八幡side
実況『さぁ皆様、この時間が漸くやって参りました!これまでレースはこれからのレースの余興に過ぎません……これからは夢の時間でございます、さぁお送りしましょう!国際重賞競走、GⅠジャパンCでございます!!まずはパドックにてウマ娘の紹介をしていきたいと思います。』
さて、いよいよ本番だ。ルドルフも初めてのシニアクラスとの対決になるが、落ち着いているな。
んで、次々とウマ娘の紹介をされていった。
実況『まずはこのウマ娘、1番人気にして1番……ミスターシービー!前年度の【3冠ウマ娘】で前走の天皇賞・秋をレコード勝利で収めています!やる気も充分です!』
実況『10番人気、唯一の逃げウマ娘、10番……カツラギエース!大阪杯と宝塚記念も持ち前の逃げで勝利を掴み、GⅠ3勝目を狙います!』
実況『もう1人の【3冠ウマ娘】、4番人気12番……シンボリルドルフ!これまで無敗、これが初めてのシニアクラスとの戦いになりますが、落ち着いていて良い状態ですよ!』
実況『13番人気、13番……ダイアナソロン!今年の桜花賞ウマ娘でオークス2着、エリザベス女王杯3着と好成績で参戦!ティアラ路線の意地を世界との戦いで魅せます!』
日本のレースなのに4人しか出走していないってのはちょっと悲しくなるな……まぁ色々と事情が重なって出走出来なくなったのは知ってるけどよ。
スピード「比企谷君、君から見てルドルフは今日どんな風に見えている?」
八幡「これまでで1番とは言えませんが、良い状態であるのは間違いありません。それに日本を背負っているという意識もあるんだと思いますけど、気合いはかなり乗ってますね。」
シリウス「まぁだろうな。奴はそういうのに拘りそうだしな……それよりも。アンタの先生達は何処に行ってんだ?」
八幡「ちょっとした野暮用だ。」
シリウス「野暮用だぁ?レースを観に来てるってのに随分とのんびりしてんだな?」
スイート「シリウス、いけませんよそのような事を言っては。」
クリスエス「……今は、ルドルフを、見るべきだ。」
シリウス「はっ、んな事分かってるよ。」
………因みに先生達の野暮用ってのは、現在TV番組の特別ゲストとしてそっちに行っている。断ると思っていたのだが、随分と簡単に受け入れてしまったから驚いたものだ。けど何すんだろう……解説?それともマジでゲスト出演のみ?
八幡「……そろそろ俺は行きます。」
スピード「あぁ、分かったよ。我々も応援していると伝えておいてはくれないかな?」
八幡「分かりました、言っておきます。では……」
ーーー控え室ーーー
コンコンコンッ
八幡「俺だ、ルドルフ。」
ルドルフ『あぁ、どうぞ。』
八幡「失礼する。」
ルドルフ「やぁ、さっきぶりだね。しかしパドックでのシービーは相変わらずだったな。」
八幡「あぁ、本当にな………何故自分のトレーナーではなく俺を呼ぶんだって思う。頼むからやめてほしい……観客はともかく海外から来た人達からの視線を浴びたのはマジで勘弁してほしかった。」
ルドルフ「それに1番人気だ、注目もされてしまうのは当然だな。私は4番人気に甘んじたが、勝ちたい気持ちは1番強いつもりだ。」
八幡「それは俺達が1番強いだろうよ。作戦だが、多分牽制し合いながらレースをする事になると思う。その時はルドルフ、お前が行け。」
ルドルフ「っ!それでいいのかい?」
八幡「あぁ、寧ろ良い所を取ろうと牽制し合って精神削るよりも、他の場所を早めに取ってそれなりの走りをした方がまだ救いはあるしな。団子になって抜け出せなくなるよりかはよっぽどマシだ。」
ルドルフ「ふふふっ、君らしい答えだ。だが君なら抜け出せなくなるとしてもインを突いて抜け出せとも言うと思っていたんだけどね。」
八幡「そこまで鬼みたいな事言わねぇよ。それに前はエース、後ろはシービー、多分それなりに荒れる展開になるとは思う。惑わされないようにな。」
ルドルフ「あぁ、気を付けるよ。」
ーーー地下バ道ーーー
ルドルフ「……八幡君、ギリギリまで一緒に来てはくれないか?」
八幡「?あぁ、それは構わないが。」
ルドルフ「ありがとう。きっとエースとシービーが待っていると思うからね……」
シービー「あっ、八幡〜♪来てくれたんだ〜♪」ダキッ!
八幡「……あのさ、前にも言ったけどパドックで俺の事を呼ぶの止めような?呼ぶなら自分の担当トレーナーを呼ぼうな?」
シービー「でも八幡の方がやる気出るし。」
エース「おいおい、それ本人の前では言うなよ?」
シービー「分かってる〜。」
まぁ多分、シービーTも察してはいると思うけど。
八幡「さて、じゃあ行ってこい。世界に日本の力、見せつけてこい。」
エース「おう、見ててくれよなトレーナーさんっ!!このカツラギエースの走り、見せてやるぜっ!!」
シービー「任せといてよ八幡!あたしの走り、きっちりとか見せつけるからさっ♪」
ルドルフ「あぁ……見ていてくれ。」
そして3人は地下バ道から本バ場へと向かって行った。何故だろうな、こんなにも頼もしく思えるのは俺が変ってわけじゃないよな?
次回、いよいよレース!