比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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絶対の信頼

 

 

八幡side

 

 

絵師さんとの再会と婆ちゃんの事で盛り上がったその日から2日が経過。俺は昨日、ルドルフにシービーとエースと合同トレーニングについて相談をした。勿論、理由もちゃんとだ。ジャパンCが開設されてから3年、ずっと海外のウマ娘達に勝利を取られている。今年こそは俺達日本が勝利を掴むべきだと。昨日の婆ちゃんの話もあったからか、なんか凄い力が入っているような気もしなくは無いが、ルドルフは………

 

 

ルドルフ『成る程……ライバルである前に我々は同じ国の仲間、という事か。その提案、私も賛成だよ。共に自国初の勝利を掴もうっ!』

 

 

という返事も貰えた。その事を話したら『明日からすぐに始めるべきだ!』と言って、現在に至る。目の前には今の日の丸を背負う4人の内3人が集まっている。皆やる気充分で良い目をしている……と、思う。

 

 

ルドルフ「………」

 

エース「………」

 

シービー「♪〜♪〜」キラキラ

 

 

エースT「え〜っと、トレーニングを始める前にお前達も知らされてると思うから分かってるとは思うが、今日からジャパンCまでのトレーニングを合同で行う事にした。メニューについても俺達で話し合って組んでいる。なのでより洗練されたメニューになっている事は間違いない。残された期間は3週間を切っている、それまでに出来る限り力を付ける。」

 

ルドルフ「委細承知した。」

 

エース「おっしゃ〜!!やってやろうぜ!!」

 

シービー「良いね〜燃えてるね〜♪」

 

シービーT「それと当たり前の事だが、俺達トレーナーは全体を見ながらトレーニングを行うが、アドバイスや指摘をするのは担当トレーナーが行う。だからシービー、比企谷がお前にあれこれ言う事は無いからな。」

 

シービー「あはは、心配しないでよトレーナー。あたしもそこまでわがままじゃないから。」

 

シービーT「どの口が言ってんだよ………」

 

エース「全くだぜ。お前教室でも偶にトレーナーさんの事口ずさんでるだろ……」

 

 

は、マジで?そんな事してんのコイツ?

 

 

八幡「……後でよく効くツボ押してやる。」

 

シービー「えっもしかしてマッサージ?良いよ良いよ、八幡ならオッケーだよ♪」

 

八幡「因みに脚とか腰とかじゃなくて頭の方な。余計な事喋れなくなるように、よぉくほぐす必要がありそうだからな。」

 

シービー「頭じゃなくて脚ほぐしてよっ!?」

 

八幡「シービー、まだ話の途中だから静かに。」

 

シービー「八幡から始めた事じゃん!!」

 

 

その後も軽い説明をした後にトレーニングを開始した。やっぱ3人だと色々とやれる幅が増える。これまで1人が殆どだったから心強いな。それにルドルフとは違ってエースは逃げ、シービーは追込の脚質だからそらぞれの脚質を活かしたトレーニングが出来る。併走でも皆良い動きが出来ていたしな。

 

 

ーーートレーナー室ーーー

 

 

シービー「ね〜ぇ〜トレーナァ〜……最初に言ってた担当は担当の指摘をするって言ってたじゃん?」

 

シービーT「あぁ、言ったな。」

 

シービー「アレってさ、取り消す事って出来ない?」

 

エースT「無理だ。これも最初に言った事だが、俺達は仲間でもあるがライバルでもある。確かに共有すれば多くの情報が得られる。だがそれは同時に相手の弱点を教える事にもなる。それで克服されたら勝ち目が薄くなる。」

 

エース「そうだぜシービー。あたしだって勝つ為にレースに出るんだ、それなのにみすみす勝ちを譲るような真似なんて絶対にしねぇぜ。」

 

シービー「やっぱそうだよね〜………八幡、あたしって何が良くて何がダメ?」

 

八幡「お前エースTの話聞いてたか?言いたくても言えないの。後で頭のツボ押してやるからそれで「それはいいから!」……あ、そう?」

 

シービー「そ・れ・よ・り・も!ルドルフだけズルいじゃん!!何で1人だけ八幡のマッサージ受けてるのさっ!!?」

 

八幡「いや、別に変な話じゃないだろ。俺の担当なんだからケアするくらい当然じゃね?お前も自分のトレーナーに頼んでみろよ。そのくらいの知識はあるだろ。頭やってもらえ。」

 

シービーT「よし、やるか?」

 

シービー「来ないでっ!!あたしの側頭筋を傷付けないでっ!!」

 

エース「けどよトレーナーさん、ウマ娘の脚や背中をマッサージするっていいのか?」

 

エースT「別に禁止されてはいない。ウマ娘側の許可があれば施術自体は可能だ。流石に担当したばかりでやるのは不可能だと思うが、互いの気心が知れていれば問題は無いと思うぞ。」

 

エース「そうなんだな……ならよトレーナーさん!あたしにもやってみてくれよ!」

 

エースT「申し出はありがたいが、俺はそういった知識が無くてな。どこを押したらどんな効果があるのかなんて分かってない。だから済まんな。」

 

エース「いやいいって!それなら仕方ねぇよ肩揉みと一緒だよな、分からない状態でやるよりも知識がある人がやった方が効き目もあるしな。」

 

シービー「……ところでさ八幡、もしかしてルドルフって寝てるの?」

 

八幡「あぁ、寝てる。施術してる時は大抵寝てる。」

 

シービー「魔法じゃん、八幡のマッサージ……」

 

八幡「コイツを始めた時は起きていたが、夏合宿辺りからは眠りにつくようになってな。最近じゃあ俺が起こさないと目も覚めない。」

 

シービーT「……余程信頼してるんだな、お前の事。」

 

八幡「……え?」

 

エースT「あぁ、俺もそう思うぞ。そうでなきゃ何するかも分からない相手に自分の脚を見せたりしないだろ……流石は【無敗の3冠ウマ娘】を育て上げたトレーナーだけはあるな。」

 

八幡「………」チラッ

 

ルドルフ「すぅ……すぅ……」

 

 

………次のジャパンC、勝たせてやらないとな。

 

 

 




ルドルフは既に八幡に全てを許してるように見えますね。
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