騒な面してると周りから引かれるぜ?」

 

八幡「………余計なお世話だ。これは俺のデフォだ。」

 

シリウス「そういう事にしておいてやるよ。確か▲▲商会会長の番号、だったよな?アタシが教えてやるよ。」

 

八幡「……何のつもりだ?」

 

シリウス「何も。ただ、お前にはあたしの取り巻き連中も世話になった。そのご褒美ってやつだ。それに言った筈だぜ、偶に遊んでやるってな。だが今日は遊びじゃねぇ、お前が本気で欲しいのならくれてやるよ。」

 

八幡「あぁ。番号を教えてくれ、頼む。」

 

シリウス「おいおいマジかよ……頭まで下げられたんじゃあこっちも義理通さねぇとな。んじゃあ「よろしくて?」……あ?」

 

ラモーヌ「私はまだ答えを出していないわ。貴女が教える事に口出しはしないけれど、先客はこちらよ。割り込みで「いや、もういい。」……っ。」

 

八幡「さっきも言ったが、今は時間が無い。なら俺はすぐ教えてくれる奴の方に頼む……邪魔したな。シリウス、番号教えてくれ。」スタスタ

 

ラモーヌ「………」

 

シリウス「お前等の関係なんて心底どうでもいいが、アイツにあんな態度取られるなんてな。ちょっと意外だな、アイツ怒るとは少し違うが荒くなるとあんな感じなんだな。はっ、益々面白ぇ……」スタスタ

 

 

その後俺はシリウスから番号の控えた紙を受け取った。これで奴は逃げられないだろう。少なくとも番号は押さえた、出れば良し、出なければ留守電なり何なりして引き摺り出してやるまで。

 

 

 




遂に逃げ場が無くなったかもしれない2つの三角!!

八幡も本気で追い込む感じかな?
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