八幡side
秋川「安心……無事に勝つ事が出来たようだ。」
たづな「そうですね。我々の希望通り、生徒達への賠償金も頂ける形になりましたので、満足出来る結果となりましたね。弁護士さんも数々のご協力、本当にありがとうございました。」
弁護士「お役に立てて何よりです。でも、自分は半分くらいしかお役に立てませんでした。本当に凄いのは比企谷さんです。僕も集められるだけの資料を集めましたが、比企谷さん程の決定的な証拠は集めてこれませんでした。しかし、どうやってあの研究所のデータを?原則的に他社の記録を見る事は出来ない筈ですが……」
八幡「ウチの生徒に影響が及んだんです、なりふり構ってなんていられませんよ。それにもし向こうにも記録が残っていたのだとしたら、立派な共謀……まぁ今回は違いましたけど。俺は思いついた事を探し回った、それだけです。その結果が検査漏れと段ボールのマークだった、というわけです。」
秋川「〜〜〜感動っ!!!比企谷トレーナー!!我が学園の生徒の為に尽力してくれた事、学園を代表して深く感謝するっ!!」
八幡「いえ、当然の事ですよ。それよりも早く学園に帰りましょう。トレーナー達が首を長くして待っている筈です。」
「少々、お待ちいただけませんか?」
俺達が振り返ると、そこにはスーツを着た初老の男性が1人と▲▲商会会長が黒沼さん以上に体格の良い男2人に挟まれながらこっちに来た。
「お初にお目に掛かります。私▲▲商会前会長をしていた者です。この度は現会長が本当に申しわけ無い事をしました。後を継がせた者としてこれ以上無い程に恥ずかしい思いと申しわけ無さでいっぱいです。」
この人が……商会の前の会長さんか。
秋川「不要。貴方がそのような事をする必要は無い。故に頭を上げてほしい。」
「ありがとうございます。先の裁判を傍聴していましたが、あのような醜態を晒すとは思いませんでした。損害賠償金についてはお約束通り支払わせていただきます。聞けば、この者がこのような行為に至った理由につきましては……貴方が理由になっておられるようで。」
八幡「やっぱり……予想はしていました。」
「私怨で会社を利用するとは言語道断。この者には然るべき処置を致します。我々の報告と謝罪としてお受け取りください。それでは、失礼致します。」
そして▲▲商会の関係者達は裁判所から出て行った。俺達も学園に戻らないとな。
ーーー校門前ーーー
秋川「帰還っ!!!!!」
八幡「うるさっ……」
たづな「ふふふっ。」
男ト1「おぉ比企谷!理事長とたづなさんも!」
女ト1「戻ってきたって事は……結果は!?」
秋川「勝利っ!!!!!裁判は我々の勝利であるっ!!加害者側の2社からは担当・未担当関わらず怪我や被害を受けた学生1人につき80万円、そして被害を受けた我々トレセン学園に2,000万円の損害賠償金を支払う事になった!!」
男ト3「……っていう事は、1社80万円だから合わせて160万円って事ですか?トレセン学園には4,000万円?」
女ト2「うわっ!?被害を受けた生徒も学園も一気にお金持ち〜!」
秋川「予定っ!!再び明日の午前に全校集会を開き、今日の顛末を報告する!!たづな、教職員にその事を報告しておいてくれっ!」
たづな「はい、分かりました。」
秋川「しかし……驚愕!途中から比企谷トレーナーの独壇場だった。向こうの対抗材料に対し臆する事無く全て論破、証拠も揃えて逃げ道も塞いで見せた!アレには私もたづなも驚かされたものだ。」
八幡「いや、まぁ……負けられなかったんで。」
男ト1「マジで!?俺も見たかったなぁ〜!」
女ト1「じゃあトレセン学園を勝たせてくれたのは比企谷君みたいな感じなんですか?」
八幡「いや、俺は「肯定っ!!裁判時の比企谷トレーナーは堂々としていた。流石は生徒会長の担当トレーナーをしているだけはあるっ!」………」
男ト3「凄いな比企谷君。やっと僕の担当に良い報告が出来るよ。ありがとう比企谷君。」
八幡「い、いえ……」
女ト2「流石は【宰相】トレーナーね!」
八幡「ちょっと待ってください、何ですかそれ?」
男ト1「俺達トレーナーの間ではちょっと有名だったんだけど、シンボリルドルフと比企谷がインタビューとか歩いてる時並んでいる時、どうしても比企谷がシンボリルドルフの右腕っぽく見えるなって話題になってたんだよ。だから俺達だけの間で比企谷の事を宰相って呼んでたんだよ。」
何それ初耳……ていうか俺がルドルフの下なんだな。別にどうでもいいけど。そしてこれお願いなんですけど、エアグルーヴにだけは聞かれないようにしてくださいよ?多分だけど怒られるの俺だから。
八幡「ていうか本人抜きでその呼び方をするのってどうなんですか?」
女ト2「非公式だから良いじゃん!割と似合ってるよ宰相♪」
ルドルフとエアグルーヴには知ってほしくないあだ名だな。まぁ何にしても無事に勝訴出来たから何よりだ。これでまた平穏な生活が戻ってくる事だろう。
ルドルフ編では【宰相】というあだ名の模様。