比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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不貞腐れ?

 

 

ルドルフside

 

 

昨日、学園長から1時間目の授業で全校集会を開いて、例の件を話したいとの事だった。解決に近付いているみたいだが、まだ判決には至っていない。私も詳しくは聞いていないのだが、今日の集会で聞けるかもしれない。八幡君に聞こうとも思ったのだが、最近はいつも以上に気を張り詰めているような気がする……聞こうにも聞けるような雰囲気では無かった。

 

 

秋川「謝罪っ!!まずは授業の時間を割いてこの時間を作ってしまった事に謝罪したいっ!!しかし内容が内容な為、こうして話をさせてもらう事にしたっ!!恐らく皆も聞いた事があるとは思うが、△▲製薬が開発し▲▲商会によって学園に販売していたサプリメントについての事だっ!!」

 

 

「あぁ〜友達から聞いた!」

 

「あたしもっ!ヤバいよね、そんな事するって。」

 

「私、食べようと思ってたんだけどやめといて良かったって思ったんだよね。怪我した人には悪いけど。」

 

 

秋川「説明っ!!一昨日に2社の社内捜査を行い、例のサプリメントを押収して検査を行った!そして昨日その結果が輸送で届いたっ!!内容は省略するが、人体に悪影響を及ぼす成分が含まれていた!!知らずとはいえ、我々は学生にそれを提供させてしまった……謝罪っ!!本当に申しわけ無いと思っている!!」

 

 

学園長が頭を下げられている……学園長は何も悪い事くないというのに。

 

 

秋川「報告っ!!来週の火曜日に再び裁判を行い、最終判決を決めてもらう手筈になっている!!こちらには有力な証言、証拠が揃っている!被害に遭った学生達の為にも必ず勝訴する事を約束しようっ!!」

 

 

ルドルフ「………」チラッ

 

八幡「………」

 

 

八幡君、今の報告を聞いたにも関わらずあまり嬉しそうな感じではないな……寧ろどこか警戒しているような、気を引き締めたような顔をしている。

 

 

秋川「以上っ!!これにて私からの報告は終了となる!!皆、これからも励んでほしいっ!!」

 

 

……まだ時間はある、少し話は出来ないだろうか?

 

 

ルドルフ「八幡君。」

 

八幡「?どうしたルドルフ?」

 

ルドルフ「少し話がしたいのだが、いいだろうか?」

 

八幡「……先生に話して許可取ってくる。」

 

 

ーーー中庭ーーー

 

 

八幡「それで、何だ話って?」

 

ルドルフ「さっきの集会の時の八幡君の顔が気になってね、ホッとした感じではなく気を引き締めているような表情に見えた。何故そんな顔をしたのか気になったんだ。何か理由があるのかい?」

 

八幡「何も無い、とは言えない。裁判までの時間がちょっとあり過ぎるなって思ってな。それまでに向こう側が何もして来ないって保証はどこにも無い。ちょっかい出してこなければ良いんだが、ちょっと不安でな……」

 

ルドルフ「……というと?」

 

八幡「いや、実はな………」

 

 

八幡君は先日、▲▲商会の会長と電話をしたらしく、その時に向こうから決定的な証拠を録音したみたいなのだが、そのせいで学園に影響が及ぶのが心配しているみたいだ。

 

しかし………

 

 

ルドルフ「そんな事が………だが八幡君、何故それを私に言ってくれなかったんだい?それも、よりにもよってシリウスに………私ではダメだったのか?」ムスッ

 

八幡「いやいや、そんな事は無い。それにシンボリ家には世話になってる手前あまり迷惑はかけたくなかったし、元々シンボリ家を頼るつもりは無かったんだ。あれは多分シリウスの独断だ。」

 

ルドルフ「……そうか、そういう事にしておくよ。正直に話してくれた事だしね。」

 

八幡「そういう事も何も事実なんだが……」

 

ルドルフ「だが私ではなくシリウスを頼った償いはするように。」

 

八幡「……理不尽じゃね?」

 

 

ーーー教室ーーー

 

 

ルドルフ「ふぅ……」

 

マルゼン「おかえりルドルフ、トレーナーとのお話は楽しかった?」

 

ルドルフ「残念ながら楽しい話ではなかったよ。」

 

マルゼン「あら、そう?まぁそうよね、貴女の事だからきっとさっきのお話の事で相談してたんでしょ?」

 

シービー「えぇ!?ちょっとルドルフ、八幡と会ってたの!?何それズルい!!」

 

ルドルフ「シービー、私と八幡君は別に雑談をする為に話をしていたわけじゃないんだが?」

 

シービー「会えただけでズルい!!」

 

ルドルフ「それは理不尽だな……」

 

エース「おいおい何騒いでんだよシービー?一応自習中なんだから静かにしとけよ。」

 

シービー「しょうがないじゃん!ルドルフが八幡と会ってたんだから!」

 

エース「何だよそれ……なら昼休みに会ってくれば良いじゃねぇか。たかが数分の事で大声出すなよ。」

 

 

エースの言う通りと言いたいところなのだが、シービーはそれで収まるような感じではない。何しろシービーは八幡君の事となると自由をかなぐり捨ててしまうような感じになるからだ。

 

 

シービー「ぶぅ〜………」ムスゥ∼

 

ルドルフ「シービー、こちらを見ながら不貞腐れないでくれ。まるで私が悪いみたいじゃないか。」

 

マルゼン「あらあらシービーちゃんったら、トレーナーにすっかりゾッコンみたいね♪」

 

ルドルフ「それはそれで私としては困るのだが……」

 

 

流石に他の担当ウマ娘が自身のトレーナーにベッタリしているのを見ると、良い気分にはならないからな。

 

 

 




ルドルフとシービーが不貞腐れてる場面でした。
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